導入事例
帳票活用の広がりと、印刷の運用性向上
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- 販売原票をはじめ、帳票類の電子データ化については、どのような効果が上がっていますでしょうか?
- 道念
- 「Printview for ACOS-4」は、i-PX7600の時代に部分的に導入を開始し、i-PX9000への更改を機に、利用部門を全社に広げました。すべての取引を詳細に記録した販売原票はもちろん、出荷者に発送している売買仕切書も容易に画面で確認できるようになり、社内で控えを出力する必要がなくなりました。営業に使う各種の資料や毎月打ち出していた統計資料も、ペーパーレス化しています。こうした取り組みによって、社内の紙の帳票を約40%削減することができました。保管スペースもグッと減り、30%ほど削減されています。
- 佐々木
- 「Printview for ACOS-4」によって基幹系のデータを変換し、PCで加工して各自が業務に必要な書類を作成するといったことも増えてきています。
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- 印刷の運用性向上についてはいかがでしょうか?
- 道念
- 従来から利用していたACOS専用プリンタは、ランニングコストの高さと装置の大きさがネックでした。i-PX9000の導入を機にこれを撤去し、新たにMultiWriter4550を2台導入し、「PrintPort for ACOS-4」を利用して印刷を行っています。出力先の変更や保留、優先順位の変更など、リモートで柔軟にコントロールできますし、使い勝手は非常に良いですね。
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- 情報システム基盤をさらに強化していくうえで、今後の課題は?
- 佐々木
- ACOSとオープン系システムのさらなる連携強化ですね。限りなくリアルタイムに近い販売データの連携を実現したいと考えています。
- 道念
- 予約相対取引などの量が増えてきたことで、社内での細かい作業が増えており、加えて生産者の側からは原価割れをさせないための圧力も高まっています。つまり、利益確保が難しくなってきているのです。そのためにデータウェアハウス等を駆使して、部門別や品目別、買受人別といった多様な切り口で利益管理をしていくことを考えています。目前に迫った卸売手数料自由化への対応も、課題のひとつです。
丸果札幌青果様の、電算課のオフィス
[取材日:2007年07月09日]
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
「夕張メロンの今年の初出荷では、2玉入り1箱が、過去最高の200万円という高値で競り落とされたんですよ」(道念様)。青果卸という業態における基幹業務システムへの興味はもちろんのこと、こんなお話をお聞きすると、果物や野菜の値段がどのような要因で決まっていくのかという点でも、好奇心が刺激されます。青果物の箱に故郷の名前を発見して思わず懐かしくなったり・・・。「市場なんて小学校の社会見学以来」という方も多いと思いますが、見学を受け付けている市場も多いので、一度足を運んでみてはいかがでしょう。
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