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アニュアル・レポート2016 > 社会価値創造を支える経営基盤 > 社外取締役・社外監査役メッセージ

NEC Corporation
アニュアル・レポート2016

社外取締役・社外監査役メッセージ

基本はコミュニケーション

コーポレート・ガバナンスとは、究極のところ、効率性の向上、健全性の維持およびこれらを達成するための透明性の確保です。

そのための基本は、社員一人ひとりが円滑なコミュニケーションを通じて、いきいきと活躍できる環境を整えることです。それが組織のリーダーの最大の使命です。コミュニケーションを通じて組織の戦略と情報を共有することにより、一人ひとりが持てる力を最大限に発揮し、それぞれの役割を十分に果たすことができます。その結果、社員一人ひとりが達成感を得るとともに、組織目標の実現に貢献することになります。

社外取締役 岡 素之

また、コンプライアンスの徹底のためにも、コミュニケーションが基本となります。上下左右のコミュニケーションが円滑に行われている組織では、コンプライアンス違反が発生することはないと考えています。万が一違反が発生したとしても、組織のトップに直ちに報告が上がり、適切な対応によって問題を迅速に解決することができます。

円滑なコミュニケーションのために大切なことは、組織のリーダーが方針・戦略について自ら組織のメンバーと対話し、納得してもらうこと、また、組織のメンバーの話を聞き、それを戦略に反映させることです。これを繰り返し実行することで、風通しの良い組織になります。そのためにも、日頃から意識してコミュニケーションを積み重ねていくことが重要であり、あいさつはその第一歩となります。

私は、良い会社とは、社員一人ひとりがいきいきと活躍している会社だと考えています。適切なガバナンス体制のもとで、NEC社員一人ひとりがいきいきと活躍することに期待しています。

社外取締役 岡 素之

コンプライアンス経営を全うしつつ、ビジネスの発展を

2015年6月、折しもコーポレートガバナンス・コードの施行直後に、社外監査役に就任し、1年あまりが経過しました。

当社に特徴的なのは、取締役会での議論、特に社外取締役の発言が非常に活発であるということです。社内取締役6人、社外取締役5人という構成の中、大きな経営方針から、財務、マーケティング、個別案件への対処まで、積極的に社外取締役からの質問や意見表明がなされています。また、監査役会においても、内部監査部門との緊密な連携に基づいて豊富な情報が提供され、実のある議論がなされています。コーポレートガバナンス・コードの趣旨に十分に沿った運営がなされていると思います。

社外監査役 菊池 毅

しかし、連結ベースで約10万人という大組織において、このような議論やその結果を全社に浸透させることは、必ずしも容易ではありません。これに対処するため、当社の内部統制システムにおいて、社内へのメッセージ発信や教育、トラブル発生時の報告システムなど、コンプライアンス上の問題の防止・早期発見のための体制整備が進んでいます。

2016年4月に発表した2018中期経営計画における目標達成のためには、海外売上高の拡大が重要となります。海外ビジネスは、競争法や賄賂の問題など、特に外国法のもとで気を付けなければならないリスクを伴います。こうした点も含め、外部の視点から、当社が適切にリスクを管理し、コンプライアンス経営を全うしながらビジネスの発展を遂げられるよう、引き続き力を尽くしてまいります。

社外監査役 菊池 毅

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