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アジア地域を結ぶ約10,500kmの光海底ケーブル「SJC2」の建設が完了

2025年7月18日
日本電気株式会社

NECは、アジア地域内を結ぶ大容量光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan Cable 2 (SJC2)」の建設を完了し、SJC2コンソーシアム(注1)に引き渡しました。

SJC2完成式典の様子

SJC2は、アジア地域内10拠点を結ぶ総延長距離約10,500kmの光海底ケーブルです。NECが建設した本ケーブルは、最新の光波長多重伝送方式を採用しており、毎秒126テラビット(Tbps)以上のデータ伝送が可能です(注2、3)。
東南アジアから東アジア間では、広い帯域幅を必要とするAIの普及などにより通信需要が増加しています。本ケーブルの敷設により、本地域の通信インフラの拡充と冗長ルートの確保に貢献し、より安定した通信環境の実現に寄与します。

Singapore Telecommunications LimitedのシニアディレクターであるMeng Fai Yue氏とChina Mobile International Limitedの海底ケーブルインフラ部門の責任者であるHerbert Xiong氏は、SJC2コンソーシアム管理委員会の共同議長としてSJC2の戦略的意義を強調し、次のように述べています。
「SJC2は、グローバルなデジタルインフラを支える重要な要素として、アジア地域における接続性を飛躍的に向上させます。最高レベルの帯域幅容量と超低遅延を実現し、アジア地域の主要経済圏における次世代クラウドコンピューティングやAIを活用したサービスの導入、およびリアルタイムなデータ流通を強力に支援します。」

NEC Corporate SVP 兼 海洋システム事業部門長の植松智則は次のように述べています。
「NECはSJC2のサプライヤーであることに加え、過去60年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けるトップベンダーです。地球約10周分のべ40万kmを超える敷設実績があり、特に日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有しています。NECは本プロジェクトにおいて、海底ケーブルや中継器などの製造から、ルート設計、敷設工事、試験まで、すべてを提供するシステムインテグレータとして参画しています。本地域における高信頼な通信環境の整備により、各国のデジタル化や技術革新の促進に貢献していきます。」

以上

  • (注1)
    「SJC2」コンソーシアムメンバーには以下の企業が含まれます。
    China Mobile International Limited
    Chunghwa Telecom Co., Ltd.
    Donghwa Telecom Co. Ltd.
    KDDI株式会社
    PT Telekomunikasi Indonesia International
    Singapore Telecommunications Limited
    SK Broadband
    True Internet Corporation Co., Ltd.
    Vietnam Posts and Telecommunications Group
  • (注2)
    7対のファイバーペアで伝送容量400Gbpsの光信号を45波長多重し伝送した場合。
  • (注3)
    NEC、アジア地域内の11拠点を結ぶ10,500kmの光海底ケーブル「SJC2」の供給契約を締結(2018年3月15日)
    https://jpn.nec.com/press/201803/20180315_01.html

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 海洋営業統括部
E-Mail:mktg@sub.jp.nec.com

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