Japan
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表彰
2017年6月1日
電子情報通信学会
第3回(平成28年度)末松安晴賞
件名
高精度映像識別技術Video Signatureの開発、標準化、事業化
受賞者
-
岩元 浩太 (データサイエンス研究所 主任研究員)
- *所属、役職は受賞当時のものです。
受賞日
2017年6月1日
表彰式会場
機械振興会館
業績
ネット社会の普及とともに横行し、映像コンテンツ産業の健全な成長を阻害する映像の不正流通の問題に対して、世界で初めて実用レベルの精度と速度で不正コピー映像を識別できる、高精度映像識別技術Video Signatureを開発した。(1)多重周波数解析という特徴抽出に多様性を持たせた新たな考えに基づく映像特徴量方式を創出し、改変・編集に対して頑健に映像の同一性を判断でき、実用レベルで不正流通映像を検知できる世界初の映像識別技術Video Signatureを開発した。そして、(2)世界的レベルで横行する不正流通に対抗するため、同技術を映像識別の世界共通の仕組みとして活用できるようにISO/IEC国際標準規格MPEG-7 Video Signature Toolsとして標準化し、さらに、(3)事業者が簡易に不正流通検知などの映像識別システムを導入できるように、同規格に準拠した世界初の製品である映像識別ソフトウェアMedia-Serplaを開発・展開した。これらの業績・貢献により受賞。
関連情報
<表彰について>
<NEC プレスリリース>
瞬時に違法コピー動画を発見できる映像識別技術を開発(2010年5月7日)
NEC、CM コンサルティング会社の「東京企画」へ CM 素材の同録システムを納入(2011年11月25日)
<NEC 関連製品・技術紹介>
<論文・文献>
- K. Iwamoto, "Stop Internet Piracy! Video signatures offer a solution", ISO Focus+ Nov. 2010, p.38-39, 2010/11.
- 岩元,大網,野村,"MPEG-7 Video Signature for Robust Video Identification",第10回情報科学技術フォーラム(FIT2011),2011/9.
- S. Paschalakis, K. Iwamoto, P. Brasnett, N. Sprljan, R. Oami, T. Nomura, A. Yamada, and M.Bober,"The MPEG-7 Video Signature Tools for Content Identification", IEEE Trans. on Circuits and Systems for Video Technology, vol. 22, issue 7, pp.1050-1063, 2012/7.
- 岩元,佐藤,大網,野村,"Video Signature を用いた大規模映像データベースの構造化",映像情報インダストリアル,第45 巻,第4 号,p.57-63,2013/4.
- 岩元,大網,佐藤,野村,"大規模な映像識別のための改変にロバストなVideo Signature",精密工学会誌,Vol. 79,No. 11,pp.1089-1095,2013.
<表彰>
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