導入事例
住鉱情報システム株式会社 様プロフィール
オープンシステムとのデータ連携システムを、自社開発で構築
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- 電子事業本部におけるオープンシステムのご導入はいつからでしょうか?
- 飯野
アシスタントマネージャー
飯野 昭様販売管理システムは現在もACOS-2で蓄積してきた資産を継承していますが、生産管理システムについては'97年にオープン化の第一段に取り組みました。Windows95が発表された当初、時流としてオープン化の動きが活発化し、それはオープン技術を習得するチャンスでもあったのです。そこで、全社共通システムである販売管理システムは本部ACOS-2上で継続稼働させることとし、地方工場で稼働する生産管理システムのオープン化から取り組むことにしました。とにかく、オープン化への取り組みは初めてでしたので、ACOSとオープンとの連携ノウハウを持っているNECソフトをパートナー企業に選び、自社開発に着手しました。この第一段の時は、1日当たりのオーダー数がそれほど多くない「TABテープ(*)」の生産管理システムをオープン化の対象とし、ACOSとの連携手段としてRISQIIサーバを採用して、ODBC機能によりオープンの開発環境から直にACOSのデータを連携させるという手法を用いることで、比較的容易に構築できました。
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- では、第二段においては、どのようなオープン連携システムを構築されたのでしょうか?
- 飯野
- '00年に自社で構築した第二段では、販売管理システムとの連動規模が大きいだけでなく、短納期を実現させるための原材料切れ防止策や受発注変更への迅速な対応といった新たな機能追加要求もあり、かなり大がかりなシステムになりました。ACOS-2上の販売管理システムとオープン側の生産管理システムとの連携だけでなく、ACOS-2上で稼働している原材料管理システムや原価計算システムなど基幹系システムとのリアルタイム連携も取れるようにしています。i-PX7300は、このオープン連携システム第2段の稼働を開始してから4ヶ月後の'00年8月に導入しました。
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- オープン連携システムにおいても、自社開発で取り組まれた理由について、お聞かせください。
- 飯野
- 市販ツールとの比較も行ったのですが、ACOSのTCP/IPやFTP技術を利用することでタイムラグを低減でき、障害箇所も特定しやすくなるなど、ある程度の見通しが立ちましたので自社開発に踏み切りました。自社開発は、特に、運用面で細かい制御が可能なシステムを構築できることや、他の生産管理システムへの転用、経験の蓄積など、長期的視野で見た場合のメリットが大きいですね。
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- システムの自社開発・運用という点からみて、i-PX7300の導入効果はいかがでした?
- 赤坂
- 自社開発によるきめ細かいシステム構築によるデメリットはCPUの負荷が増大することですが、i-PX7300はそれを感じさせない高い処理速度で応えてくれています。CPUの負荷低減はもちろん、オンラインレスポンスの向上などは実際のユーザからも驚きの声が挙がっているほどです。また、AITによるセーブ時間も短縮され、月次処理で行っていた全ボリュームセーブを日次で行えるようになるなど、非常に満足しています。
(*)ICの組立工程で、半導体チップと回路基板を接合するテープ
複数システムが安定稼働している「i-PX7300」
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