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ものづくりの課題に対し
各社の取り組みや先進事例を学ぶ
ものづくり研究グループ 交流会レポート【2019.06.25】
カテゴリ:DX・業務改革推進スマートファクトリー(IoT基盤/AI)
グループディスカッションやセミナーで今後取り組むべきことの気づきを得る
NECの「ものづくり研究グループ」は、NECグループ各社が取り組んできた“ものづくり革新”の内容をご紹介するとともに、同じものづくりに関わるお客様同士が意見交換を通じてヒントが得られる機会づくりに取り組んでいます。また、AIやIoTといった最先端技術について、お客様と共に研究することで、日本の製造業が新たな価値を創出する機会づくりを目指しています。
こうした取り組みの一環として、2019年5月24日(金)、NEC本社ビルにおいて24社のお客様にご参加いただき交流会を開催いたしました。テーマは、「現場の改善にデジタルデータを融合し、経営効果に結び付けるには?!」とし、AI・IoTの活用や検討についてグループディスカッションを実施。各社の課題や取り組みを共有するとともに、今後取り組むべきことの気づきを得られた場にすることができました。
また、セミナーとして、NECから当社が90年代より長期間に渡って取り組んできた生産革新をベースに構築した「デジタルカイゼンの上手な方法」をご紹介しました。その後、ネットワーキングタイムが設けられました。
参加者からは、「AI・IoTについて、実際に導入した現場を見てみたい」といった感想が寄せられました。
課題や悩みを共有し各社の工夫を学び合う

3グループに分かれ、2時間ほどグループディスカッションを行い、その後、全員が1カ所に集まって、各グループからAI・IoTについて「現在できていること」「今後取り組みたいこと」「取り組みたい理由」および、「他チームに聞きたいこと」との括りで、ディスカッション内容の発表が行われました。
IoTの活用については例えば、『設備からのデータ取得や紙帳票からタブレット活用へのデジタル化はできている、見える化も進んでいる』といった状況にある一方で、『データの活用はこれから』といった意見が挙がりました。また、IoTで取得したデータをいかに生産性向上・効率化などのアクションに結び付けるか、必要なスピード感や人材育成についてなど、幅広いディスカッションが行われました。
AIも各社の取り組みを共有いただきました。今後は、需要予測・生産計画作成・検査工程にAI採用を検討したいという声が多く、皆さまでの討議に加え、NECからも需要予測の事例をご紹介いたしました。
「デジタルトランスフォーメーション時代のIoT・AIを活用したものづくり」

セミナーでは、NECスマートインダストリー本部 事業主幹の関 行秀より「デジタルトランスフォーメーション時代のIoT・AIを活用したものづくり」と題してNECにおける生産革新およびIoT・AI導入の取り組みについてご紹介しました。
改革のポイントは、①生産革新、②サプライヤ改革、③デリバリ(営業)改革の三位一体の改革であること、および業務プロセス改革とICT・IoT導入を並行して行い、“筋肉”と“神経”を密に連携させるものであることを強調。90年代からの経営課題に対する取り組みや生産管理業務の標準化に触れた後、次世代ものづくりを目指す取り組みについて紹介しました。
背景として、グローバルかつ複数に広がる製造拠点の管理、品質管理、物流品質の改善といった、遠隔地やパートナーに分散したサプライチェーンのQCDをいかに効率的に確保するかという課題が顕在化。人の手では管理に限界があり、IoTによる“つながる工場”づくりによる革新に取り組んだ経緯が説明されました。NECグループ全体で生産性を30%向上させるというイノベーションが必要な高い目標のもと、「ものづくりDB」の構築による一元管理など具体的な実践内容についての紹介がありました。また、NECが四半世紀に及ぶ生産革新活動で培った「匠の改善アプローチ」をデジタル化した「デジタルカイゼンアプローチ」(DX-KAIZEN)の概要、および効果的な活用における留意点を説明しました。
「NEC DX Factory -AIと人が協調したものづくり-」
続いてNECスマートインダストリー本部 技術主幹の北野 芳直より「NEC DX Factory -AIと人が協調したものづくり-」と題して、NECにおける取組みや考え方、IoT導入の実践事例についてご紹介。
音声認識活用による人作業ナビゲーション、NEC Industrial IoT Platform、AI不良要因分析等、ソリューションとしてご提供させていただいている技術の現場での活用法や考え方などお話しました。各ソリューションに関しては、以下のWEBページよりご確認いただくことも可能です。

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