導入事例
個別企業のワクを超えた、システム連携構想
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- ACOS-2とオープンシステムの連携によって基幹業務処理を行っている御社に、あらためてACOS資産を継承することのメリットをお伺いしたいのですが。
- 橋本
- やはり、システムの安定性と信頼性。それと、ウイルス感染のリスクが低いことでしょう。
- 朝重
- 帳票出力をきめ細かくコントロールできる点も大きなメリットですね。オープン系システムの場合、プリンタのキューに吐き出されてしまうと、それで「出力済み」になってしまいます。しかしACOSの場合には、最後の一文字に至るまで、印刷されたかどうかの確認ができますので、たとえ途中で電源を切っても簡単に再出力できます。とくに、当社のように倉庫を抱えていて、出荷伝票を出力することによって商品をピッキングし、お客様へ配送するという業務においては、“紙の伝票が出力された”という担保がどうしても必要です。オープン系システムにこのようなしくみはありませんし、新規でつくるとしてもおそらく膨大なコストがかかるでしょうね。
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- 情報システム基盤をより強化し、企業としての競争力を高めていくうえでの、今後の課題は?
- 橋本
- 我々のコンペティターとしては、メーカーから仕入れた商品を工事店に直接売る、つまり一次卸と二次卸を兼ねた企業が、数社存在します。ですから当社はこうした企業に対しての競争力を低下させないために、お客様である二次卸、つまり販売店様と、システム的にいっそう密接な連携をしていく必要があります。「みらい会」を組織化し、オンラインパートナーシステムを稼働させ、きめ細かい情報提供と販売支援策によって販売店様との関係を密にしているのは、こうした競争環境が背景にあるからです。
- 朝重
- 競合他社に対する優位性を決定的なものにするために、メーカーから設備工事店までの取引ルートを一気通貫するシステムをつくりたいと考えています。各社のシステムがWebサービス間で有機的につながっているようなシステムをイメージしています。これが実現すれば、たとえば工事店が、工事案件ごとに最適な発注ルートを容易に選べたり、工事の進捗に合わせて商品を届けてくれる会社を見つけたりし易くなります。当社がサプライチェーンの中心となり、最適なしくみづくりに、果敢に挑戦していきたいと考えています。
橋本総業様 システム事業部のオフィス
[取材日:2007年08月20日]
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
各企業単位で存在する情報システムのワクを超え、メーカーと販売先とを横断的に一気通貫で結ぶシステム構想にお話が進んだときのこと。「このようなしくみを構築するためにはNGNに期待しているところが大きいのですよ」と、朝重様。このお客様事例紹介の取材でNGNの話題が出たのは、今回が初めて。QoSが保証され、セキュリティが格段に向上した次世代通信網に対するお客様の期待を間近でお聞きすることができたことを、よい意味での刺激にしたいと思いました。ACOSの長所や基幹システム資産を、最先端のネットワーク基盤の上で、お客様企業に存分に活かしていただける製品やツールを、さらに充実させていくために鋭意努力してまいります。
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