Japan
サイト内の現在位置
手話を身近に~NECの挑戦状 TOKYOみみカレッジ第10回 「人と人、NECと社会をつなぐ」~
2025年11月6日

人と人をつなぐコミュニケーションのひとつ、手話。ろう者の国際イベントが開催されるようになった日本では手話への注目が高まりつつも、実際に学んだり、使ったりする機会はまだまだ不足しているといわれています。「誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」をPurpose(存在意義)に掲げるNECは、手話を広め聴覚障がい者への理解を深める数々のイベントをサポート。その一つ、東京都が主催するイベント「TOKYOみみカレッジ」は2025年で第10回の節目を迎えました。第1回から途絶えることなく共催するNECグループと、参加する社員の想いをご紹介します。
注目高まる手話 第1回からのイベント支える
2025年9月13日。東京都立大学荒川キャンパスで、第10回「TOKYOみみカレッジ」が開催されました。ステージや体育館では2025年11月に開催される東京2025デフリンピックに向けた応援企画や聴覚障がいのあるスポーツ選手のパネルディスカッション、各教室では初心者向けから外国人向けまで様々な手話を学ぶプログラムなど、多彩な企画が展開され、訪れた約500人が楽しみました。


NECは、国際手話体験ワークショップ「NECからの挑戦状」を出展。国際手話の簡単なレクチャの後、「迷子になっちゃった!国際手話で場所を聞いてみよう」など5問のクイズに答える謎解きスタイルのこの企画は、例年、事前予約だけで満員となるほど大人気。今年も定員を超える80人以上が参加し、盛況となりました。


「2020年に向けて特に若い人の手話人口を増やしたかった」とTOKYOみみカレッジのきっかけを語るのは東京都福祉局の小泉孝夫さんです。今年は東京で初めてデフリンピックが開催され、東京都も手話の普及に力を入れています。NECが共催を継続していることを小泉さんは「とても心強い」としたうえで、「NECが目指す社会と私たち東京都が目指す共生社会はつながっている、そう思っています」と力を込めます。

技術はもちろん、NECがリードできること
NECのワークショップを運営したのは約20人のNECグループ社員です。当日の案内はほぼ手話で行うため、事前に手話勉強会で教え合うなど準備も一苦労。ではなぜ、NECグループ社員がこうしたイベントをサポートするのか。その問いへの答えとして「NECってすごい大きな会社ですよね」と切り出したのは、この企画のとりまとめを担当するNECの鈴木真紀です。「様々なインフラを支えている信用がある会社が聞こえない人をバックアップする環境をつくることは、非常に大きな意味を持つ」といい、だからこそ「技術だけではなく、いろいろな意味で社会をリードする会社であってほしい」と続けます。

NECで働いて30年以上の鈴木は、聴覚障がい者も含めて「NECグループは輝きたいと思っている人を輝かせてくれる」といいます。そんなNECグループの取り組みに共鳴して仲間に加わったのは、NEC通信システムの古谷美桜。ろう学校から進学した大学時代にTOKYOみみカレッジでNECに出会い、2020年に入社しました。「NECが掲げる “誰もが人間性を十分発揮できる持続可能な社会”は、NECへの入社を目指すことを決めるきっかけになった言葉」と古谷は言います。

NECで働き始めて約5年。「社会課題に対して社員一人ひとりが当事者意識をもって向き合い、みんなで一緒に取り組むことができる会社」と実感しているといいます。今度はワークショップ運営メンバーとしてTOKYOみみカレッジに参加し、訪れた参加者に活き活きと国際手話を教える古谷は「手話をもっと身近にしたい」と同時に「NECが一人ひとりの”声”をしっかり”聴く”会社であることも伝えたい」という気持ちも抱いています。
一人ひとりのささやかな一歩一歩。これこそが、NECグループが目指す社会の実現の力になっていきます。
