NEC、ESGに関する2016年度の取り組みを公開
2017年7月7日
日本電気株式会社
NECは、2016年度のESG(環境・社会・ガバナンス)に関する取り組みと成果を、「環境アニュアルレポート2017」および「CSRレポート2017」にまとめ、本日Webサイトに公開しました。
「環境アニュアルレポート」では、パリ協定や持続可能な開発目標「SDGs(注1)」など世界の環境動向を踏まえ、2016年7月に発表した長期行動計画「NECグループ環境経営行動計画2020/2030」(注2)や、2014年7月に発表した気候変動対策への貢献を踏まえた新たな環境経営目標(注3)に対する進捗状況について紹介しています。
「CSRレポート」では、S(社会)、G(ガバナンス)を中心に、サステナブル経営の実現に向けたCSRの取り組みと成果をまとめています。グローバル企業に対する社会からの要請が高まっている、人権尊重やサプライチェーンに対する取り組みに加え、持続可能な発展に向けて優先的に取り組むテーマ(マテリアリティ)の見直しを開始し、有識者と対話した様子を新たに紹介しています。
E(環境)に関する取り組み
1.「NECグループ環境経営行動計画2020/2030」の進捗
NECでは、環境に関わる社会課題解決に向け、「気候変動」をマテリアリティと位置付け、次の3つの視点で、その推進をはかっています。なお、2020年度の目標達成に向け、2016年度の進捗状況は、以下のとおり概ね順調に推移しています。
- 1)気候変動への「緩和」貢献:
- ITソリューションの提供を通じた社会全体のCO₂排出量の削減
- 2016年度累計実績:1,400万t削減(2020年度累計目標:2,300万t)
- 製品のエネルギー効率の改善(※2013年度製品比、全製品加重平均)
- 2016年度実績:改善率17%(2020年度目標:改善率30%)
- ITソリューションの提供を通じた社会全体のCO₂排出量の削減
- 2)気候変動への「適応」貢献:
気候変動の影響への備えに寄与するソリューションの創出を推進し、2016年度は「適応」貢献のエコシンボルスターソリューションを3件創出しました。 - 3)事業活動からの排出削減:
- 効率化によるCO₂排出量原単位の改善
- 2016年度実績:2012年度比で9.5%の削減
(2020年度目標:2012年度比で18%の削減)
- 2016年度実績:2012年度比で9.5%の削減
- 再生可能エネルギーへの変換
- 2016年度実績:2011年度比で6.9倍
(2020年度目標:2011年度比で10倍)
- 2016年度実績:2011年度比で6.9倍
- 効率化によるCO₂排出量原単位の改善
2.気候変動対策に関する2020年度目標(注3)の進捗
2016年度は、サプライチェーン全体のCO₂排出量に対して2.4倍(注4)の排出削減貢献がありました。(2020年度目標:サプライチェーン全体のCO₂排出量に対して5倍の排出削減貢献)
S(社会)、G(ガバナンス)に関する取り組み
NECでは、社会とNECグループの持続可能な発展に向けて優先的に取り組むテーマ(マテリアリティ)を選定し、非財務面でも経営の健全性を確認し、改善を進めてきました。
事業環境や注力領域が変化していく中、2016年度は、社会からの要請や期待に照らし合わせて、NECが強みを活かして貢献できる課題を整理し、マテリアリティの見直しを開始しました。
従業員の声を踏まえて仮設定したマテリアリティに対し、サステナブル経営、市民社会、中長期投資家の視点を持つ有識者と対話を行い、その内容を「CSRレポート」で報告しています。今回の対話で得られた知見を、マテリアリティの特定に役立てるとともに、サステナブル経営の改善・進化につなげていきます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)SDGs:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)。貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和社会など、2030年に向けた接続可能な開発のための諸目標。(2015年9月の国連総会で採択)
- (注2)環境長期計画(環境経営行動計画2020/2030)
http://jpn.nec.com/eco/ja/announce/environmental-plan/ - (注3)NEC、社会ソリューション事業による気候変動対策への貢献を踏まえた新たな環境経営目標を策定(2014年7月8日プレスリリース)
http://jpn.nec.com/press/201407/20140708_02.html - (注4)以下の計算式で算出。実際のCO₂削減量の算出ではなく、適応による「価値」をCO₂換算したもの。
計算式:((2)1,400万t+(3)453万t)÷(1)776万t
(1)サプライチェーン全体での環境負荷(Scope1,2,3):776万t
(2)気候変動への「緩和」貢献:1,400万t
(3)気候変動への「適応」貢献(※):453万t
- ※実際のCO₂削減量の算出ではなく、適応による「価値」をCO₂換算したもの。
NEC環境アニュアルレポート
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E-Mail:csr@csr.jp.nec.com
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