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株式会社MIXI様
オンプレミスとAWSを低遅延で相互接続
NEC印西データセンターを活用しサービス基盤を拡張
- 業種:
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- サービス業
- 業務:
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- 共通業務
- 製品:
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- その他
- ソリューション・サービス:
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- クラウド
事例の概要
課題背景
- データセンターの電気代増加などを受けて、サービス基盤の見直しが必要に
- オンプレミス環境とAmazon Web Services(AWS)の間は低遅延でつなぎたい
- 都内のオフィスから遠いデータセンターは、運用管理やトラブル対応などが大変
成果
コストを抑えながらサービス基盤を拡張可能
現在、中心となっている東京都内のパブリッククラウドへの接続拠点をもつデータセンターより低価格※に利用できるNEC印西データセンターを新たに加えて、サービス基盤の最適化を図ることができた
オンプレミス環境とAWSを低遅延で接続
NEC印西データセンターはAWS Direct Connectへの接続拠点が開設されているため、低遅延での接続が可能。異なるシステム間の通信速度を気にすることなく、さまざまな施策を検討していける
現地作業や監視だけでなく、より高度な支援も期待できる
NEC印西データセンターに設置した機器の監視やトラブルの一次対応だけでなく、クラウド管理やシステム構築など、システムインテグレーターであるNECならではの支援でサービス基盤の最適化を図ることも可能
※データセンターの利用料金はプランやラック数、オプションサービスなどによって変わります
導入ソリューション
クラウドHubデータセンターと位置付けるNEC印西データセンターは、パブリッククラウド3社(AWS、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure)の接続拠点が設置された国内唯一のデータセンターです(2024年4月現在)。コネクティビティ強化によるシームレスな接続で、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境、複数のクラウドを利用するマルチクラウド環境を実現し、お客様のDX加速と事業成長を支援します。
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事例の詳細
導入前の背景や課題
電気代の高まりなどを受けてサービス基盤を見直し
「豊かなコミュニケーションを広げ、世界を幸せな驚きで包む。」をパーパスに据え、スポーツ、ライフスタイル、デジタルエンターテインメントなどの事業を展開するMIXI様。具体的には、SNS「mixi」、子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、スマホゲーム「モンスターストライク」などの多様なデジタルサービスを通じて、「心もつながる」ことを大切にしたコンテンツを提供し、感情を一緒に分かち合う「コミュニケーションの場と機会」の創出に取り組んでいます。
いうまでもなく、これらのデジタルサービスを提供するにはサービス基盤となるITインフラが不可欠です。新事業の開発などに対応するための俊敏性や拡張性、サービスを止めないための信頼性、そして、快適なユーザ体験のための性能など、同社は高度な要件を満たすITインフラを構築し、自社で運用しています。
「オンプレミス環境とクラウドを適材適所に組み合わせ、その時点で最適と考えられるインフラを構築しています。現在は、オンプレミス環境は主に東京都内のデータセンターのハウジングサービスを利用してサーバなどを設置。クラウドはAmazon Web Services(AWS)とほかクラウドサービスが半々という構成です」とMIXIの相原 一輝氏は言います。
しかし、物価高などの影響によって電気代など、ハウジングサービスの利用料が徐々に増加。現在の環境が「現時点で最適」とはいえない状況になってきていました。
「仮に既存環境の増床を検討しても、同じフロアのラックを借りられるという保証はなく、離れたラック間や異フロア間を接続するための配線工事が必要になる可能性が高い。メリットはあまり大きくないにもかかわらず、都内であるためコストは割高。次の最適化のきっかけとなる一手を模索していました」と同社の山田 千紗氏は言います。
選択のポイント
AWSと低遅延に接続できることをトライアルで確認
サービス基盤の最適化を目指す同社は、複数の事業者のデータセンターを比較。多くの選択肢の中から、NECの「NEC印西データセンター」を新たにITインフラに加えることを決めました。
「決め手となったのは、AWS に専用ネットワークで接続するためのAWS Direct ConnectロケーションがNEC印西データセンターに開設されていること。AWS Direct Connectへの接続拠点となっているデータセンターは、この地域ではNEC印西データセンターだけでした。しかも、東京都内でメガクラウドにダイレクトに接続できるデータセンターより低価格に利用でき、コスト面でもメリットがありました」と相原氏は言います。
単にAWS Direct Connectへの接続拠点となっているだけでなく、NEC印西データセンターは、非常に低遅延でAWSの特定のリージョンに接続できることがわかっています。「既存の環境並み、あるいは、それより低遅延でオンプレミス環境とAWSを相互接続でき、コストも抑えられるとなれば、最適な選択肢と判断できます」と山田氏は続けます。
この考えの基、同社は低遅延性を確認するためにNEC印西データセンターに機器を設置してトライアルを行い、結果を確認した上で契約を結びました。「NECから聞いたとおりの『超』低遅延を、はっきりと確認しました。トライアルを求める私たちのお願いに、柔軟かつ迅速に対応してくれたNECには、とても感謝しています」(相原氏)。
導入後の成果
クラウド活用の選択肢が広がる。将来性に期待
NEC印西データセンターを新たに加えたITインフラを活用して、同社はサービス基盤の強化につながる、さまざまな施策を検討しています。
「オンプレミスとAWSとの間の遅延を気にせずに済むわけですから、さまざまなことが検討できます。例えば、物理機器として設置しているロードバランサの予備リソースはAWSを使ってソフトウェア型で用意しておくことで、拡張性やアクセスが急騰した際の対応力を高められます」と山田氏。サーバについても、オンプレミス環境のDBサーバとAWS上のAPサーバなど、サーバ間の遅延を気にする必要がないため、コストメリットの大きな場所にサーバを移設したり、AWSを使って拡張を図り、必要なリソースをすぐに調達したりできます。
またNEC印西データセンターは、AWSだけでなく、そのほかのクラウドサービスについても接続拠点が設置されています。「今後、接続先がさらに拡大すれば、私たちにとってはクラウド選定の幅が広がることになり、そういった将来的な利便性の向上にも期待しています」と相原氏は言います。
都内のデータセンターに比べると、オフィスから遠くなってしまうことから、現在、NECは、現地での運用監視支援などの提案を行っています。「トラブルの一次対応などを任せられれば、私たちの運用管理負荷を低減できます。単にハウジングサービスを提供してくれるだけでなく、私たちの助けになるさまざまな提案を行ってくれるのもNECの魅力。重要なサービス基盤の最適化を一緒に検討するパートナーとして頼りにしています」と山田氏は述べました。
NEC担当者の声
専業のデータセンター事業者にはない価値を提供します
「NEC印西データセンター」は、パブリッククラウド3社(AWS、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure)の接続拠点が設置されている国内唯一のデータセンターです。各クラウドベンダーが接続拠点の設置先を検討するにあたり、安全性、堅ろう性などが基準を満たしていただけでなく、NECが日本市場で多くのお客様と良好な関係を構築し、そのIT活用を支援していることが高く評価されたのだと自負しています。
データセンターといえば専業の事業者が多いのですが、NECのデータセンター事業は、システムインテグレーターとしての経験やノウハウを活かした幅広い支援を行っています。例えば、ハウジングだけでなく、NEC Cloud IaaSのような独自のクラウド基盤サービスを合わせて提供したり、GPUを搭載したHPCを調達したり、もちろんシステム開発やDX施策に共に取り組むこともできます。
MIXI様のような企業に採用いただけたことは、NECのデータセンター事業にとって大きな自信となっています。今後も新サービスのためのデータセンターが見つからない、オンプレミスとクラウドを高速でつなぎたいなど、ネット事業者様の持つ多様なニーズに最適なソリューションを提供し、IT戦略パートナーとして、そのビジネスに貢献していきます。
お客様プロフィール
株式会社MIXI
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア36F |
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設立 | 1999年6月3日 |
従業員数 | 1,556名(連結・正社員のみ)※2023年3月末現在 |
概要 | 現在の事業の柱の1つである「モンスターストライク」は、2024年3月に累計利用者数が世界で6,200万人を突破。「心もつながる」ことを大切にした多様なコミュニケーションサービスで、「ユーザーサプライズファースト」を体現している。 |
URL | https://mixi.co.jp/ |
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(2024年4月18日)