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Arcserve RHA r16.5 サポート情報 (ご利用者向け)
異なるバージョンの混在について
マスタサーバとレプリカサーバのエンジンは、同一バージョンである必要があります(例. r16.5 のエンジンと r16 のエンジンの間のレプリケーションはサポートされません)。また、エンジンとコントロールサービスも同一バージョンをご利用ください。
                                                
マスタサーバ、レプリカサーバへのインストールに使用する媒体に記載されているバージョンが同一であるかご確認いただき、もし双方の媒体のバージョンが異なる場合、メジャーバージョンが同じであれば後継のバージョンが記載されている媒体を使って、マスタサーバ、レプリカサーバ、コントロールサービスのインストールを行なってください。
                                                
また、既存の環境があり新規に製品を導入する環境との間でレプリケーションを行う場合で、マスタサーバとレプリカサーバのメジャーバージョンが異なる場合は、古いバージョンの製品については別途アップグレード製品をご購入いただきバージョンを揃えていただきますようお願い致します。
PDF形式のマニュアルについて
Arcserve RHA r16.5のインストール媒体には、HTML 形式のマニュアルのみが含まれており、PDF 形式のマニュアルは含まれておりません。
                                                
PDF 形式のマニュアルを利用したい場合には、Arcserve RHA の開発元であるArcserve社の マニュアルページ からダウンロードしてご利用ください。
                                                
インストールガイドや管理者ガイドなどは「ベースドキュメント」、各サーバタイプ(シナリオの種類)のガイドは「操作ガイド」にカテゴリされています。
サポートされる操作ガイド
日本国内では一部サポートされないサーバタイプ(シナリオの種類)がありますが、インストール媒体やマニュアルページで提供されている操作ガイドには、日本国内でサポートされていないサーバタイプのガイドも含まれています。
                                                
以下の表で各操作ガイドのサポート状況をご確認ください。
| 操作ガイド名 | サポート状況 | 備考 | 
|---|---|---|
| BlackBerry Enterprise Server 操作ガイド | × | |
| カスタム アプリケーション保護操作ガイド | ○ | |
| Microsoft Dynamics CRM 操作ガイド | × | |
| Microsoft Exchange Server 操作ガイド | ○ | |
| Microsoft IIS Server 操作ガイド | ○ | |
| Microsoft SharePoint Server 操作ガイド | × | |
| Microsoft SQL Server 操作ガイド | ○ | |
| Oracle 操作ガイド | ○ | |
| Arcserve Replication/High Availability for UNIX/Linux 操作ガイド  | 
                                                            × | |
| 仮想サーバ環境操作ガイド | △※ | ※フルシステムシナリオは未サポート | 
- ※上表ではガイド名の「Arcserve Replication/High Availability for Windows」を省略しています。
 
マニュアルのサポート範囲
製品のマニュアルは、Arcserve Replication および Arcserve High Availability 全ての製品で共通のマニュアルになっているため、各製品で利用可能な機能が判断しづらくなっています。
マニュアルの各章について、各製品でのサポート可否を以下の表でご確認ください。
- ※表中の章番号は PDF 形式のマニュアルのものを記載しています。
 
【管理者ガイドのサポート範囲】
| 章 | 章名 | Replication | High Availability | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| for File Serverでのサポート可否 | with Assured Recoveryでのサポート可否 | for File Serverでのサポート可否 | with Assured Recoveryでのサポート可否 | |||
| 1 | 概要 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 2 | マネージャについて | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 3 | レプリケーションおよびハイアベイラビリティのシナリオの作成 | △※ | △※ | ○ | ○ | ※ハイアベイラビリティシナリオは未サポート | 
| 4 | レプリケーションおよびハイアベイラビリティのクラウドシナリオ | × | × | × | × | |
| 5 | レプリケーションプロセスの実行 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 6 | レプリケーションのモニタ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 7 | シナリオとホストの編集と管理 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 8 | プロパティの設定 | △※ | △※ | △※ | △※ | ※システム状態の保護は未サポート | 
| 9 | データとサーバのリカバリ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 10 | スイッチオーバーとスイッチバック | × | × | ○ | ○ | |
| 11 | コントロールサービスの保護 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 12 | アシュアードリカバリテスト | × | ○ | × | ○ | |
| 13 | VSSスナップショットの使用 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 14 | コンテンツ配布ソリューションの使用 | × | × | × | × | 日本国内では全製品で未サポート | 
| 15 | ユーザの管理 | × | × | × | × | 日本国内では全製品で未サポート | 
| 16 | サービスの管理 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 17 | クラスタの管理 | × | × | × | × | 日本国内では全製品で未サポート | 
| 18 | ユーザ定義のスクリプトの作成および実行 | △※ | △※ | ○ | ○ | ※ハイアベイラビリティのプロパティは未サポート | 
| 19 | さまざまなネットワーク セットアップ用のRHA NATユーティリティの設定 | △ ※1,※2  | 
                                                            △ ※1,※2  | 
                                                            △ ※1  | 
                                                            △ ※1  | 
                                                            ※1 ベアメタルリカバリ(BMR)、フルシステムシナリオは未サポート ※2 ハイアベイラビリティシナリオは未サポート  |  
【仮想サーバ環境操作ガイドのサポート範囲】
| 章 | 章名 | Replication | High Availability | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| for File Serverでのサポート可否 | with Assured Recoveryでのサポート可否 | for File Serverでのサポート可否 | with Assured Recoveryでのサポート可否 | |||
| 1 | 概要 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 2 | VMware vCenter Server 環境の保護 | × | △※ | × | ○ | ※ ハイアベイラビリティシナリオは未サポート | 
| 3 | Hyper-V 環境の保護 | × | △※ | × | ○ | ※ ハイアベイラビリティシナリオは未サポート | 
| 4 | フルシステムの保護 | × | × | × | × | 日本国内では全製品で未サポート | 
注意事項とノウハウ
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                                                        レプリケーション中に回線障害が発生した場合
レプリケーション中に回線障害が発生した場合、マスタサーバ側のスプールディレクトリに変更が蓄積され、回線障害復旧後、レプリカサーバに転送されます。
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                                                        スプールディレクトリに関する注意点
スプールディレクトリが存在するボリュームの空き容量が「最小空きディスク容量」を下回るとシナリオが停止しますので空き容量にご注意ください。
データの更新頻度によって必要なサイズは異なりますが、大まかな目安として総データ量の 10~15% のディスク容量を確保してください。
製品の正常な動作を妨げトラブルの原因となりますので、スプールディレクトリはアンチウィルスソフトのスキャン対象や、バックアップの対象から除外してください。
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                                                        帯域制御機能の活用
マスターサーバとレプリカサーバのネットワーク帯域により同期処理が業務に影響する可能性が考えられる場合には、帯域制御機能をご活用ください。曜日ごとに 1 時間刻みで使用するネットワーク帯域幅を指定できます。
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                                                        アセスメントモードの活用
レプリケーションに必要な帯域幅の見積りを行う際にはアセスメントモードをご活用ください。
マスタサーバでアセスメントモードのシナリオを作成すれば、時間帯毎の更新量などのデータを採取し、レポートとして参照することができます。
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                                                        同期の実行のタイミング
マスタサーバとレプリカサーバの同期は下記のタイミングで実行します。1. Arcserve RHAマネージャや Arcserve RHA PowerShellコマンドで任意のタイミングで実行
2. レプリケーションモードの「スケジューリング」で指定時刻に同期を実行
3. シナリオが停止した状態から開始するときに同期を実行
4. サーバの再起動などのイベントにより同期を実行
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                                                        レプリケーション実行の前提条件
レプリケーションを実行するには、事前に同期でマスタサーバとレプリカサーバのデータが一致している状態になっていることが前提です。そのため、レプリケーションを開始する前の同期はスキップしないでください。また、誤ってレプリカサーバ側のデータを更新してしまった場合など、マスタとレプリカのデータが一致しない状態となった場合には、必ず同期を実行してください。
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                                                        同期にかかる時間について
同期にかかる時間の考え方は基本的に、ファイル数に比例する部分 (同期のための初期化処理) とデータ量に比例する部分 (比較と転送の処理) の総和となります。
同期のための初期化処理は主に対象ファイルを抽出する処理となるため、サーバ能力 (CPU 処理速度やディスクアクセス速度など) の影響を受け、ファイル数にほぼ比例した時間を要する処理となります。
それに対し比較と転送の処理は、主にネットワーク転送能力の影響を受け、転送対象となるデータ量にほぼ比例した時間を要する処理となります。
対象ファイルが同じ場合、初期同期と差分同期で初期化処理の時間はほぼ同じとなりますが、初期同期ではレプリカ側にデータが無いため全データ転送となり、差分同期では更新分のみの転送となります。
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                                                        ホストメンテナンス機能について
マスタサーバ、またはレプリカサーバを再起動した場合、サーバ起動後にシナリオが自動で再開された際に同期が自動で開始されます。
ホストメンテナンス機能を使用すると、メンテナンス対象に指定したサーバを再起動し、シナリオが自動で再開された後の同期がスキップされます。
ホストメンテナンス機能を使用すると、メンテナンス対象に指定したサーバが再起動するまで、サービスの停止状態が続くため、ホストメンテナンス機能は、本当に対象サーバの再起動を行う場合のみ使用してください。
1つのシナリオで再起動可能なのは 1 台のみです。
2台以上の再起動が必要な場合は交互にホストメンテナンス機能を使用してください。
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                                                        ホストメンテナンス実行時のサービス停止について
マスタサーバをメンテナンス対象に指定してホストメンテナンスを実行すると、マスタサーバの Server サービスのスタートアップの種類が「手動」に変更されサービスが停止されます。(Server サービスはファイルサーバシナリオの場合。その他のサーバタイプのシナリオでは対応するアプリケーションのサービスが停止されます。)
メンテナンス対象に指定したサーバの再起動が終わり同期なしにレプリケーションが再開されたあとで、再起動準備の際に停止されたサービスのスタートアップの種類が「自動」に戻されサービスが開始されます。
サービス停止時に他からそのサービスが使用されているなどでサービスが停止できない場合、30分間サービス停止を待機した上でタイムアウトします。
サービス停止がタイムアウトした場合はサービスを停止しないまま再起動準備が完了します。
サービスが停止しないまま再起動準備が完了した場合、再起動準備完了からサーバ再起動後にレプリケーションが再開されるまでの間にユーザがマスタサーバへアクセスしてデータを更新していると、その更新はレプリカサーバへ複製されず、マスタサーバとレプリカサーバのデータが不整合となります。
再起動準備完了からレプリケーション再開までの間にデータ更新を行った場合には、同期を行いマスタサーバとレプリカサーバのデータ整合を取ってください。
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                                                        マスタサーバとレプリカサーバのデータ整合性の確認方法
誤ってレプリカサーバ上のデータを更新してしまったかもしれない場合などに、マスタサーバとレプリカサーバのデータ整合性をチェックしたいときには Arcserve RHA マネージャのメニューの「ツール」-「レポート」で「相違点レポート」を実行します。
マスタサーバとレプリカサーバのデータを比較し、相違点の有無についてのレポートが作成されます。
作成された相違点レポートは、概要ページからレポートセンターを開いて確認してください。
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                                                        レプリカサーバの利用について
通常の運用でレプリカサーバ側を更新するとマスタサーバとの矛盾が生じるため、レプリカサーバ上でのデータ更新は厳禁です。
ただし、マスタサーバがダウンしている場合には、スイッチオーバー機能が使用できない Arcserve Replication の DR シナリオでも、シナリオを停止してレプリカサーバ側を一時的に使用する運用は可能です。
シナリオを停止しないでレプリカサーバを使用した場合、マスタサーバが復旧した際に同期が開始されマスタサーバ側の古いデータでレプリカサーバ側のデータが上書きされます。
そのため、マスタサーバダウン時にレプリカサーバを使用する際には必ずシナリオを停止してください。
なお、HAシナリオの場合は、スイッチオーバーが完了したタイミングでマスタサーバからレプリカサーバの向きのシナリオが自動で停止します。
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                                                        アクセス権の複製について
デフォルトで「ACL のレプリケート」の設定がオンになっているため、Active Directory 環境ではフォルダやファイルのアクセス権も複製されます。(※1)
※1 Active Directory環境でもフォルダやファイルにマスタサーバのローカルユーザのアクセス権を設定していた場合、デフォルトではそのローカルユーザのアクセス権は複製されません。
デフォルトで「ローカル アカウント名の保存」の設定はオフになっているため、WORKGROUP 環境ではフォルダやファイルのアクセス権の複製は行われません。
この設定をオンに変更するとマスタサーバとレプリカサーバに同名のローカルユーザが存在する場合、WORKGROUP 環境でもフォルダやファイルのアクセス権が複製されます。
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                                                        共有フォルダの複製について
デフォルトで「 Windows 共有を同期」の設定がオンになっているため、マスタサーバのフォルダに設定されている Windows 共有の設定はレプリカサーバへ複製されます。
ただし、Windows 共有の設定は 同期 でのみ複製され、レプリケーション では複製されません。
そのため、シナリオ開始後にフォルダに Windows 共有の設定をした場合、Windows 共有をレプリカサーバへ複製するためには同期を実行する必要があります。
既にレプリカサーバ上にマスタサーバと同じ共有名を持つ共有フォルダが存在する場合、Windows 共有の複製でエラーになるため、重複しないように共有名を変更してください。
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                                                        レプリカサーバからマスタサーバへのデータのリストアについて
マスタサーバがダウンしている間にレプリカサーバを使用しデータの更新を行った場合、マスタサーバ復旧後にデータのリストアを行い、レプリカサーバからマスタサーバへ逆向きの同期を行う必要があります。
レプリカサーバの最新データをマスタサーバにリストアすることでマスタサーバも最新状態となり、再びマスタサーバを使用する運用に戻すことができます。
なお、HAシナリオの場合は、スイッチオーバーが完了した後にシナリオを実行するとシナリオ名の先頭に「バックワード_ 」が追加された通常と逆向きのシナリオが開始されます。
このバックワードシナリオの同期が完了し、レプリケーションが開始された後は、レプリカサーバからマスタサーバに最新のデータが複製された状態になりますので、スイッチバックを実行して再びユーザの接続先としてマスタサーバを使用することが可能となります。
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                                                        リワインドによるデータのリストアの注意点
リワインドをオンにしている環境では、レプリカサーバからマスタサーバへデータのリストアを行う際、特定の時点を選択して実施することができます。
これはデータのリワインド (巻き戻し) を実施していることになりますが、一旦巻き戻したデータを再度巻き戻し前の状態に戻すことはできません。
データのリストアは十分注意して実行してください。
リワインドによるデータリストアで選択できる時点は、最後に実施した同期よりも後の時点だけです。
同期を開始した時点でそれよりも前に戻すことはできなくなりますのでご注意ください。
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                                                        シングルサーバレプリケーションについて
あるサーバのデータを同じサーバ上の別の場所にレプリケーションすることをシングルサーバレプリケーションと呼びます。
シングルサーバレプリケーションでは1台のサーバがマスタサーバとレプリカサーバの役割を持ちます。
シングルサーバレプリケーションでは複製対処とするフォルダやファイルの数は200万個以下にすることが推奨されます。
また、複製元と複製先のドライブは、物理的に異なるハードディスク上に配置されていることが推奨されます。
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                                                        Arcserve Backup との連係について
- 差分・増分バックアップはサポートされていないので、必ずフルバックアップを実行してください。
 - Arcserve Backup を使ってマスタサーバにリストアを行う場合、マスタサーバに Arcserve Backup Client Agent が必要です。
 - シナリオの同期中は、Arcserve Backup と連係したバックアップは使用できません。
 - Arcserve High Availability 環境の場合、スイッチオーバー後は Arcserve Backup と連係したバックアップは使用できません。
 - Arcserve Backup でバックアップしたデータ (ファイルシステムデバイス) を、テープエンジンを止めずにレプリケーションすることが可能です。
 
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                                                        製品のお問い合わせについて
- 製品の機能については、まずマニュアルをご確認いただいたうえでお問い合わせください。
 - トラブル等のお問い合わせの際には、事象発生日時、事象発生時に実施した作業内容などを整理していただき、指定フォーマットにシステム構成などをご記入の上で「NEC サポートポータル」( https://www.support.nec.co.jp/ )よりお問い合わせください。
※お問い合わせはPPサポートサービスのご契約者様のみご利用いただけます。 - お問い合わせ時の指定フォーマットについては、「Arcserve Replicationのお問い合わせ」( https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3160100009 )をご確認ください。
 - NEC サポートポータルはご購入後の問い合わせ窓口となります。製品ご購入に関するお問い合わせは、弊社担当営業へお問い合わせください。
 - 製品の内部仕様については開示される情報に制限があるため、製品の詳細動作についてのお問い合わせの場合、お客様のご要望に沿った回答ができない場合がございます。
 
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                                                        補足情報
- Arcserve Replication 開発元であるArcserve 社のホームページに Arcserve Replication r16.5 に関する注意/制限事項、技術情報、ダウンロードが掲載されています。
- Arcserve RHA - Japanese (Arcserve社サイト) - 技術情報のページには、既知のトラブルやエラーに対する説明や対処方法、製品の使用方法が掲載されています。 また、注意/制限事項のページには、製品の機能別の注意事項や制限事項が掲載されています。弊社製品ページの情報と合わせてご確認ください。
 
 - Arcserve Replication 開発元であるArcserve 社のホームページに Arcserve Replication r16.5 に関する注意/制限事項、技術情報、ダウンロードが掲載されています。