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RHELの安定重視・長期使用を実現する「AUSオプション」

AUS(Advanced Mission Critical Update Support)は、RHELの安定重視・長期使用を実現するオプション製品です。

  • AUSでは、特定マイナーリリースの修正を継続的に長期提供いたします。
  • メジャーバージョンのサポート期限とは独立して、対象マイナーリリースのリリース時期を起点とした提供期間を設けています。

AUSオプションを導入することによって、

  • Linuxシステムの運用時のSIコストを大幅に削減することができます。
  • Linuxシステムをセキュリティ対策はもちろんのこと、システムの安定性を保ちながら、長期間安心してご使用いただけます。

※AUSはRed Hat社が日本市場向けに提供するオプションです。

■「マイナーリリース」とは

「マイナーリリース」は、メジャーバージョン(「RHEL5」等)内での細かなアップデートリリースです。「RHEL5.x」のようにメジャーバージョンに小数を付けた形で表示されます。「マイナーバージョン」とも呼ばれます。「マイナーリリースの更新」とは、「RHEL5.x」→「RHEL5.y」のように、あるマイナーリリースからより新しいマイナーリリースへ更新することを指します。

RHELの通常の修正提供ポリシーと課題

RHELの通常の修正提供ポリシー

  • RHELでは通常、修正アップデートは最新のマイナーリリースに対してのみ提供されます。結果的に、問題を修正するにはマイナーリリースの更新が必須となるケースも少なくありません。
  • RHELの修正アップデートはパッチ単位で選別はできず、パッケージ単位の置換となります。
    マイナーリリースの更新をしたパッケージには、不具合やセキュリティの修正だけでなく新規HW対応やOSの新規機能追加などが含まれる場合があります
  • 新規マイナーリリースは、約6ヶ月~1年の間隔でリリースされます。
通常の提供ポリシー

課題

  • OSの不具合やセキュリティ問題を修正する必要からマイナーリリースの更新を行うと、新規HW対応やOSの新規機能追加なども同時に取り込むことになる場合があります。
    このように、OSへの影響が大きいマイナーリリースの更新をした場合、完全な互換性確保は困難で、相当のシステム評価の必要が生じます。結果的にお客様アプリケーションの評価検証の範囲が拡大し、SIコストが膨大となる可能性があります。
  • さらに、ご利用中のミドルウェアによっては、アップデートしたOSマイナーリリースに対応していない場合もあり、プラットフォーム設計再確認の作業(各種HW/OS/MWの組合せ対応チェック等)も必要になります。
    もし未対応のものがあれば、再設計(回避策検討等)の必要が生じることもあります。
  • 特にOSライフサイクルの前半(Production1の期間)では頻繁に新しいマイナーリリースがリリースされるため、OSの不具合やセキュリティ問題の修正に追随するには必然的に頻繁なマイナーリリースの更新を伴うことになり、その都度SIコストが発生することになります。

これらの理由からマイナーリリースの更新を嫌ってアップデートせずに運用を続けると、OSの不具合やセキュリティ不安のリスクを抱えたまま運用することになります。

AUS(Advanced Mission Critical Update Support)

AUS(Advanced Mission Critical Update Support)では、

  • 特定マイナーリリースの修正を継続的に長期提供します。
    • ・新規HW対応や新規機能追加などを含まない、純粋な修正のみが反映されます。
    • ・特に、高可用性・高信頼性が求められるシステムで、修正適用時の影響を最小限にとどめることが可能です。
  • 対象マイナーリリースのリリース時期を起点とした提供期間を設定

特定マイナーリリースの修正を継続的に長期提供

AUSの導入により、特定マイナーリリースに対する修正アップデートを継続して入手できるようになります。
これにより、マイナーリリースの更新をせずに、OSの不具合やセキュリティ問題の修正だけ(新規HW対応や新規機能追加など、システムへの影響が大きい変更を含まない)を適用可能になりますので、Linux運用時のSIコストの大幅な削減を図ることができます。

AUSでの提供ポリシー

対象マイナーリリースのリリース時期を起点とした提供期間

  • AUSでは、メジャーバージョンのサポート期限とは独立して特定マイナーリリースごとにサポート期限が設定されているため、長期の使用にも対応可能です。
    • RHEL6では、対象マイナーリリースのRed Hat社リリース日を起点として6年間提供
  • AUSの導入により、長期間にわたって修正アップデートを入手できるようになります。
AUSでの修正適用期間

これにより、セキュリティ対策はもちろんのこと、システムの安定性を保ちながら、長期間安心してLinuxをご使用いただけます。

AUSは、必ずしも全てのマイナーリリースに対して提供されるわけではありません。
AUSの対象マイナーリリースおよび具体的な提供期間につきましては、弊社担当営業までお問い合わせください。

AUSオプション製品

AUSオプションは、「Enterprise Linux with Dependable Support」および「Linuxサービスセット」のオプション製品として提供しています。

Enterprise Linux with Dependable Support 向け

対応環境:NX7700xシリーズ(物理環境)

NX7700x(A2010M)

型番・価格は製品体系/価格をご参照ください。

Linuxサービスセット向け

対応環境:原則として仮想化環境のみの対応

仮想化環境でのAUS

型番・価格につきましては弊社担当営業までお問い合わせください。

AUSの内容に加え、緊急対応も可能な「AMCオプション」

AUSの内容に加え、緊急性の高い問題についての修正を迅速に提供する「AMCオプション」もございます。詳しくは担当営業までお問い合わせください。