2014年7月8日
日本電気株式会社
NECは、ICTを活用して高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」を通じて、社会インフラや地球環境の監視・制御、適切な情報提供を行うことで、気候変動(地球温暖化)の「緩和」(温室効果ガスの排出抑制)と「適応」(影響への備え)の両面で貢献を強化します。 これにともない、2020年度にサプライチェーン全体(Scope1~3)の環境負荷(CO2総排出量)に対し、5倍の環境負荷削減貢献を目指す新たな環境経営目標を策定しました。
NECは今後、社会ソリューション事業を通じた気候変動対策を環境経営の柱の一つに位置付け、経営戦略と一体となった環境活動を展開します。 |
背景
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した第5次評価報告書では、温室効果ガスの排出抑制(気候変動の緩和)を確実に進めることの必要性と同時に、今後起こりうる影響への備え(気候変動への適応)の重要性が指摘されています。
NECでは、2010年6月に発表した「NECグループ環境経営行動計画2017/2030」のもと、温室効果ガスの排出抑制への貢献を強化していますが、NECが注力する社会ソリューション事業を通じて排出抑制への貢献を一層高めるとともに、気候変動の影響から増加する災害、食糧・水不足などへの備えにも貢献できることから、その貢献を定量化し、新たな環境経営目標を策定することにしました。
社会ソリューション事業を通じた気候変動対策への貢献
NECが強みを有するセンシング技術やビッグデータ分析技術などのICTアセットを活用し、社会インフラ(水道・電気・交通など)や地球環境(生態系・森林・気候など)の監視・制御、適切な情報提供を行うことで、社会活動において利用される水・食料・エネルギーなどの資源の最適利用や社会インフラの効率運用を実現するとともに、災害の監視や早期警戒を実現し、気候変動対策に貢献します。
<社会ソリューション事業を通じた貢献例>
- 「漏水検知システム」や「スマートウォーターマネジメント」を活用した水資源の無駄削減や造水エネルギーの削減
- 人工衛星などからの「リモートセンシング技術」を活用した森林保全によるCO2排出抑制、生態系保全
- 「インバリアント分析技術(注)」を活用した高効率設備の稼働率向上・安定稼働によるエネルギー利用削減
環境経営における中長期の新たな目標策定
NECは、気候変動対策への貢献による社会価値を定量化し、2020年度にサプライチェーン全体のCO2総排出量に対して5倍のCO2削減貢献という新たな目標を策定しました。NECは、気候変動の緩和と適応の両面で貢献を強化することで、本目標の達成に取り組んでまいります。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注) 大量に収集したセンサデータの中に埋もれている、システムの特徴を表す普遍的な関係性(インバリアント)を、対象プラント・システムのドメイン知識に頼らずに自動的、かつ網羅的に抽出して、モデル化。モデルと一致しない「いつもと違う」挙動をサイレント障害として検知する技術
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。