導入事例
徹底したエンドユーザ志向を貫きながら、自動車販売の新しい時代を視野に入れる
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- グループ各社の社員の皆様とは、かなり密にコミュニケーションされているようですね。
- 鈴木
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まさにそれが、当社のシステム開発・構築業務における最大の特長であり、仕事に取り組む姿勢の現われなのです。業務パッケージの部分的な導入もひとつの選択肢だと思いますが、業務の進め方や管理の仕方をソフトウェアに合わせないといけない状況になるよりも、営業担当者をはじめ、エンドユーザの業務特性を考慮した本当の意味で使いやすい現場密着型のシステムづくりが、当部の基本ポリシーなのです。
- 椎名
- おそらく各社のシステム部門でも、エンドユーザ志向のポリシーを当然のように打ち出しているところが多いと思います。しかし当社の場合、この考え方を徹底していまして、たとえば当社がオンライン業務をサポートしているグループ各社には、「業務変更依頼書」というものを常備しており、情報システムについての要望やクレームなどを私たちに提出していただく仕組みを確立しています。年間約400件の依頼がありますが、プログラムの全てを自社で開発しているという強みもあって、そのうちの約99%については1ヶ月以内に対応できています。システム部門は18名ですので、作業効率としては非常に良いと自負しているのですが(笑)。
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- 現在、Web上での自動車販売などが脚光を浴びていますが。
- 鈴木
- 「ちゅーNet(ねっと)」とネーミングした中古車販売専門のWebサイトを構築・運営しています。現在ではこうしたサイトは珍しくありませんが、「ちゅーNet」は平成8年に開設しましたから、かなり早い参入だったといえます。中古車販売専門のWebサイトでは、とにかく更新をマメに行うことがポイントです。「ちゅーNet」は、パラレルACOSを活用し、1日に5回自動的に更新される仕組みにしています。
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- i-PX7300はインターネット基盤との融合を大きな特長として掲げているメインフレームですが、今後「ちゅーNet」のようなネットビジネス環境との連携など、どのような活用を志向されるのでしょうか。
- 椎名
- やはりWeb環境の強化と、今後はモバイルとの連携についても考えていかなければならないでしょうね。
- 鈴木
- 直接Webとは関係ないのですが、「Printview」にはたいへん興味があり、いま試験的に導入して評価しているところです。販売管理には多くの出力帳票が必要ですが、それがかなり削減できるのではないかと期待しています。
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- 最後に、NECに対するご要望をひとことお願いします。
- 鈴木
- 最近のNECは顧客の声によく耳を傾けているなと感じます。i-PX7300のような新機種の登場も、そんな取り組みのひとつの現われではないでしょうか。その考え方をさらに一歩進めて、UNIXやPCなどとのつながりをさらに踏み込んで追求して欲しいと思いますね。かゆいところに手が届く位になってくれれば、いうことなしです。
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- 本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
中古車販売専門のWebサイト「ちゅーNet」の画面
パラレルACOSシリーズとの連携で1日に5回、コンテンツの自動更新を行っている
株式会社千豊様の情報システム部門
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
自動車販売の営業拠点から情報システム部門に寄せられるさまざまな業務変更依頼書は、依頼が届いてから1ヶ月過ぎても対応できていない案件について、部内の担当者にイエローカードが出されるのだとか…。徹底したエンドユーザ志向のシステム構築を貫く同社ならではのことと感心しました。また、すべてのシステムを社内で開発されている同社には、ACOSからWindows、各種ネットワークまで、高いスキルの蓄積があります。メインフレームを更新し、さらにネットワーク環境を大きく変更しても何のトラブルもなく、わずか3日で移行が完了したというのもその現われなのでしょう。
[取材日:2001年03月15日]
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