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コラム
第2回 「DEMITASNXの誕生」
EMI対策ツールDEMITASNXの誕生
NECグループ内で発生していたEMI問題を、設計部門や研究所が集まって論議し、「シミュレーターは導入・使用が難しく、また市販EMIチェッカーのEMI対策方法は効果が不明確」であることから、EMI対策ツールを開発することになりました。
- 忙しい設計者でも使用できる簡易さ
- 対策効果の高い設計初期段階での利用
- 今意味のあるEMI対策方法の適応
をコンセプトとして開発されたツールがDEMITASNXです。
特に設計初期段階での利用は、試作を作ってから苦しまないことはもちろん、基板設計の中でもさらに早い段階である部品配置の時点から分かっているEMI対策を考慮することで、設計中の後戻りも減らすことができています。
またNECグループのノウハウ等を基に今意味のある項目だけに絞り込んだ「EMIチェック」と、シミュレーターを利用した「電源GNDプレーン共振解析」という機能を持ち、利用している内に設計者のEMIに対するスキルも向上することができます。
また、設計の善し悪しの判断だけではなく、DEMITASNX上で設計・対策のカットアンドトライができる点が設計現場での利便性を一層向上させています。
課題背景
- 導入・使用が難しく、EMI対策方法は効果が不明確だった
- 専任者が必要
- 初期設定や部品情報の登録・メンテナンスに時間がかかる
- 設定した閾値の信頼性に不安がある
- シミュレーションの処理に時間がかかる
導入効果
信頼性のあるEMIルールチェックを支援
EMIルールチェックの閾値はNEC研究所で実験・実証済み
EMI対策の効果を実感
使いやすく、有効なEMI対策方法の実現
チェック項目は約150種の中から、NEC研究所にて厳選
有効な13種の機能に絞っているため、使いやすい
設計現場の利便性向上に貢献
設計の善し悪しの判断だけではなく、設計・対策のカットアンドトライも可能で、設計中の後戻りを削減