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NECとVAXIMM社、ネオアンチゲンによる個別化がんワクチンの共同開発に合意

2019年11月12日
日本電気株式会社
VAXIMM AG

  • 共同治験契約にてNECの最先端AI技術とVAXIMM社の独創的な経口T細胞免疫治療プラットフォームを活用します
  • NECはVAXIMM社に出資を行うことを決定しました

日本電気株式会社(注1、以下 NEC)と経口T細胞免疫治療の開発に取り組む、スイスとドイツを拠点とするバイオテクノロジー企業であるVAXIMM AG(ヴァクシム、注2、以下 VAXIMM社)は、ネオアンチゲンによる個別化がんワクチンの新規開発に向けた戦略的な共同治験契約および投資契約を締結しました。

双方非独占的な共同治験契約に基づき、NECは第Ⅰ相臨床試験への資金提供を行います。NECとVAXIMM社は、NECの最先端AI技術を活用したネオアンチゲン予測システム(注3)と、VAXIMM社独自のT細胞免疫療法技術を用いて個別化がんワクチンを共同開発します。第Ⅰ相試験では複数種の固形がんを対象にワクチンの評価が行われる予定です。VAXIMM社が治験の遂行を担当し2020年に開始予定です。

NECは中国及び、日本以外のアジアを除く全地域での当該プログラムの開発及び商業化の権利へのオプションを有します。

NEC執行役員の藤川 修は次のように述べています。
「がんは毎年世界で何百万件もの新たな診断があり、常に人々の健康に対する最も深刻な問題の一つです。NECのコアテクノロジーは個別化療法の開発に適しており、私たちはがん患者さんに効果のある治療法を届けることに全力で取り組んでいきます。VAXIMM社と共に、個々の患者さんに向けた最適な治療法の開発を目指せることを大変うれしく思います。」

VAXIMM社 共同設立者・最高執行責任者のHeinz Lubenau(ハインツ ルベナウ)博士は次のように述べています。
「私たちはNECとの今回の提携合意とNECからの強い支援を大変嬉しく思います。NECの新しいAI技術は、患者毎にネオアンチゲンを特定するだけでなく、さらに優先順位付けも行えるため、個々の患者への最適な治療を促進します。NECが患者毎にネオアンチゲンのリストを作成し、それをもとに私たちの技術を用いて迅速に個別化ワクチンを製造することができます。個別化治療は今日のがん治療における最先端療法であり、今回の共同開発によりこの革新的なアプローチに重要な寄与ができることを期待しています。」

以上

  • (注1)
    本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:新野 隆
  • (注2)
    本社:スイス バーゼル、会長:Thomas Hecht(トーマス ヘクト)
    VAXIMM社についての詳細は、こちらをご参照ください。
    new windowhttp://www.vaximm.com/
  • (注3)
    NECのネオアンチゲン予測システム
    NECのネオアンチゲン予測システムは、NEC OncoImmunity社のバイオインフォマティクスパイプラインを組み合わせたNEC独自のAIを用いており、ネオアンチゲン予測システムの領域をリードしています。NECは候補となるネオアンチゲンを総合的に評価します。それは患者毎に特定される候補ネオアンチゲンの効果的な優先付けを可能にするものです。
    プレスリリース:
    NEC、ノルウェーのバイオテクノロジー企業OncoImmunity AS社を買収
    https://jpn.nec.com/press/201907/20190729_01.html

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