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NEC、山形市で保育園入園選考の業務効率化を支援するAIを活用したマッチングシステムの実証実験を実施

~人とAIが協調し業務を9割削減~

2020年5月15日
日本電気株式会社
NECソリューションイノベータ株式会社

NECとNECソリューションイノベータは、保育園入園選考の業務効率化を目的として、人とAIとの共同作業で選考業務を支援するマッチングシステムを開発し、山形市の協力のもと2019年7月から2020年2月に実証実験を行いました。
その結果、従来の人手による選考結果との比較では99.3%が一致し、選考業務時間の約9割を削減できることを実証しました。

近年、地方自治体においては、少子高齢化に伴う労働力人口や歳入の減少などにより、 AIなどの先進技術を用いた業務効率化や生産性向上が求められています。山形市では、これまで選考業務を十数人で数日をかけて人手で実施していたため、業務負荷が大きく、業務効率化が課題となっていました。

本実証で用いたマッチングシステムは、選考過程や結果に至った判断根拠を可視化でき、人とAIの共同作業を実現しました。実際の選考業務では、職員が家庭状況や細かな希望などに配慮し、複雑な判断をすることが必要とされています。

保育園入園選考では、職員が保護者からの申請書をもとに、入園を希望する保育園や家庭状況などをシステムに入力します。AIが市の定める配点基準や優先順位、きょうだいの同一保育園への入園希望など複雑な条件を組み合わせて児童に保育所を割り当てることで選考を行います。本実証の選考過程では、複雑な判断を必要とする約3%の選考を山形市の職員が確認・承認しました。その結果、従来の人手による選考結果との比較では99.3%が一致し、選考業務時間の約9割を削減できることを実証しました。

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マッチングの流れ
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AIの判断根拠がわかるレポート画面

なお、NECソリューションイノベータは本実証での実績やノウハウを活かし、「NEC 保育園AIマッチングシステム(注1)」として本年5月に製品化しました。 本システムはNECの「GPRIME 福祉総合システム(注2)」とも連携が可能です。

NECグループは、社会ソリューション事業に注力しており、今後も地方自治体が抱える課題をICTの力で解決していきます。

以上

「NEC 保育園AIマッチングシステム」について

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 公共ソリューション事業部
E-Mail:sw@fcs.jp.nec.com

NECソリューションイノベータ 営業統括本部 パブリック営業部
E-Mail:aihoiku@match.jp.nec.com

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