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マーレビル開発株式会社様


顔認証と勤怠管理システムの連携で
セキュリティレベルの向上と勤怠管理の効率化を同時に実現
- 業種:
-
- 卸売・小売業・飲食店
- 業務:
-
- 人事・総務
- 製品:
-
- ソフトウェア/セキュリティ
- PCサーバ
- ソリューション・サービス:
-
- IoT
- 働き方改革
事例の概要
課題背景
- 従業員やテナント関係者がビルに入館する際、従来は警備員が通行証を目視で確認していたが、システム化されていなかったため、不審者が入館するリスクがあり、セキュリティ上の課題があった
- 勤怠管理をタイムカードで行っており、紙に印字された個々の社員の勤怠情報を基に総務担当者が毎月3日間かけて手計算とExcelでの集計作業を実施していた
- 従業員は、出退勤時に通行証を提示し、タイムカードに打刻するという二重の手間がかかっていた
成果
セキュリティレベルの向上
顔認証システムの導入により、顔写真登録者以外の不正な入館を防ぎ、セキュリティレベルが格段に向上した
総務担当者の作業時間が大幅に短縮
顔認証と連動して勤怠情報の取得も自動化したので、総務担当者が勤怠情報をExcelへ入力し集計する手間がなくなり、総務担当者の負荷が大きく軽減した
従業員の入館手続きが瞬時に完了
入館時に通行証を提示する必要がなく、タイムカードによる打刻作業も省かれるので、入退館および出退勤打刻が非常にスムーズになった
導入ソリューション


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事例の詳細
導入前の背景や課題
「安全・安心」の確立と
勤怠管理の効率化が課題
新宿から電車で30分弱のJR武蔵浦和駅。ここに駅ビル「武蔵浦和マーレ」がオープンしたのは1987年のことです。以来、老若男女が利用する地域密着型ショッピングモールとして、30年以上にわたって愛され続けてきました。
武蔵浦和マーレでは、現在、管理会社、計70のテナントを含め、900人ほどの従業員が働いています。管理会社のマーレビル開発様が、ビルへの入館手続きに顔認証システムを導入する検討を始めたのは2018年のことでした。
「武蔵浦和マーレは開店以来、“安全・安心”をテーマに掲げてきました。これまでは入館時に警備員に通行証を提示する仕組みにしていたのですが、十分な安全対策とは言えず、不審者の入館を防ぐには別の方法が必要であると以前から考えていました。そこで顔認証システムに定評のあるNECにご相談したわけです」
そう話すのは、同社代表取締役社長の中森福代氏です。

代表取締役社長
中森 福代氏

総務部
田口 裕佳氏
一方で、マーレビル開発で働くおよそ100人の従業員の勤怠管理を効率化したいという課題もありました。同社の総務を担当する田口裕佳氏は次のように話します。
「これまでは出退勤時にタイムカードに打刻する仕組みで、私たち総務担当者がその記録をExcelに手入力して集計していました。毎月その作業に丸3日ほどかかっていました」
選択のポイント
3社の協業によりスムーズに
ソリューションを導入
「2017年にNECのご協力でレジを最新のPOSシステムに替えて、精算作業が格段に効率化しました。その経験があったので、新しい入館システムをお願いするならNECしかないと思いました」(中森氏)
NECからご提案したのは、NEC「NeoFace 顔認証システム導入セット」とオービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)「就業奉行i10」の連携ソリューションでした。入館時にタブレットの前に立つと、あらかじめ登録された顔写真との照合によって本人確認が瞬時に完了。入退館の記録がデータとして保存され、出退勤時刻として勤怠システムに連携する──。それがこのソリューションの基本的な仕組みです。OBC営業本部の佐々木祐介氏はこう説明します。
「顔認証をするだけで出退勤時刻が勤怠システムに打刻されるので、従業員様はこれまでのようにタイムカードによる打刻作業が必要なくなります。また、総務ご担当者様がこれまで毎月丸3日かけて行っていた手計算やExcel転記・集計作業もシステムで省略されます。従業員様、総務ご担当者様の両方の負荷が軽減されることになります」
「NeoFace 顔認証システム導入セット」とOBC「就業奉行i10」の連携の仕組みを提供したのは、NECの販売特約店であり、OBCの開発パートナーでもある三和コンピュータでした。
「すでに自動連携ツールが出来上がっていたため、導入はスムーズでした。そのぶん、マーレビル開発様の勤務体制を踏まえて操作指導をさせていただくといった作業に注力することができました」(同社産業ソリューション部・高松摩耶氏)

導入後の成果
セキュリティレベルが格段に向上
顔認証と勤怠管理システムの自動連携により、
総務担当者の作業時間も大幅に短縮
新しいシステムが稼働したのは2019年4月。現在、従来のタイムカード運用から新システムでの運用への移行作業を進めています。テナント関係者を含む900人に新しい仕組みが周知され、さらにマーレビル開発従業員様100人の勤怠管理データ自動取得の検証が済み次第、新システム単独での運用に完全移行する予定です。
「顔認証の利便性をすでに多くの従業員が体感していますし、不正な入館を防ぐ環境が整ったと考えています。また、総務担当者の作業時間も大幅に短縮しています。今後、この仕組みをさらに給与システムと連携させ、給与の自動集計も実現しようと考えています」
そう中森氏は言います。さらに、その先には駅ビル全体の安全・安心をさらに向上させていくというビジョンもあります。
「地域のお客さまや駅を利用されているお客さまに快適に買い物を楽しんでいただくためには、防犯・防災の取り組みを今以上に万全にする必要があります。顔認証システムをはじめとするNECの技術力をお借りして、トータルな安全・安心を実現していきたいと考えています」

NEC担当営業の声
システムの運用や拡張のフォローアップを続けていきたい
POSシステムの導入支援をさせていただいたご縁で今回もお声がけをいただけたこと、NECの顔認証システムを信頼いただけたことをたいへん嬉しく思っています。OBC様、三和コンピュータ様にご協力いただき、スムーズな導入を実現することができました。
このシステムを運用するには顔写真データの登録が必須ですが、顔写真は個人情報であり、他の用途への流用を防ぐ必要があります。そのため、導入に当たっては、お客さまの社内システムからネットワークを独立させて、プライバシー保護を徹底しました。
マーレビル開発様は、今後テナント全体で勤怠管理の仕組みを活用することも視野に入れていらっしゃいます。現システムの運用や、システム拡張などに際してのフォローアップをしっかり行い、これからも武蔵浦和マーレが地域にいっそう愛される商業施設となるお手伝いをしていきたいと考えています。

産業第三営業部
大谷 優里花
パートナーの声
信頼と安全性に絶対の自信を持っています
今回ご提供したソリューションは、顔認証技術のリーディングカンパニーであるNEC様のシステムと、全国で120万人以上が使用している「就業奉行」を連携させたものであり、信頼と安全性には絶対の自信を持っています。今後、勤怠管理の業務改善から給与業務を含めたトータルな効率化へ向けて、引き続きサポートとご提案を行っていきたいと考えています。「顔認証×勤怠管理」というほかにはないソリューションの価値をさらに多くのお客様にご提供できるよう、NEC様との共創を推し進めていきます。

営業本部
佐々木 祐介氏

産業ソリューション部
高松 摩耶氏
給与自動集計の仕組みづくりが次の目標
このソリューションでは、「就業奉行」にお客様の勤務体系や仕事のシフトが登録されている必要があります。導入に当たって、マーレビル開発様の勤務内容や業務内容を整理し、現況に即した運用方法や設定値を定義させていただきました。ご希望の給与システムとの連携については、「就業奉行」から給与システム側に勤怠データを送って自動集計できる仕組みづくりをご支援させていただきたいと考えています。今回はNEC様の細かな段取りや作業範囲の明確化などによって、スムーズな導入が実現しました。3社の連携によって、さらなる低コスト・短期導入を実現できる体制をつくっていきたいと思います。
お客様プロフィール
マーレビル開発株式会社(施設名:武蔵浦和マーレ)
所在地 | 埼玉県さいたま市南区白幡5-19-19 |
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概要 | 通勤新線(埼京線)の開業を契機として、1987年に創業された武蔵浦和駅直結のショッピングモール「武蔵浦和マーレ」の開発・運営を手がける。現在は、食品、ファッション、生活雑貨、飲食など、計70テナントが入居。安全・安心な商品を適正価格で提供するという理念を掲げ、地域の発展に貢献している。 |
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(2019年8月26日)
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