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Arcserve Replication r12.5 サポート情報 (ご利用者向け)

【販売停止品】
注意: Arcserve Replication r12.5 製品は 2010年12月28日 で受注停止となりました。

マニュアルのサポート範囲

Arcserve Replication のマニュアルは、Arcserve Replication for File Server、ライセンス版の Arcserve Replication、Arcserve High Availability で共通のマニュアルとなっています。Arcserve Replication for File Server で利用可能な機能が判断しづらくなっていますので、Arcserve Replication for File Server でサポートされる機能について下記に示します。

【for File Serverでサポートされるマニュアル】

  • CA XOsoft インストールガイド r12.5 (付録AとCは除く)
  • CA XOsoft ユーザガイド r12.5 (サポート範囲は次表参照)
  • CA ARCserve Backup for Windows CA XOsoft 統合ガイド r12.5
  • CA XOsoft PowerShell のコマンド 操作ガイド r12.5

【ユーザガイドのサポート範囲】

章名 for File Serverでの
サポート可否
備考
1 概要  
2 CA XOsoft マネージャの調査  
3 レプリケーションシナリオの作成  
4 レプリケーションプロセスの実行  
5 レプリケーションのモニタ  
6 シナリオとホストの編集と管理  
7 シナリオのプロパティの設定  
8 マスタとレプリカのプロパティの設定  
9 データ リカバリ  
10 スイッチ オーバーとスイッチバック ×  
11 ハイ アベイラビリティプロパティの設定 ×  
12 コントロール サービスの
データレプリケーションと役割の切り換え
 
13 アシュアード リカバリのテストと
VSSスナップショットの管理
VSSスナップショットのみサポート
14 CDPリポジトリの使用方法 × 日本国内では全製品で未サポート
15 コンテンツ配布ソリューションの使用 × 日本国内では全製品で未サポート
15 ユーザの管理 × 日本国内では全製品で未サポート

注意事項とノウハウ

  1. レプリケーション中に回線障害が発生した場合
    レプリケーション中に回線障害が発生した場合、マスタサーバ側のスプールディレクトリに変更が蓄積され、回線障害復旧後、レプリカサーバに転送されます。

  2. スプールディレクトリに関する注意点
    スプールディレクトリが存在するボリュームの空き容量が「最小空きディスク容量」を下回るとシナリオの停止や自動再同期が起こりますので空き容量にご注意ください。
    データの更新頻度によって必要なサイズは異なりますが、大まかな目安として総データ量の 10~15% のディスク容量を確保してください。
    パフォーマンスの悪化を避けるため、スプールディレクトリはアンチウィルスソフトのスキャン対象や、バックアップ対象から除外してください。

  3. 帯域制御機能の活用
    マスターサーバとレプリカサーバのネットワーク帯域により同期処理が業務に影響する可能性が考えられる場合には、帯域制御機能をご活用ください。 1 時間刻みで、時間帯毎で使用する帯域幅を指定できます。

  4. アセスメントモードの活用
    レプリケーションに必要な帯域幅の見積りを行う際にはアセスメントモードをご活用ください。マスタサーバでアセスメントモードのシナリオを作成すれば、時間帯毎の更新量などのデータを採取し、レポートとして参照することができます。

  5. 同期の実行のタイミング
    マスタサーバとレプリカサーバの同期は下記のタイミングで行われます。
    1. マネージャや CA XOsoft PowerShell から任意のタイミングで実行可能
    2. スケジューリングにより定期的に同期を実行
    3. シナリオを一度停止すると、シナリオを再開するときに同期を実行
    4. サーバの再起動などのイベントにより自動で同期を実行

  6. 同期にかかる時間について
    同期にかかる時間の考え方は基本的に、ファイル数に比例する部分 (同期のための初期化処理) とデータ量に比例する部分 (比較と転送の処理) の総和となります。
    同期のための初期化処理は主に対象ファイルを抽出する処理となるため、サーバ能力 (CPU 処理速度やディスクアクセス速度など) の影響を受け、ファイル数にほぼ比例した時間を要する処理となります。
    それに対し比較と転送の処理は、主にネットワーク転送能力の影響を受け、転送対象となるデータ量にほぼ比例した時間を要する処理となります。
    対象ファイルが同じ場合、初期同期と差分同期で初期化処理の時間はほぼ同じとなりますが、初期同期ではレプリカ側にデータが無いため全データ転送となり、差分同期では更新分のみの転送となります。

  7. ホストメンテナンス機能について
    ホストメンテナンス機能を使用すると、メンテナンス対象に指定したサーバが再起動するまで、サービスの停止状態が続きます。このためホストメンテナンス機能は、本当に対象サーバの再起動を行う場合のみ使用してください。
    また一つのシナリオで再起動可能なのは 1 台のみです。 2 台以上の再起動が必要な場合は交互にホストメンテナンス機能を使用してください。

  8. アクセス権のレプリケーションについて
    通常の運用でレプリカサーバ側を更新するとマスタサーバとの矛盾が生じるためレプリカサーバ上での更新は厳禁となりますが、マスタサーバがダウンしている場合にはレプリカサーバ側のファイルを一時的に使用する運用も可能です。
    Arcserve Replication ではデフォルトで「NTFS ACL をレプリケート」と「Windows 共有を同期」する設定が有効となっており、レプリカサーバ側にアクセス権の設定も複製されます。
    Active Directory 環境ではアクセス権の管理を Active Directory に基づき行われるため、レプリカサーバ上のファイルもマスタサーバと同じアクセス権でアクセスする事ができます。
    それに対し Workgroup 環境ではサーバ毎にアクセス権設定のマッピングが異なるため、レプリカサーバのファイルを公開しても同ユーザとして認識されずアクセスできない、あるいは本来アクセスできないはずの人がアクセスできてしまうケースが発生します。 Workgroup 環境でレプリカサーバでの代替運用を考慮される場合はアクセス権を複製せずに、ファイル毎で暗号化を行うなどの対策でセキュリティを確保してください。

  9. レプリカサーバからマスタサーバへのリカバリについて
    マスタサーバがダウンしている間にレプリカサーバの更新を行った場合、レプリカサーバからマスタサーバへのリストアを行う事で逆向きの同期を行う必要があります
    マスタサーバの復旧後、単純にマスタサーバを復帰 (接続) してしまうと、マスタサーバからレプリカサーバへの同期が行われレプリカサーバの更新分が失われてしまいます。このためマスタサーバを復帰させる際は、必ずシナリオを停止してからマスタサーバを復帰 (接続) する様にしてください。
    その後、レプリカサーバの最新データをマスタサーバにリストアすればマスタサーバも最新状態とできます。

  10. データのリカバリは再実行不可
    レプリカサーバからマスタサーバへのリカバリは特定の時点を選択して実施する事ができます。これはデータのリワインド (巻き戻し) を実施している事になりますが、一旦巻き戻したデータを再度巻き戻し前の状態に戻す事はできません。
    データのリカバリは十分注意して実行する様にしてください。

  11. 補足情報
    • Arcserve Replication r12.5 には、インストール CD-ROM 内に PDF 形式のマニュアルが添付されています。
      Arcserve Replication r12.5 の機能については、まずこのマニュアルをご確認ください。