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NECプロボノに育まれた学生たちが帰ってきた ひとり親支援イベント、玉川事業場で
2025年6月26日

3年前プロボノに育てられた高校生が、成長して戻ってきた──。2022年、ひとり親支援のために立ち上がった当時桐光学園高校の生徒たちが、2025年5月、再びNECの玉川事業場(川崎市)でイベントを行いました。かつてNECグループ社員の有志でつくる「NECプロボノ倶楽部」のサポートを受けてひとり親支援のイベントを成功させたメンバーは、大学生になってパワーアップ。今回も食料品や日用品を配ったり子どもの学び場を提供したりと盛り上げました。NECプロボノの力で、人が育ち、支援の輪が広がっています。
「物価が高いから本当に助かります」。配布品を受け取った女性はしみじみ語りました。5月15日、ひとり親家庭を対象に寄付品などを配るこのイベントに訪れたのは、川崎市社会福祉協議会を通じて事前予約した100世帯。子連れ向けに体験コーナーも設けられており、その中の一つ、ロケット型風船で遊ぶ宇宙教室では子どもたちが歓声を上げていました。
今回で4回目となるひとり親家庭向けイベントは、慶應義塾大学や上智大学などの学生でつくる団体「Alku(アルク)」の主催。初回は2022年、桐光学園高校の生徒3人で立ち上げ、その後メンバーが大学生になったのを機に団体を設立してイベントを続けてきました。


初回から支えてきたのが川崎市社会福祉協議会とNECプロボノ倶楽部です。仕事で培った力をボランティア精神で活かす企業プロボノにおいてNECは先駆的な企業として知られており、このイベントでもノウハウを伝えて導いてきました。2022年発起人メンバーでAlku副代表の添田理奈さんは「私たちには思いはあっても知識もスキルもなかった。やり切れたのは(NECプロボノの)サポートのおかげ」と振り返ります。同じく副代表の政次優吾さんも「今の企画の立て方も最初のころ教わったことが活きています」と話します。最初は手取り足取り教わっていた運営も、今や大学生だけでほぼ回せるようになりました。活動の志も育っています。ひとり親家庭の経済的支援に加え、親の経済格差の影響で起こる子どもたちの体験格差も問題意識として浮上。イベント時に行った宇宙教室や学習支援もその一環です。


「高校生が始めたイベントが大学生になっても続いて、しかも広がっているって、なかなかないことですよね」とNECプロボノ倶楽部代表の山口耕史は目を細めます。「若い人たちが成長する経験をサポートできること、これもプロボノ活動の醍醐味です」。
NECはPurpose(存在意義)に「社会価値の創造」を掲げています。その志のもとでプロボノ活動も、グループ社員の枠を超えて社会の若い世代の成長にもつながっています。