導入事例
日時処理時間、ほぼ半減。TCO削減効果、月額194万円
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- 御社はi-PX7300を約5年前から運用されており、そして昨年度はACOS用高機能Storageを導入されています。そのねらいは?
- 朝重
- 高機能Storageの導入を決めたのは、当時、性能面の問題に直面していたからです。日時のバッチ処理が朝までに終わらないことが多くなり、また、在庫問い合わせなどの平均レスポンスが2秒ほどかかるようになっていました。とくにバッチ処理については、実績データのOracle連携の処理なども含まれていることから、データの更新がなされなければ「オンラインパートナーシステム」で最新の在庫や価格、納期などの情報を閲覧できない状態になるわけで、ACOS側の処理を速くすることが緊急の課題になっていたのです。
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- 導入後の、実際の効果は?
- 橋本
- それまでバッチ処理は平均で約7時間かかっていましたが、4時間程度で完了するようになりました。オンラインのレスポンスは、電子ディスク時代と比べてほぼ倍の速さになりました。当社は、社内ユーザが約250人で、1日のトランザクション数は約24万回に上ります。平均レスポンスが2秒から1秒に短縮されたことだけでも、月額194万円ほどのTCO削減効果を生み出していることになります。
- 朝重
- しかも、ACOS側での内部的な処理は、10倍くらい速くなっているはずです。
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- 導入システムの安定性や信頼性という面では、どのような効果がありましたか?
- 朝重
- RIQSIIのデッドロックがほとんど無くなり、そのためオンラインのレスポンスが安定しています。ディスクのアクセスが速くなった分、デッドロック以外のロック待ちも少なくなっていますね。I/Oの激しいCOQやロールバックジャーナルなどをすべてStorage化しているので、処理が速くなっています。一般的に、ディスクのI/Oが多くなるとCPUに負荷がかかりますが、高機能Storageを導入した今回の場合はその逆で、ディスクが速くなった分、CPUの使用率も少なくなっています。今年(2007年)の8月にはオープン系のStorageも導入しましたから、データベースの大容量化と運用性の向上を、さらに推し進めることができました。
橋本総業様の基幹業務処理をささえる「i-PX7300」(中央)と、ACOS用高機能Storage(右)
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