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NEC キッズ・テクノロジー・ワールド

なっとく!技術のヒミツ 高速道路にかくされた秘密をさがせ!これが、便利で安全なドライブをささえる最新技術だ!

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夏休み、旅行や帰省に高速道路を使った人も多いんじゃないかな。そのとき、ハイウェイラジオやカーナビで、「事故じこのために通行止めの区間がある」などと知った人もいると思う。サービスエリアやパーキングエリアでの休けい中には、大きな画面で、渋滞情報じゅうたいじょうほうも見たかもしれないね。
何百kmもはなれた高速道路の“今”の様子が、どうしてすぐにわかるのだろう?高速道路には、秘密がいっぱいありそうだ。いっしょに秘密をさがしにいこう!

高速道路の司令室、それが「道路管制(どうろかんせい)センター」だ!

24時間365日、情報(じょうほう)を集めて、とどけ続ける

「うわっ、これなに? ロケット発射はっしゃの司令室? それとも宇宙船うちゅうせんのそうじゅう室?」 残念、どっちもハズレ。ここは、新東名高速道路の道路管制どうろかんせいセンターだ。
道路管制センターというのは、何百kmものびている高速道路のはしからはしまで、あらゆるところの情報を、24時間365日、休むことなく集めているところだ。
それだけではない。その情報を整理し、高速道路を走るドライバーにとってわかりやすい情報に加工して、とどける仕事をしている。つまり、ここには、高速道路を走るドライバーの安全を守るための「司令室」のような役目があるんだ。

道路管制センター

高速道路の全てが、この巨大画面(きょだいがめん)に!

2012年4月に開通した新東名高速道路の道路管制センターにある巨大なモニター。46インチの画面が64面もつらなり、大きさは、高さ4m、長さ18mにもなる。これは、交通管制システムの画面としては、日本最大の大きさだ。さらに、この画面の横と上にも、32インチの画面が28面、ずらっとならべられている。

道路管制センター

巨大画面をよく見てほしい。ここには、この道路管制センターが管理する高速道路の、はしからはしまでが表されている。そして、それぞれの地点でどのような情報をとどけているかが、一目でわかる。ここには、この瞬間しゅんかんに高速道路で起こっていることの全てが、ギュッとつめこまれているのだ。情報を集め、一目で道路の様子がわかるように情報を加工し、交通情報をとどけるこの交通管制システム全体は、高速道路の会社とNECが協力して開発したんだ。

情報を高速で集めて、わかりやすく伝えてくれる「交通管制システム」

ハイウェイラジオやカーナビ、サービスエリアの情報ターミナルで、高速道路の“今”がわかるのは、「交通管制システム」があるからだ。
これは、渋滞や事故、通行止めなどの道路情報や、非常電話ひじょうでんわからの通報つうほう、天気や地震じしんに関する情報など、ありとあらゆる情報を集め、高速道路を走っている人たちにわかりやすく伝えるしくみのこと。このしくみがあるから、みんなが高速道路を安全に走ることができる。
そして、このシステムをコントロールし、情報をつくってとどけているのが、ここ、道路管制センターというわけだ。

サービスエリアの情報ターミナルでは、渋滞や通行止めの場所が一目でわかる。

新東名高速道路のヒミツを発見!渋滞情報がすごい早さでわかるしくみとは?

道路管制センターのほかにも、みんなが安全にスムーズに高速道路を走れるようにするために、高速道路の上やまわりには実はたくさんの技術が使われている。高速道路というのは、単なる「速く走れる道」ではないんだ!特に、今年できたばかりの新東名高速道路には、最新の技術がもりこまれている。

道路の上にカメラが!

なんと、新東名高速道路の上には、1kmごとにカメラが取り付けられている。このカメラはセンサーの役目を果たし、いろいろな道路情報を集めては、道路管制センターや、高速道路の横に立てられた表示板ひょうじばんに送っている。このカメラがどんなことをしているか、見てみよう。

走っている自動車の数はどうやってわかる?

カメラにはトラフィックカウンター(トラカン)とCCTVカメラの2種類がある。トラカンは、画面を横切った車の数を自動的に数えていて、CCTVカメラは、った映像えいぞうを道路管制センターに送っている。トラカンとCCTVカメラから送られてきた情報で車の数がわかり、道路の状況じょうきょうを知ることができるんだ。たとえば、道路がこんでいるのに、いつもなら100台ぐらい通る間に10台しか通らなかったら?
そう、渋滞が起きているんだね。

CCTVカメラ/トラフィックカウンター

※トラカンには、道路の下にまっていて、その上を通りすぎた車を数えるセンサータイプのものもある。道路の上に取り付けられているカメラタイプのトラカンは最新式なんだ!

情報は1分ごとに送信!

カメラがとらえた「車が通り過ぎた数」の情報は、道路管制センターに送信される。これまでは5分ごとに送るのがふつうだったが、新東名高速道路では、なんと、1分ごとに送っている。
実は、渋滞が短いときは、5分もすると、渋滞の長さが変わってしまうことが多い。5分前の情報が「渋滞2km」でも、もう「4km」にのびていたりするんだ。1分ごとの送信にしたことで、ドライバーは、「まさに今」の道路の様子を知ることができるようになった。

渋滞情報

危険(きけん)運転を発見して、注意する

フラフラ走っていたり、スピードがおそすぎたり、逆向ぎゃくむきに走っていたり。画像がぞう分析ぶんせきする技術が進んだおかげで、カメラは、そんな危険な運転も自動的に発見できるようになった。しかも、見つけたら、すぐ横の表示板にドライバーに向けたメッセージを出す。たとえば、「逆走しています。すぐにもどって下さい」というようにだ。

ネットワークが張(は)りめぐらされている!

ハイウェイラジオで流したり、サービスエリアやパーキングエリアに表示したりする情報は、カメラが集めた道路情報や、非常電話からの通報、それに気象情報など、道路管制センターに集まってくる、いろいろなデータをもとに作られる。だから、集めたデータを送るためのネットワークが、高速道路に張りめぐらされているんだ。

どんなデータでも送れる

ネットワークは、インターネットと同じしくみで「IP(インターネットプロトコル)」という技術を使っている。だから、非常電話の声も、カメラで撮影した映像も、なんでも送信できる。

線が切れても、情報の流れはとぎれない

もし、どこかでネットワークの線が切れたとしたら? IPのネットワークは輪のようにつながっているから、情報は、向きを変えたりして、別の道を選んで流れていく。1カ所切れたからといって、情報の流れがとぎれることはないんだ。

大災害(だいさいがい)が起きても大丈夫(だいじょうぶ)!情報をとどけ続けるしくみとは?

道路管制センターがこわれたら、交通情報はどうなるの?

高速道路の上のカメラやトラカンが集めた道路情報は、そのままではドライバーの役に立たない。集めた情報を、「どこで」「何が」「どうなっている」のかがわかるように、道路管制センターの管制員さんたちが、整理し、加工してみんなにとどけている。

ということは、2011年の東日本大震災ひがしにほんだいしんさいのように巨大な災害が起こって、道路管制センターの建物やコンピューターがこわれてしまったら、交通情報がとどけられなくなってしまう、ということ。そうなったら大変だ。そういうときほど、事故や通行止めの情報は必要とされるから、交通情報を止めてはいけない。
その思いから、もし大災害が起きて建物がこわれても情報をとど続けられるように、かわりのしくみを、ちゃんと作ってあるんだ。

非常事態(ひじょうじたい)でも、情報を届け続けるしくみ

新東名高速道路の道路管制センターが巨大きょだいな災害でこわれてしまったときにそなえて、何百kmもはなれた場所にある道路管制センターと、わりと近くにある中央道の道路管制センターが、予備よびの交通管制システムみたいな役目をしてくれるんだ。

とおいところのセンターがかわりに情報のやりとりをしてくれて、中央道のセンターは「どういう情報を出すか」という指令を出す。

こうして2つのセンターが協力しあって、こわれたセンターのかわりに働いてくれるから、大災害のときでも交通情報をとどけることができるんだね。

新東名高速道路の道路管制センターAがこわれてしまったとき

新東名高速道路の道路管制センターAがこわれてしまったとき

高速道路の安全・安心や、快適かいてきさは、いろいろな技術で守られていたんだね。これからの交通管制システムは、災害にもびくともしないような、そして、もっとドライバーの役に立つような、より安全な、より安心な、より快適な、高速道路を目指して進化していく。
次のドライブで高速道路を通るときには、こんな秘密の技術がかくされていることを、ぜひ思い出してほしい。いつもの道が、きっと少しちがって見えてくるだろう。

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