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N3632-D01、N3637-D01/S01

仮想テープ装置

特長・機能概要

既存資産で利用可能

磁気テープサブシステムをエミュレートする装置です。既存のカートリッジ磁気テープ用ソフトウェアで運用可能です。

高速データアクセス

ディスクアレイ上に仮想化されたテープイメージのデータを保存するため、機械的なカートリッジのマウント/デマウント動作がありません。磁気テープのロード/アンロード時間やファイルサーチ時間を短縮でき、高速なデータアクセスが可能です。

高い信頼性、稼働率

主要なハードウェアを二重化し、稼働率の向上を図っています。仮想テープとしてデータを保存するディスクアレイは、信頼性の高いRAID-6構成を採用しています。

LTOテープでの仮想テープの入出力が可能

LTO-8テープライブラリ機構を搭載することにより、仮想テープをLTOテープに書き出して外部保管することができます。(注)LTOドライブを、各世代最大2台まで・合計4台までの条件で自由に構成できます。構成次第で、最大でLTO-8~5テープの読み込み、最大でLTO-8~6テープへ書き出しでき、装置1台でさまざまなLTOテープに対応します。従来LTO接続入力機構により、既設装置のLTOドライブをデータ移行時のインポート専用ドライブとして一時的に再利用可能。
さらに、LTO暗号化管理機構により、LTOテープに記録されたデータの暗号化/復号が可能です。

  • (注)
    LTOテープの出力形式は、複数の仮想テープを出力可能な独自フォーマットと、他社とのデータ交換用フォーマット(N3637のみ)とがあります。
    独自フォーマットは他システムでは読み出しできません。 

iStorage HS仮想テープの入出力が可能

ネットワーク入出力機構の搭載により、仮想テープをiStorage HS にファイルとして入出力することができます。LTOテープライブラリ機構搭載時にはLTOテープへの同時出力も可能です。(注)
iStorage HSの機能と組み合わせることで、テープの遠隔地保管と同様な災害対策を実現できます。
N3637仮想テープ装置ではIMPORT時にマガジン/保管棚情報を復元します。これにより保管棚の自動選択がご利用になれます。

  • (注)
    ファイルの入出力形式は、独自フォーマットとJEITAIT-1003規格に準拠した2種類のフォーマットをサポート。 

データ圧縮機構に新モードを多数追加

速度優先/標準/圧縮率優先、フォアグラウンド/バックグラウンドが選択可能。お客様の細かなニーズにお応えします。

[N3637]データ交換形式LTOテープの自動入出力機能

今まで人手で操作する必要があったLTO入出力処理をオプションで自動化します。ACOSシステムからのRead/Writeと、LTOテープのEXPORT/IMPORTがシームレスに実行可能。

機能概要

本装置はACOS-4系システムに接続されます。仮想化した磁気テープドライブを最大16台まで搭載することが可能です。仮想テープ制御を行う記憶ディレクタや仮想テープを格納する内蔵ディスクアレイ、電源など構成部品は二重化または冗長構成となっており、並列処理や自動代替処理が可能です。本装置は複数の記憶容量を選択できます。記憶容量、仮想ドライブ等のフィールドアップグレードも容易です。

機能イメージ

装置仕様

規格・性能

項目 仕様
仮想テープ容量[GB/巻] 0.8×N (Nは1~255の整数)(注1)
接続可能チャネル 高速光ループチャネルD
高速光チャネルE
チャネルデータ転送速度[MB/s] 1600(注2,3)
マウント/デマウント時間 3秒以内
ロード/アンロード時間 3秒以内
仮想テープコントローラ数 1
入出力ポート数 標準2、最大4(記憶ディレクタ当たり)
チャネルケーブル長[m] 最大125(注3)
ネットワークポート
コネクタ RJ45
規格 1000 BASE-T
  • (注1)
    データ圧縮機構搭載時は圧縮後のデータ容量。
  • (注2)
    瞬時最大値。実効転送レートは、システム構成やシステム動作条件等に依存。
  • (注3)
    高速光チャネルE接続時。
項目 仕様
装置タイプ ラックマウント型(注1)
寸法 4U~10U(1Uは44.45mm)
質量[kg] 130(注2)
電圧[V] AC200-240単相
周波数[Hz] 50/60
消費電力[kVA] 0.971以下(注2)
発熱量[kJ/h] 3,147以下(注2)
温度条件[℃] 15~32
湿度条件[%] 20~80
  • (注1)
    別途19型サーバラックの手配が必要
  • (注2)
    最大構成時の値。(LTO-8テープライブラリ機構を含む)

N3632仮想テープ装置

項目 仕様
記憶容量[TB] 2.1 ~ 15.6(6.3 ~ 46.8)(注1)
仮想テープ数[巻] 500、1,000~8,000(1,000巻単位)
仮想ドライブタイプ 36または128(注2)トラックドライブ
記憶ディレクタ数 2
仮想アクセス機構 2
仮想ドライブ数 最大 16
標準 2
  • (注1)
    非圧縮時、カッコ内は3倍圧縮時。
  • (注2)
    オプションの128Trエミュレート機構が必要。

LTO-8テープライブラリ機構の性能規格

項目 仕様
スロット数 34個+クリーニングカートリッジ用1個(注3)
メールスロット 5個
搭載ドライブ  LTO-8 LTO-7
搭載ドライブ数(注1) 1~2台(1台標準搭載) 0~2台
使用カートリッジ LTO-8/-7 LTO-7/-6
LTO-5(入力のみ)
カートリッジ容量[TB] LTO Ultrium 8:12.0 (30.0 (注2))
LTO Ultrium 7:  6.0 (15.0 (注2))
LTO Ultrium 6:  2.5 (  6.25 (注2))
  • (注1)
    LTO-8/-7ドライブは各世代2 台まで、合計で4 台まで搭載可能。
    LTO-8/-8/-7/-7 のドライブ4 台構成とするには、N263V-477/-478 が必要。
  • (注2)
    データ圧縮率を2.5:1とした場合の値。圧縮率はデータ内容によって異なる。
  • (注3)
    LTO テープライブラリ筐体増設機構使用時40巻増

N3637仮想テープ装置

項目 仕様
記憶容量[TB] 0.2 ~ 4.2(0.6 ~ 12.6)(注1)
仮想テープ数[巻] 最大約8100(注2)
仮想ドライブタイプ 36トラックドライブ
記憶ディレクタ数 1または2
仮想ドライブ数 最大 16(注3)
標準 1または2
  • (注1)
    非圧縮時、カッコ内は3倍圧縮時。
  • (注2)
    定義可能な最大仮想テープ数。
  • (注3)
    モデル01~モデル03は、最大8台

LTO-8テープライブラリ機構の性能規格

項目 仕様
スロット数 搭載テープドライブ台数分が有効
搭載ドライブ LTO-8
搭載ドライブ数(注1) 1~2台(1台標準搭載) 0~2台
使用カートリッジ LTO-8/-7 LTO-7/-6
LTO-5(入力のみ)
カートリッジ容量[TB] LTO Ultrium 8:12.0 (30.0 (注2))
LTO Ultrium 7:  6.0 (15.0 (注2))
LTO Ultrium 6:  2.5 (  6.25 (注2))
  • (注1)
    LTO-8/-7ドライブは各世代2 台まで、合計で4 台まで搭載可能。
    LTO-8/-8/-7/-7 のドライブ4 台構成とするには、N263V-477/-478 が必要。
  • (注2)
    データ圧縮率を2.5:1とした場合の値。圧縮率はデータ内容によって異なる。