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NEC、GIGAスクール構想 第2期の推進に向け、学習者用端末の新モデル「NEC Chromebook Y4」を販売開始
~「安全・安心・壊れにくい」設計と、学びを止めないサービスを強化~2024年10月3日
日本電気株式会社
NECは、政府が推進するGIGAスクール構想(注1)第2期に向けた教育ICT事業強化の一環として、学習者用端末「NEC Chromebook Y4」の販売を本日から開始します。本製品は、GIGAスクール構想 第1期向け学習者用端末(注2)で得た経験を基に堅牢性や耐久性を強化した新モデルで、NECは2028年度までに200万台の提供を目指します。
本製品は、従来モデルと同様の360度回転するディスプレイによってノートPCにもタブレット端末にもなるデザインを採用しつつ、CPUやメモリ、通信機能など基本性能を強化しました(注3)。さらに、従来モデルにおける使用事例や修理履歴を基に、バッテリ部分のセパレート化をはじめとした筐体の強化や耐久性確認試験の改善を行いました。
また、従来モデルの導入や運用、保守サポートで培った経験を活かし、導入支援や保守などの周辺サービスも強化することで、児童・生徒の学びを止めないスムーズな端末の入れ替えと運用、さらなる利活用を促進します。
本製品の主な特長は以下の通りです。
1.「安全・安心・壊れにくい」をコンセプトにした筐体設計
(1)安全性対策の強化
液晶ディスプレイとキーボードを繋ぐヒンジに配したケーブルについて、開閉によるダメージリスクを軽減する構造を採用しました。また、ショートが起きにくい基板設計を採用し、電源供給ケーブルにはすべて保護回路を追加しました。さらに、異物の侵入を防ぐため、開口部を筐体の左側面へ集約し、机上の鉛筆の芯などが誤挿入しないよう接地面からの高さを改善するなど、発煙・発火防止対策を強化しました。
(2)堅牢性と耐久性を強化
従来モデルの修理事例で4割以上を占めた落下による筐体天板の破損を低減するため、端末の外周をゴムのような弾力性と硬質プラスチックのような強さを併せ持った素材(TPU)で覆いました。また、グリップ感があり持ちやすく傷が目立ちにくい表面加工の採用、ゴム足の接地面積の拡大、ゴム足の劣化や紛失時に交換可能な構造の採用を行いました。さらに、従来モデルに対する利用者からの要望を反映し、キーボードのキートップ外れと隙間への異物の挟み込みの抑制(注4)、底面の固定ネジへの脱落防止リングの追加、バッテリ取り外し機構の採用も行いました。
2.学校での使用を想定した耐久性確認試験の強化
従来実施していた米国MIL規格(注5)準拠の試験に加え、従来モデルの修理事例に基づき、既存の耐久性確認試験の強化や追加を行いました。具体的には、液晶ディスプレイに過度なストレスを掛ける、開閉の繰り返しや筐体に衝撃を与えるといった既存の試験に対しては、試験回数や衝撃の加速度を増加しました。さらに、様々な使用状況での落下を想定した試験、ランドセルに収納して通学することを想定した加圧振動試験などを追加し、学校での使用時に起こり得るトラブルへの耐久性の確認を実施します。
3.児童・生徒の学びを止めない周辺サービスの強化
(1)既存端末とのスムーズな入れ替え
多くの学校で端末を新規一括導入したGIGAスクール構想 第1期に対し、第2期では運用中の既設端末からのスムーズかつ段階的な入れ替えが必要です。これを考慮し、出荷時に管理コンソールへの登録作業やラベル貼りなどをNECが代行します。また、充電保管庫に納品する導入支援、既設端末のリユース・リサイクルを促進する買い取り、データ消去など、各種サービスの提供を行います。
(2) 円滑な運用とさらなる利活用支援
補助金(注6)対象の予備機(最大15%)を保管し、修理後に管理コンソールへの再登録まで一元管理を行う予備機運用サービスや、最大6年の延長保証サービスを提供します。また、ヘルプデスク「GIGAスクール運営支援センター」では、従来モデルの運用ノウハウを活かし、端末や学習アプリに関する問い合わせ対応、定期更新作業や端末・アプリケーション活用状況の報告、さらなる活用に関するご相談受付を株式会社エーピーエス(注7)と連携して提供します。
製品名・価格・受注/出荷開始予定日
製品名 | 希望小売価格(税別) | 受注開始予定日 | 出荷開始予定日 |
NEC Chromebook Y4 | オープン価格 | 2025年1月下旬 | 2025年2月下旬 |
今後もNECは、国が掲げるGIGAスクール構想の実現に向け、学びの主役になる子どもたちや先生はもちろん、学びに関係する人々を支えることで教育のデジタル化に貢献していきます。
以上
- (注1)GIGA=Global and Innovation Gateway for All、児童生徒1人1台端末、および高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる構想
- (注2)2020年4月から順次提供した「NEC Chromebook Y1」、「NEC Chromebook Y2」「NEC Chromebook Y3」の導入、サポート、保守にて得られた知見
- (注3)CPUにインテル(R)プロセッサーN100、メモリにLPDDR5メモリ(4GB)、通信機能にはWi-fi6Eを新たに採用。
- (注4)キートップの周囲の隙間を従来の0.6mmから0.5mmへ変更
- (注5)米国国防省が制定した米国の軍事物質調達に関する規格で、衝撃や高温・低温など過酷な環境下における耐久性を重視している
- (注6)公立学校情報機器整備事業費補助金交付要綱(令和6年1月29日文部科学大臣決定)で定められる補助金
- (注7)本社:東京都千代田区、社長:代表取締役 後藤 幹太
- ※文中に記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC スマートデバイス統括部
URL:https://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/school-ict/index.html
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誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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