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VMware vSphere 7 特長/機能
VMware vSphere 7 概要
「VMware vSphere 7」は、VMware ESXi と VMware vCenter Serverで構成される製品です。
VMware vSphere 7 は、実績のある VMware ESXi プラットフォームを基盤とし、設備投資コストと運用コストを 大幅に削減します。
- VMware vSphere 7 はシステムのリソース全体を管理し、柔軟な可用性、セキュリティ、 およびスケーラビリティを提供します。
- VMware vSphere 7 の導入により、複雑なサーバ、ストレージ、およびネットワーク インフラストラクチャを意識することなく、変化する要件に対応できる 環境が実現します。
VMware vSphere 7 機能強化
以下は VMware vSphere 6.7 からの主な機能強化です。
-
- スケーラビリティの拡大
- 1クラスタあたり
- 64台のESXiホスト
- 8000台の仮想マシン
- 1ホストあたり
- 768個のプロセッサ
- 16TB RAM
- 1024台の仮想マシン
- vCenter Server Appliance (VCSA)の強化
- 1つのvCenterあたり2500ホスト、Powered-on 40000VM, Registered 45000VMの管理が可能
- vSpere Client (HTML5) 100台同時接続
- vCenter Server Update Plannnerの導入
- (Windows版vCenter Severの廃止、WebClientの廃止、統合管理PSCの廃止)
- vMotion
- ページトレーサーが「全て→1つ」のvCPUにのみインストール
- ページトレーサーのインストールごとに、VM上のvCPUが停止する→vMotion中のVMでのメモリページの変更を追跡しながら、ページトレースを実行できる。
- メモリコピーの最適化
- スイッチオーバーのプロセスの一部が1~2秒→1秒未満
- ページトレーサーが「全て→1つ」のvCPUにのみインストール
- vSphere Lifecycle Managerの導入
- vSphere Update Managerの後継
- JSONやREST APIの作りこみで自動化
- HWファームウェアのバージョン管理
- Distributed Resource Scheduler (DRS)
- ホスト単位→VM単位でDRSスコアを計算
- 5分間隔→1分間隔で実行
- セキュリティの強化
- vSphere Trust Authorityの導入 (NEC未サポート)
- Identity Federationの導入
VMware vSphere 7.0 機能一覧
機能やエディションごとのNECサポート可否・要件についてはこちらをご参照ください。
vSphere Lifecycle Manager
Update Managerからの後継、より高度な構成・互換の管理が可能。
Identity Federation
AzureAD等の外部のADサービスとの連携が可能。これによりvCenter Server へのSSOが実現。
vSphere Trust Authority
信頼済ホストからリモートで他のワークロードホストを認証。
vCenter Server Update Planner
vSphere 環境の互換性やアップデートをチェックしレポート。
VMware vSphere 6.7 機能一覧
機能やエディションごとのNECサポート可否・要件についてはこちらをご参照ください。
Quick Boot
ホストの物理的な再起動をスキップすることによってホストのパッチ適用などのメンテナンスにかける時間を短縮。
Single Reboot
ホストのリセット処理を省略することで、アップグレードにかける時間を短縮。
TPM2.0
ESXiホストでTPM2.0をサポートしセキュリティを強化。
仮想マシンでVirtual TPMをサポート。
仮想マシンEVC
Enhanced vMotion Compatibility(EVC)を従来のクラスタ単位ではなく、仮想マシン単位でも設定が可能。
vSphere Persistent Memory
ESXiのブロックストレージやメモリとして不揮発性メモリをサポートし、パフォーマンスを向上。
VMware vSphere 6.5 機能一覧
機能やエディションごとのNECサポート可否・要件についてはこちらをご参照ください。
vSphere Proactive HA
vSphere Proactive HA は、一部の障害を予測検知したホストからのvMotionを実施することで、重要なVMの稼働時間を最大化します。
vSphere VM Encryption
vSphere VM Encryptionは、VMデータとディスクを暗号化しVMデータの盗難や内部犯行に対する保護を提供します。暗号化アルゴリズムにはXTS-AES-256を使用しOS/アプリケーション/仮想ハードウェアに依存しません。暗号化はストレージポリシーで管理され、一度暗号化を設定すればどこでもvMotionを実行可能になります。
vSphere Encrypted vMotion
vSphere Encrypted vMotionは、VMがvMotionを実行する際のトラフィックを暗号化し、安全なvMotion環境を提供します。
vSphere Integrated Container
vSphere Integrated Containerは、開発者にとっては開発のしやすい一方で管理者にとっては安全な運用管理が困難であったコンテナ環境を、vSphere環境で提供します。コンテナエンジン・リポジトリ・ポータルがvSphere環境で提供されることで、開発者・管理者双方のニーズを満たすコンテナ環境を利用することができます。
vCenter High Availability
vCenter High Availabilityは、VCSAネイティブなvCenter Server用高可用性ソリューションです。3ノードをそれぞれActive, Passive, Witnessとしてクラスタ構成し、障害検出時には自動フェイルオーバを実行します。
vCenter Backup and Restore
vCenter Backup and Restoreは、VCSAネイティブなvCenter Server用バックアップ・リストアソリューションです。バックアップ場所を指定するだけで、簡単にvCenterのバックアップ・リストアを行えます。SFTP/FTP/FTPS/HTTP/HTTPSのプロトコルをサポートしています。
vCenter Server Appliance Migration Tool
vCenter Server Appliance Migration Toolは、既存のWindows vCenter ServerからVCSAへの移行およびアップグレードを行います。移行前のチェックアシスタント機能があり、インベントリ構成データ、イベント、タスク、パフォーマンス履歴データ、vSphere Update Managerを移行できます。ウィザード形式のUIと、コマンドベースのCLIのオプションがあります。
VMware vSphere 6.0 機能一覧
機能やエディションごとのNECサポート可否・要件についてはこちらをご参照ください。
vSphere VMFS
vSphere VMFS は、仮想マシン用に最適化された高性能クラスタ ファイル システムです。従来のファイル システムでは、同じファイル システムに読み取り / 書き込み権限でアクセスできるのは、一度につき 1 台のサーバに限られていました。しかし、VMFS は共有ストレージを利用するため、同一のストレージに対して、複数の VMware vSphere ホストが同時に読み取りや書き込みを行うことができます。
vSphere API for Data Protection
vSphere API for Data Protection (VADP) を使用する バックアップ ソフトウェアを活用することで、アプリケーションやユーザーの作業を中断せずに、スケーラビリティに優れたバックアップを実現できます。 VADP は、バックアップ ソフトウェアによる仮想マシンの統合バックアップを可能にします。各仮想マシンには、バックアップ作業による停止やオーバーヘッドは発生しません。
Thin Provisioning
ストレージ容量の過剰割り当てを可能にすることにより、ストレージ使用の効率化、アプリケーションの連続稼動時間の向上、およびストレージ容量管理の簡素化を実現します。必要な容量すべてを最初に割り当てる必要なしに、将来の拡張に必要な容量を vSphere の管理者に提供できます。
vSphere Update Manager
パッチの適用とアップデートの自動化により、VMware vSphere の管理を簡素化します。 vSphere Update Manager を使用すると、vSphere ホストのトラッキングおよびパッチ適用を容易に管理できます。
vSphere HA
vSphere High Availability (HA) を使用すると、オペレーティング システムとその上で実行しているアプリケーションに依存せずに、仮想マシン上で実行しているアプリケーションに必要な可用性を提供します。 HA は、ハードウェアおよびオペレーティング システム障害に対する費用対効果に優れた統合フェイルオーバー保護を、仮想 IT 環境全体に提供します。 HA では次のことが可能になります。
vSphere Data Protection
vSphere Data Protectionは、は、vSphere 環境向けに設計された、バックアップおよびリカバリ ソリューションです。EMC Avamar を基盤として、エージェントを使用しないイメージ レベルで、仮想マシンをディスクへバックアップします。また、ビジネス クリティカルな Microsoft アプリケーション (Exchange、SQL Server、SharePoint) にアプリケーション対応の保護を提供すると同時に、WAN の効率に優れ、暗号化されたバックアップ レプリケーションを提供します。vSphere Data Protection は、vCenter Server および vSphere Web Client と完全に連携します。
vSphere vMotion
vSphere vMotionにより稼動中の仮想マシン全体を別の物理サーバへダウンタイムなしで移行できます。仮想マシンはネットワーク ID と接続性を維持できるため、シームレスな移行処理が確実に行われます。仮想マシンのアクティブなメモリと正確な稼動状態を高速ネットワーク経由で転送する ので、移行元の vSphere ホストで実行中の仮想マシンを移行先の vSphere ホスト上で即座に実行できます。このプロセスにかかる時間は、ギガビット イーサネット ネットワークで 2 秒未満です。
vShield Endpoint
vShield Endpoint は、物理インフラストラクチャの保護に使用しているものと同じ管理インターフェイスを使用して、仮想環境用にアンチウイルスおよびアンチマルウェア ポリシーを管理できます。 VMware vShield Endpoint は、アンチウイルス処理を VMware のパートナーが提供するセキュアな仮想アプライアンスにオフロードすることで端末の保護を強化し、仮想環境のセキュリティを向上させます。
vSphere Replication
VMware 独自のレプリケーション エンジンである vSphere Replication は、変更されたブロックのみをリカバリ サイトにコピーします。このアプローチでは、仮想マシンのシステム全体を手動でレプリケーションする場合に比べて帯域幅を使用しないため、より高いレベル の目標復旧ポイント (RPO) を設定できます。
Virtual Volumes
Virtual Volumes は、既存の SAN / NAS アレイを仮想化する、新しい統合および管理フレームワークです。これによって、仮想環境向けに最適化され、インフラストラクチャではなくアプリケーション を中心とした、より効率的な運用モデルが実現します。
Virtual Volumes は、ポリシー ベースの自動化により運用を簡素化します。これによって、仮想マシンのストレージ使用量の割り当てが迅速になり、必要に応じてリアルタイムで動的に調整で きるようになります。仮想マシン レベルの精度でインスタンス化できる、ハードウェア リソースとネイティブなアレイ ベースのデータ サービスを詳細に制御することによって、個々のアプリケーションへのストレージ サービス レベルの提供が簡素化されます。
Storage Policy-Based Management
ポリシー ベースの制御プレーンは、VMware Software-Defined Storage モデルの管理レイヤーです。仮想データ プレーン内の異なる種類のストレージ階層にまたがって、標準化されたアプローチにより、ストレージ運用を自動化します。
コンテンツライブラリ
vSphere Fault Tolerance
vSphere Fault Tolerance (FT) は、プライマリ仮想マシンと同期して常に最新の状態に保たれる、仮想マシンのライブ シャドウ インスタンスを作成します。これにより、サーバ障害時でも、最大 4 個の仮想 CPU でアプリケーションを継続的に利用することができます。ハードウェア障害が発生した場合、vSphere FT はフェイルオーバーを自動的に行うため、ダウンタイムの排除とデータ損失の防止が可能になります。
フェイルオーバー後、vSphere FT は新規のセカンダリ仮想マシンを自動的に作成して、アプリケーションを継続的に保護します。
vSphere Storage vMotion
vSphere Storage vMotionでは、ストレージ アレイ内またはストレージ アレイ間で、仮想マシン ディスク ファイルのライブ マイグレーションを実行できます。このとき、サービスが停止することはありません。仮想マシン ディスク ファイルを異なるストレージ クラスへダウンタイムなしで移行できることで、階層型ストレージ戦略の一環としての費用対効果の高い仮想マシン ディスクの管理が可能になります。
vSphere API for Array Integration
特定のストレージの操作による負荷をサポート対象のディスク アレイに移すことで、比類のないパフォーマンスと効率性を実現します。 vSphere API for Array Integration (VAAI) により、vSphere は、主要な操作をより迅速に実行し、CPU、メモリ、ストレージ帯域幅の消費を抑制できるようになります。
vSphere Storage APIs for Multipathing
サードパーティ製のストレージベンダのマルチパスソフトウェア機能を活用することで、
vSphere からストレージへのI/Oパフォーマンスと信頼性を向上させます。
Big Data Extensions
vSphere を使用した Hadoop の仮想化により、物理サーバと同等のシステム パフォーマンスが実現し、Hadoop クラスタの展開、実行、管理をサポートする俊敏性が高まります。 単一の使いやすいユーザー インターフェイスにアクセスし、ボタンをクリックするだけで、変化するビジネス要件に合わせたリソースを展開できます。
vSphere DRS
vSphere Distributed Resources Scheduler (DRS) は、ホストと仮想マシンに最適なパフォーマンスを提供するため、クラスタによってコンピューティング キャパシティを調整します。
vSphere DPM
vSphere Distributed Power Management (DPM) を使用して、vSphere クラスタ内の電力消費を動的に最適化します。 リソースの需要が少ない場合、DPM はホストをスタンバイ モードにします。需要が多い場合は、その需要を満たすのに十分なホストをパワーオンし、サービスを継続できるようにします。
Host Profiles
vSphere ホストのグループで共有する構成設定は、ホスト プロファイルに格納されます。 作成されたホスト プロファイルは、1 台以上の vSphere ホストまたはクラスタに関連付けることができます。 関連付けが完了すると、ホスト構成がホスト プロファイルおよび報告されている不具合と比較されます。 管理者は、ホスト プロファイルを他のホストおよびクラスタに関連付けて、整合性を維持します。 意図しない構成変更があった場合も自動的に修正できます。
vSphere Distributed Switch
vSphere Distributed Switch(VDS)が提供する統合インターフェイスから、仮想マシンのアクセスをデータセンター全体で切り替えることができます。vSphere Distributed Switch には次の機能が含まれます。
・仮想マシンのネットワーク構成の簡素化
・ネットワークの監視およびトラブルシューティング機能の向上
・VMware vSphere の高度なネットワーク機能のサポート
Storage I/O Control
Storage I/O Control は、共有ストレージ プールにアクセスする VMware vSphere ホストのグループ内で、仮想マシンの I/O の優先順位を設定するために使用します。CPU とメモリに使用されているシェアと制限の仕組みをここでも適用し、vSphere ホストのクラスタ内に I/O キャパシティを動的に割り当てることで、ストレージ使用の効率化の問題に対処します。パフォーマンス管理を頻繁に行う必要がなくなるため、管理者の生産性 が向上します。
データストアとの通信時にホストが行うデバイス遅延の監視をトリガします。遅延が設定されたしきい値を超えると、Storage I/O Control は混雑状態を緩和しようとします。
Network I/O Control
vSphere Network I/O Control では、仮想マシン レベルでルールとポリシーを設定し、ビジネス クリティカルなアプリケーションに対し、確実に I/O リソースを提供できます。Network I/O Control は、ネットワークを監視します。輻輳状態が検出されると、ビジネス ルールの定義に従って、最も優先順位の高いアプリケーションに自動的にリソースを割り当てます。
Network I/O Control により管理者の生産性が高まり、さらに多くのワークロードにまで仮想化を拡張できます。これにより、インフラストラクチャがより多機能になります。
Auto Deploy
vSphere Auto Deploy は、x86 サーバのネットワーク ブート機能と、占有量の小さい ESXi ハイパーバイザーを使用して、vSphere ホストを迅速にプロビジョニングします。 Auto Deploy では、ESXi ソフトウェアがメモリに直接インストールされている中央の Auto Deploy サーバから、vSphere ホストがネットワーク ブートされます。 vCenter ホスト プロファイルがインストールされている場合は、これを使用してホストが構成されます。 構成されたホストは、ホスト仮想マシンを使用可能な vCenter Server に接続されます。 プロセス全体が完全に自動化されるため、手動操作を行わなくても、新しいホストを短時間でプロビジョニングできます。
vSphere Storage DRS
Sphere Storage DRS では、ストレージの占有量とストレージ I/O の負荷を継続的に調整し、リソースのボトルネックを回避することで、アプリケーションのサービス レベルを確保します。
Flash Read Cache
vSphere Flash Read Cache は、サーバ サイド フラッシュを仮想化し、高性能の読み取りキャッシュ レイヤーを提供することによって、アプリケーションの遅延を大幅に低減します。 このキャッシュ機能は仮想マシンに対して完全に透過的で、ゲスト エージェントも不要です。 vSphere Flash Read Cache は、仮想マシン ディスク (VMDK) 単位でフラッシュ リソースを割り当てることができるため、vMotion においても一貫した読み取りキャッシュ機能を提供し、DRS との連携による初期配置を可能にします。
VMware vSphere 7 のコンポーネント
VMware ESXi
vSphere のハイパーバイザーは、基盤となるハイパーバイザー アーキテクチャである 「ESXi」 という名前で知られているベアメタル ハイパーバイザーです。vSphere のハイパーバイザーは物理サーバに直接インストールされ、複数の仮想マシンにパーティショニングされます。各仮想マシンはほかの仮想マシンと同じ物理リ ソースを共有しており、すべての仮想マシンを同時に実行することができます。ほかのハイパーバイザーとは異なり、vSphere では、リモート管理ツールを通じてすべての管理機能を操作します。また、基盤となるオペレーティング システムが存在しないため、占有量が 150 MB 未満に抑えられています。
VMware vCenter Server
VMware vCenter Server は、VMware vSphere 環境を統合管理するプラットフォームを提供するため、ユーザーは、仮想インフラストラクチャの自動化と提供を確実に実行できます。