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N3631-11A~18A
仮想テープ装置
特長・機能概要
既存資産で利用可能
カートリッジライブラリ装置をエミュレートする装置で、これらのカートリッジテープライブラリ装置を使用する業務の移行が容易です。
高速データアクセス
ディスクアレイ上に仮想化されたテープイメージのデータを保存するため、機械的なカートリッジのマウント/デマウント動作がなく、磁気テープのロード/アンロード時間やファイルサーチ時間を短縮でき、高速なデータアクセスが可能です。
高い信頼性、稼働率
ハードウェアを二重化し、稼働率の向上を図っています。仮想テープとしてデータを保存するディスクアレイは、信頼性の高いRAID-6/Triple Mirror構成を採用しています。
省スペース軽量化
磁気テープドライブやアクセッサ、テープなどを仮想化して、すべての構成機器を一筐体に搭載。19インチラックサイズのスペースに設置でき、フロアを有効に使用することができます。
LTOテープでの仮想テープの入出力が可能
LTOテープライブラリ機構を搭載することにより、仮想テープをLTOテープに書き出して外部保管することができます。(注1)
さらに、LTO暗号化管理機構により、LTOテープに記録されたデータの暗号化/復号化が可能です。テープにはLTO-5/-6テープカートリッジを採用し、大容量化を実現。従来装置で書き込まれたLTO-4テープカートリッジの読み込みも可能です。
iStorage HS仮想テープの入出力が可能
ネットワーク入出力機構の搭載により、仮想テープをiStorage HS にファイルとして入出力することができます。LTOテープライブラリ機構搭載時にはLTOテープへの同時出力も可能です。(注2)
iStorage HSの機能と組み合わせることで、テープの遠隔地保管と同様な災害対策を実現できます。
機能概要
N3631仮想テープ装置は、ACOS-4系システムに接続され、N3645およびN3646カートリッジライブラリ装置をエミュレートする装置です。
記憶容量2.1TB~30.7TB(非圧縮時)の8モデルがあり、仮想化した36または128トラック仕様の仮想テープを500巻から8000巻まで格納できます。仮想テープコントローラを最大2台まで搭載可能で、仮想テープコントローラ毎に最大16台(合計32台)の仮想ドライブを搭載することができます。仮想テープ制御を行う記憶ディレクタや仮想テープを格納する内蔵ディスクアレイ、電源など構成部品は全て二重化または冗長構成となっており、並列処理や自動代替処理が可能です。
また、仮想テープ数や記憶容量、仮想ドライブ等のフィールドアップグレードも容易に行うことができます。
- (注1)LTOテープの出力形式は独自フォーマットです。他システムでは読み出しできません。
- (注2)ファイルの入出力形式は、独自フォーマットとJEITAIT-1003規格に準拠した2種類のフォーマットをサポート。
- (注3)従来のデータ圧縮形式とは互換性がありません。
機能イメージ

装置仕様
規格・性能
項目 | 仕様(N3631-11A~18A) | |
---|---|---|
記憶容量[TB] | 2.1 ~ 30.7 (6.3 ~ 92.1)(注1) | |
仮想テープ数[巻] | 500、1,000~8,000 (1,000巻単位) | |
仮想テープ容量 | 0.8×N [GB] (Nは1~255の整数) (注2) | |
仮想ドライブタイプ | 36または128(注3) トラックドライブ | |
接続可能チャネル | 高速光ループチャネル C/D | |
チャネルデータ転送速度 | 800[MB/s](注4,5) | |
マウント/デマウント時間 | 3秒以内 | |
ロード/アンロード時間 | 3秒以内 | |
仮想テープコントローラ数 | 1~2 | |
記憶ディレクタ数 | 2 (仮想テープ コントローラ当たり) | |
入出力ポート数 | 標準2、最大4 (記憶ディレクタ当たり) | |
チャネルケーブル長[m] | 最大150(注5) | |
仮想アクセス機構 | 2 | |
仮想ドライブ数 | 最大 | 32 |
標準 | 2 | |
ネットワーク ポート |
数 | 2 |
規格 | 10/100/1000 BASE-T |
- (注1)非圧縮時。カッコ内はデータ圧縮機構を搭載し、圧縮率3:1とした場合の値。
なお、圧縮率はデータ内容によって異なる。
1TB=1,000,000,000,000バイトとして計算した値。 - (注2)ソフトウェアにテープの終端(EOT)を報告する容量。
あらかじめ仮想テープに割り当てられる記憶容量ではない。
仮想テープ毎に設定可能。データ圧縮機構搭載時は圧縮後のデータ容量。
1GB=1,000,000,000バイトとして計算した値。 - (注3)オプションの128Trエミュレート機構が必要。
- (注4)瞬時最大値であり、システム構成、システム動作条件等に依存する。
- (注5)高速光ループチャネルD接続時。
構造規格
項目 | 仕様(N3631-11A~18A) | |
---|---|---|
寸法[mm] | 幅 | 600 |
奥行き | 1,020 | |
高さ | 1,265 | |
質量[kg] | 365(注6、注7) | |
電圧[V] | AC200-240単相 | |
周波数[Hz] | 50/60 | |
消費電力[kVA] | 1.69以下(注6) | |
発熱量[kJ/h] | 5,714以下(注6) | |
温度条件[℃] | 15 ~ 32 | |
湿度条件[%] | 20 ~ 80 |
- (注6)最大構成時の値。(LTOテープドライブ機構を含む)
- (注7)データカートリッジおよびクリーニングカートリッジを除く。
LTOテープライブラリ機構の性能規格
項目 | 仕様 |
---|---|
カートリッジ スロット数 |
44個+クリーニングカートリッジ用1個 (LTO スロット増設機構使用時12個増) |
メールスロット | 2個 |
搭載ドライブ | N2631-372 LTOテープ ドライブ機構 |
搭載ドライブ数 | 1~2台(1台標準搭載) |
使用カートリッジ | LTO-6 LTO-5 LTO-4(入力のみ) |
カートリッジ 容量[GB] |
LTO Ultrium 6:2500 (6000 (注8)) LTO Ultrium 5:1500 (3000 (注8)) LTO Ultrium 4: 800 (1600 (注8)) LTO Ultrium 3: 400 (800 (注8)) |
- (注8)データ圧縮率を2:1とした場合の値。(LTO-6は2.5:1)
圧縮率はデータ内容によって異なる。