導入事例
株式会社スターインフォテック 様プロフィール
サプライチェーンの構築など、幅広くグループ会社の業務をサポート
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- システムの統合・合理化への取り組みは今後も続きそうですね。
- 田中
- はい。基幹業務にACOSを利用していたグループ企業のシステム統合はほぼ終了しましたが、小規模の企業ではPCサーバを利用しています。こちらについても、知多工場に統合していく予定です。
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- システムの運用以外に、eビジネスの分野にも積極的に取り組んでおられますね。
- 田中
- たとえば、大同特殊鋼の主要原料である合金の調達に、逆オークションシステムの「合金鉄eコマース」を活用しています。これで、引き合いの範囲がかなり広がりました。
- 井上
- エンジニアリング部門が製造している工作機械の部品について、過去に納品したもののリストを有料でWebに公開しています。これで部品の取替え時期などがわかるので、重宝していただいているようです。
- 田中
- 取引先メーカの生産計画を即時に受注情報として取り込めるサプライチェーンマネジメント(SCM)のシステムも構築しました。鋼材を製造する大同特殊鋼本社と、それを加工する子会社、さらに販売していただく問屋を直結し、グループ会社側の生産計画と連動して、自動的に大同側に発注される仕組みです。登録されている問屋では、Webを介してその進捗状況をいつでも確認することができます。
- 井上
- もうひとつは、商流・物流の効率化を図る「PartnerNet」です。製品は大同特殊鋼から一次店、二次店という流れで販売されていきますが、販売側はいつでもWebで在庫の照会や発注ができます。倉庫にある在庫は、人手を介さずに、発注に応じて倉庫にある鋼材を自動的に切断し、翌朝には発送するというものです。
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- 最後に、NECについてのコメントをお願いします。
- 田中
- ACOSについては、安心感がありますね。昨年、2台のACOSを一気に「i-PX7800」にリプレースしたときも、IP-VPNを同時に導入したこともあって大工事となったのですが、ノートラブルでした。
- 井上
- グループ企業の基幹業務のアウトソーシングを担当する3台目のACOSを導入した際には、業務分散クラスタという新技術を提案してもらって助かりました。おかげで、コストパフォーマンスの高い高可用性システムが構築できました。これから、オープン系についても他社製品を含めてバラエティに富んだ提案をいただければと思います。
(左)「i-PX7800」が並ぶマシン室 (右)株式会社スターインフォテック様の本社オフィス。
情報システム職の皆様の広範な知識と、設立2年余の実績がミックスされ、
eビジネスを含む新しい領域に挑戦されている。
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
お話をうかがいはじめてまず感じたのは、代表取締役社長 田中 清己様の強いリーダーシップでした。国際会計基準の導入による連結決算・キャッシュフロー重視の経営への転換を意識されたシステム事業の展開。加えて、技術部長 井上 誠様の、コスト低減と高可用性、運用管理のしやすさにフォーカスした、パラレルACOSシリーズのシングルモデル&二重化モデルによる新しいクラスタリング技術の採用・・・。ACOSのお客様の中でもこうした形態の可用性対策を実施されている企業はまだ少なく、貴社システム構築の何らかのヒントが多く隠されているのではないでしょうか。
[取材日:2002年02月06日]
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