導入事例
eコマースへの対応と、"脱・大人の事業部"構想
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- では、最後にこれからの情報システムと活用の構想についてお聞かせください。
- 高山
- いま、情報技術を統括する役員から、「eビジネス」「スピード経営」というふたつの指針が示されています。それを具現化するインフラを整備するのは、もちろん情報システム部門の仕事になります。役員は情報システムへの理解度が高く、いろいろな要求をきいてもらえる半面、たまに理に適っていない構想を出してしまうとすかさずつっこんで聞いてきますね。仕事を進めていく上で、良い意味での緊張感があります。
- 滝川
- どちらかというと当社の主要製品は「中年化」が進み需要も頭打ちです。役員の言葉を借りると、各事業部は"脱・大人の事業部"を目指すべきだし、われわれ情報システム部門は既成化されない考え方で新しい情報共有のしくみを実現すべきだと考えています。
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- まず、どんなことから始められていますか。
- 竹本
- イントラネットをプラットフォームにしたシステムをさらに深化させ、ホスト系のデータベースをイントラネット経由でいっそう活用していきます。またeコマースを前提として、すべての業務を変革していきます。そのためのステップとして、EDIへの対応を早急に進めています。eコマース推進のためのプロジェクトチームも発足しています。一気にBtoCまでは考えてはいませんが、eビジネスとしてできるものから取り組んでいきたいと思います。
- 高山
- フロントオフィスのリニューアルにも取り組んでいます。現在、各部門の課題を数件取り上げており、課題解決の一例として、ある事業部は協議書の電子化を実現しています。
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- NECに対して今後どのようなことを要望されますか。
- 高山
- EDIの実現には、新たにやりたいことや予期せぬ課題が派生してくると思います。NECさんにはよき相談相手として、特に技術的な問題の解決能力に期待しています。
- 竹本
- 今後の課題として掲げているワークフローに、どのようなソリューションを提供していただけるか、期待しています。
- 滝川
- コミュニケーションを密にして、当社の実状にあったシステム提案、改善提案をいただきたいと思いますね。
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- 本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
パラレルACOSシリーズ「PX7500」
きわめて信頼性の高いサーバマシンとして、北川鉄工所様のイントラネットを支えている
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
メインフレームからUNIXやWindowsなどのオープンシステム、さらにイントラネットまで、すべての技術ノウハウが社内にしっかり根付いていることが印象的でした。従来システムと最新テクノロジーが混在した環境を巧みに運用する技術力、情報公開に対するポジティブなビジョン。そして、トップからのEC化要請への地に足がついた対応…。すべてが、確固たる自信に裏付けられたものなのでしょうね。
[取材日:2000年10月10日]
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