Japan
サイト内の現在位置
2020年度「C&C賞」受賞者の決定について
~「日本におけるインターネット構築と普及」および「リレーショナルデータベースシステムの実用化」に功績~2020年10月13日
公益財団法人NEC C&C財団
日本電気株式会社
公益財団法人NEC C&C財団(理事長:遠藤 信博 NEC取締役 会長、所在地:東京都港区)は、本年度の「C&C賞」受賞者2グループ2名を決定しました。
本年度の受賞者は、人々が社会活動を行ううえで欠かせない社会基盤となっている日本のインターネット構築に貢献した慶應義塾大学 村井 純 教授と、データを効率よく管理し、利用するために重要なデータベースシステムの基礎の構築に貢献したマサチューセッツ工科大学 マイケル ストーンブレーカー博士に決定しました。
村井教授は、日本のインターネットのパイオニアとして、数多くの有志の人たちとともにインターネット網の整備と普及、日本語をはじめとする多言語対応や技術標準の策定、インターネットの健全な運用と発展に貢献されました。
ストーンブレーカー博士は、データベース技術の創成期に、リレーショナルデータベースマネジメントシステムに関する多くのコンセプトを考案し、技術実証や実用化を通じて、データベースシステム分野の基礎の構築に功績がありました。


「C&C賞」は1985年に創設された賞で、情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野の開拓または研究、この分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し、顕著な貢献のあった方に授与されるものです。「C&C賞」の受賞者には、賞状、賞牌および賞金(各グループ1,000万円)が贈られます。
表彰式典は、11月30日(月)午後4時00分からANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)において開催します。同式典では、贈呈式に続き、受賞者の記念講演が行われます。表彰式典の模様はオンラインでライブ配信され、一般の方も視聴できます。
2020年度「C&C賞」受賞者
-
グループA(1名)
氏名 村井 純 (むらい じゅん) 教授
現職 慶應義塾大学 教授
【業績】
日本におけるインターネット構築ならびに発展への先導的かつ社会的な貢献
【受賞理由】
SNS、オンラインショッピング、ネット検索など、私たちはインターネットを利用しない日はありません。今日、私たちは、世界の人々とインターネットを通じてつながり、インターネットを介した様々なサービスを利用して便利で豊かな生活を享受しています。
現在、突然出現したCOVID-19により、人々の往来が制限されていますが、私たちは、インターネットを利用して、テレワークやWeb会議、遠隔授業といった方法に行動を変えて、社会活動を継続しています。インターネットは、新しい課題の解決や人間の創造活動を、誰でも自由に手軽にコストと時間をかけずにできるインフラとして機能し、現代の社会に不可欠な社会基盤となりました。
村井 純教授はインターネットの黎明期から、多くの協力者を先導して、インターネットの構築と普及、健全な運営を推進、人材育成とインターネット文化の醸成に貢献しています。その功績は極めて大きなものがあり、C&C賞の受賞者としてふさわしいものと考えます。 - グループB(1名)
氏名 マイケル ストーンブレーカー 博士
現職 マサチューセッツ工科大学 コンピュータサイエンス教授
【業績】
リレーショナルデータベースシステムに関わる先駆的・先導的貢献
【受賞理由】
私たちは、日常的に様々なデータベースを利用しています。例えば、オンラインショッピングで買物する時に、郵便番号を入力すると自動的に住所の町名まで表示されるのは、住所録データベースと連動しているからです。飛行機の予約や、図書館で書籍を探す検索サービスなども、データベースシステムが利用されています。企業においては、仕入れ・生産・在庫・販売、従業員の管理、会計など、企業活動で生ずる各種の大量のデータを、計算機を利用してデータベースステムで管理し、事業活動の効率化に役立てています。近年、社会的課題の解決や新たな価値創造のために、データを積極的に活用する取り組みが行われています。例えば、大量のデータを分析して特徴を見出して、今まで気づかなかった事実を把握したり、機械学習させて予測モデルを構築して未来予測するなどです。このようにデータの利用価値が増していく中、各種の大量のデータを効率よく管理し、利用するために、データベースシステムがますます重要となっています。
ストーンブレーカー博士は、データベース技術の創成期に、リレーショナルデータベースマネジメントシステムに関する多くのコンセプトを考案し、技術実証して実用化し、データベースシステム分野の基礎を構築するという極めて大きな貢献をされました。さらに、学術面に加え事業面においてもその垣根を超えた功績は多大であり、C&C賞の受賞に値すると考えられます。
各受賞者の業績の詳細と略歴、および当財団の活動と表彰式の概要については、別紙ならびにNEC C&C財団ウェブサイト(https://www.candc.or.jp/)をご参照ください。
【別紙 1】2020年度C&C受賞者 業績と略歴
【別紙 2】公益財団法人 NEC C&C財団の活動概要
【別紙 3】2020年度C&C賞 表彰式典概要
以上
表彰式典(オンライン・ライブ配信)への参加申し込み先
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
公益財団法人NEC C&C財団 宮﨑
E-Mail:zaidan@candc.or.jp

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/profile/vision/