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N3631-21A~28A/21B~23B

仮想テープ装置

特長・機能概要

既存資産で利用可能

カートリッジライブラリ装置をエミュレートする装置で、これらのカートリッジテープライブラリ装置を使用する業務の移行が容易です。

高速データアクセス

ディスクアレイ上に仮想化されたテープイメージのデータを保存するため、機械的なカートリッジのマウント/デマウント動作がなく、磁気テープのロード/アンロード時間やファイルサーチ時間を短縮でき、高速なデータアクセスが可能です。

高い信頼性、稼働率

ハードウェアを二重化し、稼働率の向上を図っています。仮想テープとしてデータを保存するディスクアレイは、信頼性の高いRAID-6/Triple Mirror構成を採用しています。

独立筐体型とACOS筐体搭載型の2種類を提供

独立筐体型は各構成機器を一筐体に搭載しており、設置スペースが低減され、フロアを有効に活用することができます。
ACOS筐体搭載型は19型サーバラックに搭載することにより、i-PX9800モデルS200と磁気テープサブシステムを含むオールインワンモデルを実現可能です。

LTOテープでの仮想テープの入出力が可能

LTO-8テープライブラリ機構を搭載することにより、仮想テープをLTOテープに書き出して外部保管することができます。(注1)LTO-8/-7/-6の三世代のドライブを、各世代最大2台まで・合計4台までの条件で自由に構成できます。構成次第で、最大でLTO-8~4テープの読み込み、最大でLTO-8~6テープへ書き出しでき、装置1台でさまざまなLTOテープに対応します。
さらに、LTO暗号化管理機構により、LTOテープに記録されたデータの暗号化/復号化が可能です。

iStorage HS仮想テープの入出力が可能

ネットワーク入出力機構の搭載により、仮想テープをiStorage HS にファイルとして入出力することができます。LTOテープライブラリ機構搭載時にはLTOテープへの同時出力も可能です。(注2
iStorage HS
の機能と組み合わせることで、テープの遠隔地保管と同様な災害対策を実現できます。

従来装置より高圧縮な新データ圧縮形式が選択可能

データ圧縮機構の搭載により、N3631-2xA/2xBでは従来比でさらなる高圧縮が期待できる新たなデータ圧縮形式が選択できます。(注3)
互換性を考慮した従来と同じデータ圧縮形式も継続サポートし、従来装置とのデータ交換にご利用いただけます。

機能概要

N3631仮想テープ装置は、ACOS-4系システムに接続され、N3645およびN3646カートリッジライブラリ装置をエミュレートする装置です。
独立筐体型は記憶容量2.1TB~30.7TB(非圧縮時)の8モデル、ACOS筐体搭載型は2.1TB~8.1TB(非圧縮時)の3モデルがあります。
仮想化した36または128トラック仕様の仮想テープを500巻から8000巻まで格納できます。仮想テープコントローラを最大2台まで搭載可能で、仮想テープコントローラ毎に最大16台(合計32台)の仮想ドライブを搭載することができます。仮想テープ制御を行う記憶ディレクタや仮想テープを格納する内蔵ディスクアレイ、電源など構成部品は全て二重化または冗長構成となっており、並列処理や自動代替処理が可能です。
また、仮想テープ数や記憶容量、仮想ドライブ等のフィールドアップグレードも容易に行うことができます。

  • (注1)
    LTOテープの出力形式は独自フォーマットです。他システムでは読み出しできません。
  • (注2)
    ファイルの入出力形式は、独自フォーマットとJEITAIT-1003規格に準拠した2種類のフォーマットをサポート。
  • (注3)
    N3631-1xAからサポート開始。N3631-0xA、N3636-0xA/0xBのデータ圧縮形式とは互換性がありません。

機能イメージ

装置仕様

規格・性能

項目 仕様
  N3631-21A~28A N3631-21B~23B
記憶容量[TB] 2.1 ~ 30.7
(6.3 ~ 92.1)(注1)
2.1 ~ 8.1
(6.3 ~ 24.3)(注1)
仮想テープ数[巻] 500、1,000~8,000
(1,000巻単位)
仮想テープ容量 0.8×N [GB]
(Nは1~255の整数)
(注2)
仮想ドライブタイプ 36または128(注3)
トラックドライブ
接続可能チャネル 高速光ループチャネル C/D
チャネルデータ転送速度 800[MB/s](注4,5)
マウント/デマウント時間 3秒以内
ロード/アンロード時間 3秒以内
仮想テープコントローラ数 1~2
記憶ディレクタ数 2
(仮想テープ
コントローラ当たり)
入出力ポート数 標準2、最大4
(記憶ディレクタ当たり)
チャネルケーブル長[m] 最大150(注5)
仮想アクセス機構 2
仮想ドライブ数 最大 32
標準 2
ネットワーク
ポート
2
規格 10/100/1000 BASE-T

構造規格

項目 仕様
装置タイプ 独立筐体型
(N3631-21A~28A)
ACOS筐体搭載型
(N3631-21B~23B)
寸法[mm] 600 ACOS筐体の9U
のスペースを占有
(注10)
(1Uは44.45mm)
奥行き 1,020
高さ 1,265
質量[kg] 365(注6、注7) 110(注6、注7)
電圧[V] AC200-240単相
周波数[Hz] 50/60
消費電力[kVA] 1.85以下(注6) 1.38以下(注6)
発熱量[kJ/h] 6,251以下(注6) 4,679以下(注6)
温度条件[℃] 15 ~ 32
湿度条件[%] 20 ~ 80

LTO-8テープライブラリ機構の性能規格

項目 仕様
カートリッジ
スロット数
39巻+クリーニングカートリッジ用1巻(注11)
メールスロット 5巻
搭載ドライブ N263V-474
LTO-8テープ
ドライブ増設機構
N263V-475
LTO-7テープ
ドライブ増設機構
搭載ドライブ数
(注8)
1~2台
(1台標準搭載)
0~2台
使用カートリッジ LTO-8
LTO-7
LTO-7
LTO-6
LTO-5(入力のみ)
カートリッジ
容量[TB]
LTO Ultrium 8:12.0 (30.0 (注9))
LTO Ultrium 7:  6.0 (15.0 (注9))
LTO Ultrium 6:  2.5 (6.25 (注9))

LTO-6入力テープドライブ機構の性能規格(独立筐体型専用オプション)

項目 仕様
搭載ドライブ数 0~2台
使用カートリッジ LTO-6(入力のみ)
LTO-5(入力のみ)
LTO-4(入力のみ)
  • (注1)
    非圧縮時。カッコ内はデータ圧縮機構を搭載し、圧縮率3:1とした場合の値。
    なお、圧縮率はデータ内容によって異なる。
    1TB=1,000,000,000,000バイトとして計算した値。
  • (注2)
    ソフトウェアにテープの終端(EOT)を報告する容量。
    あらかじめ仮想テープに割り当てられる記憶容量ではない。
    仮想テープ毎に設定可能。データ圧縮機構搭載時は圧縮後のデータ容量。
    1GB=1,000,000,000バイトとして計算した値。
  • (注3)
    オプションの128Trエミュレート機構が必要。
  • (注4)
    瞬時最大値であり、システム構成、システム動作条件等に依存する。
  • (注5)
    高速光ループチャネルD接続時。
  • (注6)
    最大構成時の値。(LTOテープドライブ機構を含む)
  • (注7)
    データカートリッジおよびクリーニングカートリッジを除く。
  • (注8)
    独立筐体型:LTO-8/-7/-6 ドライブは各世代2 台まで、合計で4 台まで搭載可能。 LTO-8/-8/-7/-7 のドライブ4 台構成とするには、N263V-477/-478 が必要
    ACOS筐体搭載型:LTO-8/-7 ドライブは各世代2 台まで、合計で3 台まで搭載可能。
  • (注9)
    データ圧縮率を2.5:1とした場合の値。
    圧縮率はデータ内容によって異なる。
  • (注10)
    19 型サーバラック搭載かつLTO オプション未搭載時は6U スペース。
  • (注11)
    独立筐体型:LTO テープライブラリ筐体増設機構使用時40巻増