Japan
サイト内の現在位置
NEC、サプライチェーンのサステナビリティ変革を加速する「Supplier Portal」の実証を開始
~データ連携・活用で実現するサプライヤー情報流通基盤の構築を目指す~2025年12月16日
日本電気株式会社
NECは、サプライチェーン全体のサステナビリティ向上と企業価値創造の実現に向けて、サステナビリティへの取り組み状況を効率的に確認できる「Supplier Portal(サプライヤーポータル)」の実証を開始します。本実証では、一部のサプライヤーと連携し、「Supplier Portal」の操作性やデータ連携の精度、サプライヤー側の調査回答工数およびNEC側の回答集計・分析工数の削減効果、加えて収集したデータの活用可能性を検証します。
また、本実証を通じて得られた知見をもとに、「Supplier Portal」の2026年度中の事業化を目指すとともに、将来的には単なるデータ収集を超えたサプライヤーや各種企業間のセキュアなデータ連携・活用を通じて、サプライチェーン全体の価値向上を図るサプライヤー情報流通基盤の構築の可能性も検証していきます。

近年、企業活動においてサステナビリティへの対応の重要性が高まる一方、業務量の増加や煩雑化に伴い、従来型の進め方では対応が難しくなってきています。具体的には、サプライチェーン・マネジメントにおいて、情報流通の非効率さや煩雑な調査票対応、不透明なサプライチェーン構造、さらに非財務情報の開示負荷の増加など、さまざまな課題が浮き彫りになっています。これらの課題解決に向け、AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務効率化への期待が高まっています。
NECは、2005年に「NECグループ調達基本方針」(注1)を策定して以来、自社だけでなく、サプライチェーンを構成するサプライヤーとも協働・共創しながら、サステナビリティ経営を推進してきました。その実績は世界トップ水準であり、CDP 気候変動・水 7年連続ダブルA評価をはじめ、外部からも高い評価を得ています(注2)。また社外向けに、企業のエネルギー使用量や水使用量、廃棄物量や化学物質、温室効果ガス排出量などの環境データを中心に、定量的な非財務情報の管理にも対応し、情報開示や第三者評価への対応に活用できる「GreenGlobeX」(注3)や、製品設計および製造プロセスの両面から環境負荷低減を支援するソリューションを提供してきました。
昨今では、自社をゼロ番目のクライアントとする「クライアントゼロ」(注4)の考えのもと、最先端の社内DXを推進し、サプライチェーンのサステナビリティ対応の領域にもデジタル技術の活用を積極的に進めています。
こうした取り組みの一貫として、NECは、国際的評価に裏付けられた知見とデジタル活用のノウハウを結集し、サプライチェーンにおけるサステナビリティへの取り組み状況をより効率的に確認できる「Supplier Portal」を開発しました。「Supplier Portal」は、従来はメールやExcelを用いて行っていたサステナビリティ関連のSAQ(Self-Assessment Questionnaire、自己評価質問票)をオンライン上で統合管理し、依頼から回答回収、評価フィードバックまでを一元化することで、業務の効率化や標準化に貢献します。今回の実証では、一部のサプライヤーとともに「Supplier Portal」の有用性・成果を検証します。


Supplier Portal 画面イメージ
実証の概要
- 期間:2025年12月~2026年6月
- 想定企業数:20社
- 内容:「Supplier Portal」の操作性やデータ連携の精度、サプライヤー側の調査回答工数及びNEC側の回答集計・分析工数の削減効果、加えて収集したデータの活用可能性を検証します。
なお、実証の取り組み内容の詳細につきましては、2026年1月に開催予定の国際社会経済研究所(IISE)主催のウェビナー等で報告する予定です(注5)。
NECは、本実証を通じて得られた知見をもとに、「Supplier Portal」の2026年度中の事業化を目指します。また将来的には、NECが長年培ってきた高いセキュリティ技術を基盤とし、AIやDXの知見を活用することで、単なるデータ収集を超えたサプライヤーや各種企業間のセキュアなデータ連携・活用を推進し、サプライチェーン全体の価値向上を実現するサプライヤー情報流通基盤の構築の可能性も検証していきます。
以上
- (注1)
- (注2)
- (注3)環境情報管理ソリューション GreenGlobeXシリーズhttps://jpn.nec.com/environment/biz_solution/performance/index.html
- (注4)NEC自身をゼロ番目のクライアントとして最先端のテクノロジーを実践することで、「活きた」経験をリファレンスとしてお客さまや社会に提供する考え方
- (注5)ウェビナー詳細は後日、IISE公式note(
https://note.com/nec_iise/m/m138cc8a57acf )にて掲載予定。なお、関連するウェビナー「AIとデータ連携が拓くサプライチェーンサステナビリティ経営」を、2025年12月17日17時に開催(
https://note.com/nec_iise/n/naa795b97f7c7?magazine_key=m138cc8a57acf )
本件に関するお客さまからのお問い合わせ先
NEC GX事業開発統括部
E-Mail:sustainablex@prc.jp.nec.com
NECは、安全・安心・公平・効率という
社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる
持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/profile/purpose/