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NEC、「でんさい」サービスの新たな利用チャネルの構築ベンダに選定
2022年9月15日
日本電気株式会社
NECは、株式会社全銀電子債権ネットワーク(以下 でんさいネット)が提供する「でんさい」(注1)サービスの新たな利用チャネル(以下 新チャネル)の構築ベンダに選定されました。
社会のデジタル化の進展に伴い、紙による事務処理を前提とした手形・小切手は、企業の生産性向上や金融機関の事務効率化を進めるうえで課題となり、2013年にでんさいネットが「でんさい」サービスを開始しました。近年、企業活動におけるDXが急速に進む中で、手形・小切手の電子化のさらなる普及および、でんさいの利用者拡大に向けて新チャネルを構築することとなりました。新チャネルは、2024年中に稼動を開始する予定です。
背景
全国銀行協会が事務局となって設置された「手形・小切手機能の『全面的な電子化』に関する検討会」では、2026年度末までに全国手形交換所における手形・小切手の交換枚数をゼロとすることを最終目標に掲げ、手形・小切手機能の電子化に向けた取り組みを進めてきました。
手形・小切手機能の電子化には、でんさいネットが提供するサービス等を利用する必要があります。現在は、利用者が金融機関のインターネットバンキング等を通じて、でんさいネットシステム(注2)へ間接的にアクセスする必要がありますが、さらなる利用者拡大に向けて、利用者がでんさいネットシステムへ直接アクセスすることが可能な新チャネルを構築することとなり、このたびNECが構築ベンダに選定されました。
新チャネルの特長
1.利便性を追求したUI/UX
誰もが手軽に利用しやすいシステムとなるよう、スマートフォンやタブレットからもでんさいネットのサービスに直接アクセス可能なシステムを構築します。新チャネルの利用画面は、手形の券面イメージに近いものにすることで直感的な操作が可能となり、これまで紙の手形を利用してきた利用者もスムーズに移行できることを目指します。
2.安定性・堅牢性・柔軟性を追求したパブリッククラウド基盤
企業金融を担うミッションクリティカルなシステムとして、安定性・堅牢性を重視したシステム基盤を構築し、社会インフラとして安全・安心なサービス提供を実現します。また、パブリッククラウドを利用することで、柔軟性の高いシステム基盤を構築し、急激な事務量の増加等にも対応できるサービス提供を実現します。
NECは、これまで基幹業務システム等の高度かつ大規模・ミッションクリティカルなシステム開発・運用保守を通じて培ってきた金融業務ノウハウ、先端ICT技術、プロジェクト推進力を結集し、本システムの構築を進めていきます。また、今回のプロジェクトで得られた知見を活かしながら、今後もお客様のDX実現を推進します。これにより、人やモノ、プロセスの情報・状態をバリューチェーン全体で共有し、新たな価値を生み出す「NEC Value Chain Innovation」(注3)をお客様と共に実現していきます。
以上
- (注1)でんさい
でんさいネットが取り扱う電子記録債権のことです。電子記録債権は、手形・売掛債権等の問題点を克服した金銭債権です。 - (注2)でんさいネットシステム
電子記録債権(でんさい)の発生・譲渡等を記録原簿に記録するためのシステムです。同システムは、でんさいの発生・譲渡等のほか、参加金融機関や利用者の情報を管理しています。 - (注3)NEC Value Chain Innovation
最先端のデジタル技術を活用し、お客様との共創活動を通じて、人やモノ、プロセスを企業・産業の枠を超えてつなぎ、新たな価値を生み出すNECの事業領域です。地球との共生、企業の持続的な成長と人が豊かに生きる社会の実現に貢献します。
https://jpn.nec.com/nvci/index.html
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第一金融ソリューション統括部
E-Mail:nec-dx-densai@fs1.nec.com
NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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