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NEXT GIGA/次世代校務DXの実務ガイド
- 学校ネットワークあんしんだより -

改善したのに遅いのはなぜ?
NEXT GIGA時代に見落としやすい学校ネットワークの課題

 

目次

  1. 学校ネットワーク改善は進んでいる
    • 文部科学省調査で見える改善状況
    • 必要なネットワーク速度を満たす学校は増えている
  2. それでも授業で「遅い」「つながらない」が起こる理由
    • 帯域を増やしても現場課題が残る背景
    • 学校特有の“同時接続”環境に注意が必要
  3. 落とし穴① 回線を速くしても、ルータ性能が足りない
    • スループットだけでは判断できない
    • 学校ではセッション処理能力の確認が重要
  4. 落とし穴② 無線LANは“つながる”だけでは不十分
    • アクセスポイント1台に端末が集中すると何が起こるか
    • 多台数同時接続を前提にした設計が必要
  5. 落とし穴③ アセスメントだけで終わらせてしまう
    • 一時的な調査では不十分
    • リモート監視による可視化と迅速な原因特定の重要性
  6. まとめ
    • 学校ネットワークでは「回線速度」以外の見落としが多い
    • 学校ネットワーク改善は、機器更新だけでは不十分
    • 設計・収容・監視を含めた全体最適が重要

1.ごあいさつ

「NEXT GIGA/次世代校務DXの実務ガイド - 学校ネットワークあんしんだより」では、教育委員会や学校現場で日々生じるICT環境の課題に寄り添い、実務に役立つ情報を発信してまいります。
セカンドGIGAスクールへの対応、校務DXを支えるネットワーク更新、日常運用の留意点、セキュリティ対策などを整理してお伝えします。
整備して終わらせず、安心・安全に使い続けられる環境づくりの一助となることを目指します。

2.学校のネットワーク改善の現状

文部科学省が令和8年3月に発行した「学校のネットワークの現状について」によれば、全国63.9%の学校で、必要なネットワーク速度(スループット)を満たしていると報告されています。

これは、令和5年度の調査と比較して40%以上の向上であり、近年、学校ネットワーク改善の取り組みが加速していることが分かります。

3.それでも授業で「遅い」「つながらない」が起こる理由

一方で、教育委員会の皆さまからは「ネットワークを最新化したのに、授業時に安定しない!」といったご相談を頻繁にいただきます。一体なぜ、このような状況が起こるのでしょうか?

基本的なネットワーク改善では、アセスメントを通じて課題を特定し、対策を講じます。
しかし、たとえ適切な手順で改善を進めても、ある重要なポイントを見落としてしまうと、授業での学習用端末の遅延や接続問題は解決されないまま残ってしまいます。

そこで今回は、これからネットワーク改善に取り組む皆さまはもちろん、既に改善を進め、十分な帯域は確保できているはずなのに不具合が解消しない、というお悩みを抱えている皆さまに向けて、特に注意すべき3つのポイントをご紹介いたします。

4.落とし穴① 回線を速くしても、ルータ性能が足りない 

多くの教育委員会様において、校内ネットワークの入り口となる回線が10Gbpsに高速化されるタイミングで、10Gbpsに対応したルータへの更新をご検討されています。

10Gbpsに帯域幅を増やすと、理論上スループットが増え、ネットワーク速度も改善します。
ただし、学校で使用するルータにおいては、スループットだけでなく、セッション数の考慮も不可欠です。
多くの学習用端末が同時に動作する環境においては、ルータと学習用端末間の通信の数が膨大になります。
そのため、全校生徒分の端末が同時に接続できる処理能力を持つルータの選定が非常に重要となります。
WAN側回線を10Gbpsに拡張し、さらに学習環境に適切な性能を備えたルータへ変更することで、校内LANの帯域も増強され、より安定したネットワーク環境が実現できます。

5.落とし穴② 無線LANは“つながる”だけでは不十分

適切なルータを選定し、十分な帯域が確保されているように見えても、まだ注意が必要です!
簡易な帯域測定で文部科学省が定める規定値を上回っていても、学習用端末の動作に乱れや遅延が発生することがあります。
これもまた、多数の端末が同時に接続する学校のインターネット環境ならではの課題と言えます。

このような通信ラグを端末間で極力発生させないためには、5GHz帯に対応したアンテナを複数本搭載し、多くの端末を収容できる高性能な無線アクセスポイントの導入をおすすめします。

6.落とし穴③ アセスメントだけで終わらせてしまう

ネットワーク機器の最適化が完了しても、まだ安心できません!
校舎の改修やその周辺環境の変化など、外部要因によってネットワーク状況は変動します。
そのため定常的な監視が重要になります。

ネットワークが遅い、繋がらないといった問題が発生するたびに現場に出動したり、原因特定のために事象の再現を待ったりすることは、管理者の方々には大きな負担です。
そこで、常にリモートでネットワークを監視できるシステムが効果的です。
クラウド上でネットワーク状況を一目で把握できれば、障害の原因特定が容易になるだけでなく、現地に行く手間を省くことができ、管理業務を大幅に効率化することが可能です。

7.まとめ

  • 学校ネットワークでは「回線速度」以外の見落としが多い
  • 学校ネットワーク改善は、機器更新だけでは不十分
  • 設計・収容・監視を含めた全体最適が重要

8.関連情報・セミナー案内

今までにご紹介した落とし穴に留意し、快適なネットワーク環境構築に役立つソリューションを、下記セミナーにてご紹介しておりますので、ぜひご視聴ください。

2026年5月28日に開催したセカンドGIGAの学校ネットワーク再設計のセミナーをアーカイブ配信中です。(~2027年3月31日まで視聴可能)是非ご覧ください。

 

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