導入事例
オープンシステム側と連携しやすい環境が整う
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- 業務が集中する朝の多忙な時間帯の販売入力をスピードアップするために、工夫されたことがありますか?
- 佐々木
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2004年に、せりとの同時入力へのチャレンジとして、キーボード入力は残しつつも、音声入力端末を導入しました。同時に、販売確定までのジョブを汎用システムと混在させたまま運用を続けると不都合が生じるだろうという判断から、当日分の販売入力系システムについてはExpress5800シリーズを導入して、オープン化しています。ただし、故障した場合の対策として、汎用機側からでも入力ができるようにしてあります。
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- なるほど。そしてその2年後に、今度は勘定系の基幹マシンをi-PX9000に更改されていますね。
- 道念
- そのねらいは、まず、売立データを取りまとめる際の応答速度の低下をはじめとする、処理性能の問題に直面していたこと。続いて、当社の子会社である「樽一小樽中央青果」の基幹業務もACOS上で同時に稼働させることになり、それだけの負荷に耐えられるマシンが必要になったこと。何よりも決定的だったのは、事務所の移転問題でした。市場の再整備事業に沿って場内施設の建て替えが始まり、私達も“仮住まい”状態が数年続きました。そして昨年の3月、現在の新しい事務所に移る際、移設スケジュールがわずか2日間しか設けられていなかったのです。配線などを事前に用意しておいたとしても、すべてのマシン環境をこのスケジュールで整えることは不可能でしたので、これを機に最新のACOS-4マシンを導入したというわけです。
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- では、i-PX9000への更改によって得られた効果についてお伺いします。
- 佐々木
- 販売入力がある程度終わった時点で販売担当者がバッチ起動で売立の内容を作成する指示をかけるのですが、それらが集中する時間帯がいくつかありました。i-PX9000導入後は、それが目立たなくなっていますね。それと、言うまでもないことですが、バッチ処理が格段に速くなっています。夜間バッチの場合、以前は数時間かかっていたのが、今は1時間ほどで終了します。生産団体の合併などに伴う統計業務も、以前は作業を数日に分けて、社員が残業をしてこなしていたのですが、こうした苦労もなくなりました。マシンの性能がそれだけ上がっているということです。
- 道念
- 自動運転が可能になったことによっても、ずいぶん助かっていますね。マシンの管理がとても楽になりました。
- 佐々木
- 当社はi-PX7600の時代からオープン連携を積極的に進めてきましたが、i-PX9000によって、オープン側のサーバと連携しやすい環境がさらに整いました。近年の取引規制の弾力化で、市場内に現物を搬入せずに電子商取引で卸売を行うケースが増えてきており、出荷者や同業他社とWebベースのシステムを共同で稼働させるような場合にも、柔軟に対応できる基幹システムの基盤がすでに社内にあるということは、とても大きいのですよ。
丸果札幌青果様に導入され、勘定系システムの基盤を支える「i-PX9000」
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