Japan
サイト内の現在位置を表示しています。
脆弱性問題(JVNVU#99125992)について
NEC スマートネットワーク事業部 データ・セキュリティ製品事業グループ
はじめに
2015年3月9日にJPCERT/CCより、
「SSL/TLS の実装が輸出グレードの RSA 鍵を受け入れる問題 (FREAK 攻撃)」
というレポートが発表されました。
JPCERT/CC
Japan Vulnerability Notes JVNVU#99125992
https://jvn.jp/vu/JVNVU99125992/
CERT/CC
Vulnerability Note VU#243585
https://www.kb.cert.org/vuls/id/243585
CVE-2015-0204
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2015-0204
予測される影響
[影響を受ける条件]
以下 2つの条件に合致する場合、この脆弱性問題の影響を受けます。
1. 現在使用しているソフトウェアのバージョンが ver.4.2.3 から ver.7.0.3 の範囲に該当。
2. 以下の機能を利用している。
・自動更新機能でHTTPSを利用している。
・ダイナミックDNS機能でHTTPSを利用している。
・Web-GUIを利用している。
製品カテゴリ
[WA1020]
Ver.7.0.3 以降 自動更新機能、ダイナミックDNS機能で影響を受けます。
Ver.4.2.3 以降 Web-GUI機能で影響を受けます。
Ver.4.1.6 以前 影響を受けません
[WA2020, WA2021]
Ver.4.2.3以降 Web-GUI機能で影響を受けます。
Ver.4.1.4以前 影響を受けません。
[WA1510, WA1511]
Ver.5.0.4以降 Web-GUI機能で影響を受けます。
● 自動更新機能(自動バージョンアップ、自動コンフィグファイル更新)
中間者攻撃を行う第三者によって、
暗号化された通信内容の一部を解読される可能性があります。
ダウンロード中のファームウェアデータ、コンフィグデータが
解読される可能性があります。
● ダイナミックDNS機能
中間者攻撃を行う第三者によって、
暗号化された通信内容の一部を解読される可能性があります。
ダイナミックDNSの更新情報、アカウント、パスワードなどが
解読される可能性があります。
● Web-GUI機能
中間者攻撃を行う第三者によって、
暗号化された通信内容の一部を解読される可能性があります。
ダウンロード中のCA証明書が解読され、
設定する内容が解読される可能性があります。
対策
[WA1020, WA1510, WA1511, WA2021]
修正ソフトウェア(Ver7.0.4以降)へのバージョンアップ
[WA2020]
修正ソフトウェアへのバージョンアップ
本脆弱性は、SSLv3プロトコル自体の仕組みに起因した問題のため、SSLv3プロトコルに
おける対策が施された後に、当該製品の修正ソフトウェアのリリースを検討いたします。
※ 現時点では修正ソフトウェアのリリースバージョン、およびリリース時期については
検討中です。確定次第、本報告のアップデートを行います。それまでは、回避策にて
対処をお願いいたします。
回避策
● 自動更新機能
以下の対策を行うことにより、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
・接続先サーバの本脆弱性を排除する。
輸出グレードのRSA鍵を、サーバ機能で使用不能にすることで、
脆弱性を排除できます。
・HTTPSを使用しない(HTTPにて接続を行う)
※サーバ接続にHTTPSを使用しないことにより、本脆弱性の回避は可能ですが、
HTTPは通信が暗号化されないため、HTTPSのままでご利用いただく方がデータを
解読されるリスクは低くなります。
● ダイナミックDNS機能
以下の対策を行うことにより、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
・接続先サーバの本脆弱性を排除する。
輸出グレードのRSA鍵を、サーバ機能で使用不能にすることで、
脆弱性を排除できます。
・HTTPSを使用しない(HTTPにて接続を行う)
※サーバ接続にHTTPSを使用しないことにより、本脆弱性の回避は可能ですが、
HTTPは通信が暗号化されないため、HTTPSのままでご利用いただく方がデータを
解読されるリスクは低くなります。
● Web-GUI
以下の対策を行うことにより、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
・Web-GUIを使用せず、CLIを使用する。
Web-GUIを使用しないことで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
・HTTPSを使用しない(HTTPにて接続を行う)
※HTTPSを使用しないことにより、本脆弱性の回避は可能ですが、
HTTPは通信が暗号化されないため、HTTPSのままでご利用いただく方がデータを
解読されるリスクは低くなります。
更新履歴
2015年 4月1日 初版発行
資料請求・お問い合わせ