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NEC、ユーザデータ活用基盤ソフトウェアを強化 FIDO2対応によりWebブラウザで生体認証ログインを実現

~指紋・顔に加えて声認証にも対応~

2019年7月1日
日本電気株式会社

NECは、モバイルサービスの本人確認に生体認証を利用できるユーザデータ活用基盤ソフトウェア「NC7000-3A」を強化し、販売を開始します。
本強化ではオンライン認証の国際標準規格を推進する「FIDO(ファイド)アライアンス」(注1)が定める「FIDO2」(注2)に対応し、Webブラウザ上でログインする際に生体認証を利用可能とします。また、新たな認証手段として声から話者固有の特徴を抽出し個人を特定する、声認証(固定フレーズのみ)に対応したクライアントSDKも販売します。FIDO2対応のサーバソフトウェアは2019年7月より、声認証対応のクライアントSDKは2019年8月より販売を開始する予定です。

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NC7000-3Aの強化ポイント
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モバイルアプリで声認証を行う様子(デモ画面)

「NC7000-3A」は、Webサービスで必要となるIDの管理・認証機能や、IDに紐づくユーザデータをパートナー事業者などに提供する機能を持つソフトウェアです。本ソフトウェアは、生体情報などを端末外部に送信することなく認証可能な「FIDO認証」認定製品で、本人確認に用いるID・パスワードの流出リスクを低減します。

今回FIDO2に対応することで、従来のNC7000-3Aで実現していたモバイルアプリ利用時の生体認証ログイン(「FIDO UAF」対応)に加えて、パソコンやスマートフォンの利用者がWebサイトにログインする際に、対応デバイスにて生体認証を利用可能となります。USB/NFC/Bluetoothの通信規格に対応しているため、外付け認証デバイス(セキュリティキー)によるログインも実現します。また、Android OSとiOSのアプリでは指紋・顔に加えて声認証にも対応し、お客様が自由に選択・組み合わせ可能なマルチモーダル認証を実現します。
これらにより、ID・パスワード認証の課題であるなりすましの防止や入力の手間を削減し、高いセキュリティと利便性をWebサービスでも実現します。具体的には、ECサイトやオンラインバンキング、自治体や官公庁が提供するwebサービスなどを利用する際に、パスワードレス認証が可能となります。

NECは「2020中期経営計画」のもと、ネットワークの強みを活かした新たな領域におけるサービス事業を推進しています。本ソフトウェアにより、ネットワークを柔軟に活用し、人・モノが生み出すデータを産業の枠を超えて賢くつなぐ 「NEC Smart Connectivity」(注3)の提供を加速し、新たな社会価値を創造していきます。

本件に対して以下の賛同文をいただいています。

  • FIDOアライアンス エグゼクティブディレクター兼チーフマーケティングオフィサー アンドリュー・シキア様
    FIDOアライアンスのスポンサーメンバーであるNECの一連の努力は、FIDO認証をより簡単で強力なものへと進化させ、またグローバル規模での普及と利用促進に貢献しています。 世界中のパスワードへの依存を減らすことを目的とした、強力かつ成長を続けるFIDOエコシステムの一部として、NECがFIDO2認定製品を本日発表することを嬉しく思います。
  • FIDOアライアンス Executive Councilメンバー、Japan Working Group 座長、NTTドコモ プロダクト部 プロダクトイノベーション担当部長 森山光一様
    今回、NEC様がFIDO2認定を取得されたことを大変うれしく思います。NEC様がメンバーとしても参画されているFIDOアライアンスの目標はパスワードへの依存を解決することであり、日本を代表するICT企業として、FIDO認定製品の展開によりパスワードレス社会の実現に向けて加速いただけることを大変楽しみにしております。

以上

  • (注1)
    FIDOアライアンス
    「高速なオンラインID認証」を意味するFIDO(Fast IDentity Online)アライアンス(new windowhttps://fidoalliance.org/) は、セキュリティと利便性の両立をめざすため、2012年7月に設立されたグローバルな非営利団体です。堅牢な認証技術に相互運用性が確保されていない状況を改善し、ユーザーが多くのIDとパスワードを覚えなければならないという煩わしさを解消することを目的としています。FIDOアライアンスは、認証におけるパスワード依存を軽減するために、オープンで拡張性と相互運用性のあるシンプルで堅牢な「FIDO認証」を標準化することで、オンラインサービスの本質に変革をもたらします。FIDO認証はオンラインサービスの利用時に、堅牢でプライバシーが確保された便利な認証を提供します。
  • (注2)
    FIDO2
    モバイル機器のバイオメトリクスやFIDOセキュリティキーなどを使ってWebサイトおよびアプリケーションへの簡単で安全なログインを可能にする標準規格です。FIDO2のシンプルなログイン体験は、パスワードよりはるかに優れた堅牢な暗号学的セキュリティによって担保されており、ユーザーをフィッシング、あらゆる形式のパスワード盗難、およびリプレイ攻撃から保護しています。FIDO2の詳細については、次のURLを参照してください。new windowhttps://fidoalliance.org/fido2/
  • (注3)

    NECが培ってきたネットワークの技術や関連ソリューションの知見・実績を活かした、ネットワーク・サービスの総称です。5GやLPWAなどを活用し、社会インフラや製造、リテールなど様々な領域において、これまでつながることのなかったデータをつなぎ、必要な人・モノに届けるという、新たなデータ流通を実現します。
  • (注4)

    「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
    https://jpn.nec.com/solution/biometrics/index.html

「NC7000-3A」について

「NEC Smart Connectivity」について

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC デジタルサービスソリューション事業部
E-Mail:smartconnectivity@nwsbu.jp.nec.com

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://jpn.nec.com/profile/vision/message.html

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