NVIDIA Omniverse Enterprise

3D アプリケーション/サービスの設計・開発プラットフォーム

3D アプリケーション/サービスの設計・開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise」に、NECエンジニアによる環境構築代行サービスと安心のワンストップ相談窓口をセットにしてご提供いたします。

仮想空間上でのリアルタイムな共同作業とシミュレーションを可能にする開発プラットフォーム

NVIDIA Omniverse Enterpriseは、様々な人やプロセスをシームレスにつなぐ仮想空間上の開発環境によって、プロダクトやサービスの設計・開発を支援するオープンソフトウェアプラットフォームです。
NVIDIA Omniverse Enterpriseの持つ様々な機能性によって、開発現場の業務効率化や連携強化が可能になります。

リアルタイムでの共同作業が可能

Omniverseでは、複数のデザイナーが同時に作業することができます。チーム内での共同作業が容易に行え、クリエイティブなアイデアの共有もスムーズに実現されます。NVIDIAのリアルタイムレイトレーシングの技術の活用により作業効率も向上し、工期短縮も可能となります。

ビジュアライゼーションの高速化

Omniverseは、高速なレンダリングエンジンを搭載しています。これにより、リアルタイムでのプレビューが可能になり、時間のかかるレンダリング作業を省くことができます。
また、レンダリングによるビジュアルデザインに特化したNVIDIAのGPUを使用することで、より高品質なビジュアル表現が可能となります。

外部データの容易な取り込みが可能

CADファイルや点群データなど様々なデータ形式を簡単に取り込むことができます。他のアプリケーションで作成されたデータをOmniverseで活用することもできます。 また、シミュレーションデータの取り込みにより現実空間に類似したシチュエーションを再現することも可能です。

リモートワークに対応

Omniverseは離れた拠点でのコラボレーションも実現します。デザイナーが複数の場所に分散している場合でも、Omniverseを使うことで、簡単に共同作業を行うことができます。 Omniverseを活用することでリモートワークにも対応しやすくなり、また海外拠点などともスムーズに連携可能です。

製品開発サイクル全体の効率化をサポート

NVIDIA Omniverse Enterpriseは、ツール連携や3Dシミュレーションによって設計/製造/検証にかかる様々なコストを削減可能。製品開発サイクル全体の効率化を支援します。

環境構築サービスとワンストップサポートをセットでご提供

専門エンジニアが環境構築を代行する「環境構築サービス」

NVIDIA Omniverse Enterpriseの環境構築をNECの専門エンジニアが代行します。開発用のツール、ドライバ、ライブラリといった各種ソフトウェアとの組み合わせなどを確認し、検証実績のあるOmniverseプラットフォームを構築するため、お客様は構築のための検証作業にリソースを割くことなく、コア業務に集中できます。

様々なシステムトラブルをワンストップでサポート

ハードウェア、ソフトウェア、OSといった様々な領域を含むプラットフォームのシステムトラブルに、NECのサポート窓口がワンストップで対応。
専門エンジニアが1次障害切り分けなどを行い、迅速なシステム復旧をサポートします。

検討例とユースケース

Omniverseは、頭に思い描いたアイデアを即座に仮想空間上で具現化し、MVP(Minimum Viable Product)による仮説検証を迅速に繰り返すことが可能な、先進的なツールです。先端技術をいち早く取り込み、経営の課題解決に活かしたい方、製造現場の効率化・生産性向上を推進する責任者の方に向いています。OmniverseやBlenderなどのツールを活用した検討例や具体的なユースケースについても併せてご紹介いたします。

デジタルヒューマノイド

デジタルヒューマノイドの簡易的なモデルを制作し、人間の歩行、及び、しゃがむモーションの完成度を、仮想空間内で検証します。検証環境としては、複数台の生産設備と棚が設置された生産現場を採用しています。画像のデジタルヒューマノイドはBlenderを使用し、周囲環境はOmniverseのUSD ComposerとIsaac Simを使用して、日本電気株式会社が完全自作しています。 © NEC Corporation 2025

デジタルヒューマノイドが生産現場に立っている様子
デジタルヒューマノイドが生産現場でしゃがんだ様子

デジタルヒューマノイド制作と検証プロセス

デジタルヒューマノイドの制作には、まずBlenderを使用して約1.5日かけてモデリング作業を行います。その後、同じBlender環境で歩行やしゃがむモーションといったアニメーションの割付けに約1日かかります。次に、完成したモデルをglb形式でエクスポートする作業を0.5時間で行い、続いてUSD ComposerまたはIsaac Simを使用して生産現場を構築するのに約1日を要します。最後に、制作した生産現場にデジタルヒューマノイド(glb形式)をインポートし、アニメーションの動作確認を行ってusd形式で保存するのに約1時間を要します。なお、これらの時間は作業習熟度に応じた目安となります。

簡易二足歩行ロボット

簡易二足歩行ロボットの砂利道歩行を検証し、微小重力環境下(宇宙モデル)の仮想空間内で、20個の砂利の舞い上がる様子を観察・分析します。簡易二足歩行ロボットと、周囲環境はOmniverseのUSD ComposerとIsaac Simを使用して、日本電気株式会社が完全自作しています。 © NEC Corporation 2025

簡易二足歩行ロボットが
宇宙空間の砂利道に立っている様子
簡易二足歩行ロボットが砂利道を歩行し、
宇宙空間に砂利が舞い上がる様子

アームロボット

アームロボットの強化学習(Omniverse/Isaac Sim環境)により、サイコロの把持から目標位置(座標点)への運搬動作の実現可能性を検証。仮想空間の試験現場では最大4096台(64×64配置)のアームロボットが固定台に据えられた状態で動作を実施します。アームロボットは、NVIDIA Omniverseのnew windowIsaac Lab強化学習アセットを使用します。

強化学習1000回では、
サイコロの把持は出来ない
強化学習4000回では、サイコロ把持後の
目標位置(座標点)までの運搬が出来ない
強化学習8000回は、サイコロ把持後の
目標位置(座標点)までの運搬が出来る
最大4096台で動作確認が可能
(強化学習8000回)

参考構成例

Express5800/R120j-2M(2nd-Gen)
CPU:Intel Xeon Gold 6544Y×2
メモリ:256GB ディスク:1.92GB SSD×3(RAID5)


NVIDIA社 NVIDIA L40S
(GPUコンピューティングカード)

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