Japan
サイト内の現在位置
NEC IoTデータストア
概要
企業は事業環境変化の中で、IoT・AIを含む新技術を活用した事業創出や業務プロセス改革、顧客サービス改善が求められています。IoTによりこれまで収集できていなかったデータを獲得し、AIを用いた分析によりデータからの価値を引き出すことで、データをビジネスに活かす競争が世界中で起き始めています。これからのデジタル化時代の鍵を握るデータプラットフォームとして、NECはNEC IoTデータストアをご提供します。
NEC IoTデータストアは、IoTセンサをはじめとする新たな大量の生データの収集、長期間の蓄積、共通のアクセスインタフェース提供、時系列ベースの可視化を実現するミドルウェアです。様々な企業・組織活動データを統合し、保管したデータの所在を意識せずいつでも簡単にデータを活用でき、蓄積コストを抑えることができます。
※ホットデータ : アクセス頻度が高い新しいデータ
コールドデータ : アクセス頻度が低い古いデータ
新たなIoTデータ活用における課題
IoTセンサをはじめとした、新たなデータ活用においては、従来の基幹業務系システムや情報系システムにおけるデータ管理とは異なる課題があります。
(1) データ量とデータ管理コスト
IoTセンサデータは時間の経過とともに増え続け、テラバイトからペタバイト級に達する場合もあり、RDBMS (Relational DataBase Management System)等の従来のデータベースでは現実的なコスト・性能で管理できません。
(2) 多種多様なデータ構造蓄積への対応
センサからは非構造、半構造の多種多様な形式のデータが生成されるため、構造化データ向けのRDBMS等の従来のデータベースでは対応が困難です。
(3) 多様なデータストアの学習コスト
多種多様なデータに対応するためには、それぞれ得意分野を持つNoSQL(Not only SQL)やHadoop等の分散処理フレームワーク、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ等のデータストアを組み合わせて利用する必要がありますが、その場合、アプリケーション開発者や分析担当者、運用者の学習コストが増大します。
(4) ベンダロックイン・BCP(事業継続計画)対策
特定のデータストアだけにデータを蓄積すると、利用できる分析やアプリケーションなどのサービスが特定のベンダのものだけに制限される、ベンダロックインの問題が生じます。
また、自社拠点内のみにオンプレミス環境を構築している場合、地震などの災害時にシステムが使用できなくなった場合、事業継続性の問題が生じます。
IoTデータ活用に向けたアプローチと特長
NEC IoTデータストアは、IoTセンサをはじめとする新たな大量の生データの収集、長期間の蓄積、可視化に適したデータ基盤です。
(1) ライフサイクル管理によるコスト最適化
アクセス頻度が低い古いデータを、より安価なストレージを用いたデータストアにコールドデータとしてアーカイブすることで、過去データ・直近データのシームレスな活用を実現しつつ、テラバイト~ペタバイト級データ蓄積のライフサイクルコストを大幅に低減します。スモールスタートで始められ、高いデータ容量拡張性を提供します。
(2) データ構造の柔軟性とシームレスな検索・可視化
JSON(JavaScript Object Notation)形式による柔軟なデータ収集・蓄積に加え、任意のファイル(CSV、Officeデータ、画像、映像、音声データ)の収集・蓄積にも対応します。データカタログ機能により、データに付与されたメタデータ情報を管理し、NEC IoTデータストアに蓄積されたデータの探索・発見を支援します。また、NEC IoTデータストアで蓄積・管理している時系列データをリアルタイムで可視化できるダッシュボードを提供します。
(3) シンプルなインタフェースによるデータストア統合
多種多様なデータストアを、シンプルな標準インタフェース REST API (REpresentational State Transfer Application Programming Interface)で統合的に利用・管理することで、学習コストを低減できます。
利用可能なデータストアはNoSQLの一種であるMongoDB、ファイルシステム、オブジェクトストレージとなります。
(4) ハイブリッドクラウド・マルチクラウド対応
オンプレミス環境、クラウド環境を問わず利用でき、IoTシステムおよび企業・組織にとって貴重なデータ資産のロックインを防ぎます。また、オンプレミスとクラウドのデータを、実際のデータ蓄積場所を問わず、横断して統一的に利用できます。
対応環境
対応インフラ環境 | NEC Cloud IaaS Amazon Web Services オンプレミス(物理/仮想サーバ) |
---|---|
OS | RedHat Enterprise Linux7 |
ユースケース
例えば、工場のエネルギー使用量を把握して稼働コスト最適化を図りたいシーンで、センサデータの容易な可視化と、高コスト効率での長期データ蓄積を実現することができます。
NEC IoTデータストアを使うことで、過去から現在までのエネルギーの使用量データを全て見える化するシステムを簡単に構築し、蓄積したデータを業務効率化に活用できます。また、頻繁に利用しない過去データは自動的にデータ単価の安い場所に移動し、データ蓄積コストを最適化する運用を実現します。