サイト内の現在位置

イノベーション創出の新拠点がお目見え──NEC Innovation Parkが仕掛ける「新結合」

「ようこそ、NEC Innovation Parkへ」。4月7日、川崎市のNEC玉川事業場に、イノベーション創出を目指す新たな拠点がお目見えしました。この日のセレモニーには共創のパートナーとして東京大学の藤井輝夫総長や地元・川崎市の福田紀彦市長が出席。慶應大学の伊藤公平塾長からもメッセージが寄せられ、駆け付けた報道陣は約30人にのぼるなど、大きな注目を集めたグランドオープンとなりました。この拠点からNECが社会価値創造を生み出す仕掛けとは──。

「人と人」──研究拠点が「知の創造の場」になるために

「企業の枠を超えてアカデミアの知を融合し、パートナーの輪を広げていくことでビジネスを加速していきたいと考えています」。NEC 執行役 副社長 兼 COOの吉崎敏文はセレモニーの冒頭、こう力を込めました。

NECの中央研究所を構えてきた歴史をもつ玉川事業場に、15年ぶりの新棟としてオープンしたNEC Innovation Park。研究開発やBluStellar事業、新規事業などの部門から約4,000人の社員が入居し、12階建て、延べ床面積5万平方メートルの建物内には産学連携を想定したフロアも構えています。コンセプトは「新結合を起こし、変革を生み、世界へ広げる」。その心は、冒頭に吉崎が語った「研究とビジネスをつなぐ場」であり、「知の創造の場」の役割を担います。NECが目指す「新結合」の対象は、「人」、「テクノロジー」、「ビジネス」、「社会」。その中で特に浮かび上がってくるのが「人」です。AIをはじめとする研究からビジネスまでを統括するNEC 執行役 Corporate EVP CAIO(Chief AI Officer)の山田昭雄は、吉崎に続く説明でこう強調しました。「イノベーションの基本は、何といっても人と人との結びつきです」。

新たな拠点には、まさにこの言葉を体現する工夫が随所に施されています。セレモニー後には報道陣向けの見学会も開催。AIや顔認証などの先端技術、設備や設計に込められた想い、人と人との出会いを起点に共創を生み出していく空間を体感してもらいました。その様子とともに、新拠点の「仕掛け」をご紹介します。

「テクノロジー」と「空間」──共創を生み出す仕掛けとは

5階のフロアから一気に12階まで見渡せる解放感──NEC Innovation Parkの特長のひとつが、この吹き抜け構造と内階段です。階段を上り下りする中で自然と視線が交わり、様々な組織に属する人々の思いがけない出会いや対話が誘発されるよう設計されています。

出会うのは社員同士だけではありません。11階と12階は特定の組織は入居せず、顧客やパートナーとの共創を意識したフロアとなっています。社外の方のサテライトオフィスとしての利用や、100人規模のイベントやディスカッションも可能です。来訪者を迎える2階のエントランスホールは開放し、地域の方も交流できる場に。3階・4階は、実証実験や産学連携を見据えて高耐荷重や高天井といった設備を備えています。

「私たちはこれまでもお客さまやパートナーと議論し、共創を加速する仕組みをつくってきました。それらをNEC Innovation Parkに集約し、様々な結合が日常的に起こる場へと進化させていきます」。山田はそう語ります。

もう一つの特長が自社で最新テクノロジーを先駆けて実践する「クライアントゼロ」の取り組みです。社員同士の位置を確認するシステムや、経営データを一覧できる経営ダッシュボードなどに加え、見学会で特に注目を集めたのが社員同士のマッチングをサポートする「AIコミュニティマネージャー」です。例えば顧客の持つフワッとした課題感を入力すると、解決につながるNECの技術を提案し、その担当者とつないでくれます。山田が説明する狙いはこうです。「NECの強みは多岐にわたる分野の専門家がいること。これをマッチングして新たなイノベーションを生み出したい」。

社員同士のマッチングをサポートする
「AIコミュニティマネージャー」のデモ
当日の業務スケジュールやバイタル推定値に合わせて
AIエージェントがおすすめの香りを提案する「AIアロマ」も紹介

NECの最先端の研究開発拠点、クライアントゼロ、最新設備を備えたオフィス……これらは新たな拠点の一側面ではあるものの、全てを言い表してはいません。「NEC Innovation Parkをひとことで表すとしたら?」。この問いに、吉崎は間を置かず、こう答えました。「ワクワクする知の拠点、ですね」。そして、続けます。「あらゆる専門性を持った人が、まずはここに集まって、組織を超えて、会社を超えて、地域を超えて、共創してほしい」。

2026年は、NECが新たな目標を掲げる重要な年です。「NECがさらなる成長を遂げようとするタイミングで、オープニングを迎えたことは非常に意味がある」と吉崎はこの先も見据えています。ワクワクする場に「人」と「人」が集い、出会い、NECのPurpose(存在意義)に掲げる社会価値創造につながるイノベーションの起点となっていく──。4月、NECがさらなる成長に向けて走り抜くための、新たな舞台が整いました。

関連リンク

こちらもおすすめ