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NEC、"Connected Industries"を加速する金融機関向け「API連携プラットフォームサービス」の提供を開始

~沖縄銀行、オープンAPI対応で本サービスを利用~

2017年9月14日
日本電気株式会社

NECは、人、モノ、企業、産業等の多様な繋がりによる新たな価値の創出を目指す "Connected Industries"(注1)を加速するため、金融機関と多様な産業とのオープンイノベーションを実現する「API連携プラットフォームサービス」の提供を本日より開始します。

本サービスは、金融機関のオープンAPI(注2)対応で求められる認証機能やセキュリティ対策を提供することで、金融機関の社内システムを安全に他の事業者システムと連携させるものとなります。顔認証をはじめとする生体認証やAI・IoT等の先端ICT技術を活用したオプションサービスをラインナップし、金融機関のデジタルイノベーションを支援します。

また、株式会社 沖縄銀行(本店:沖縄県那覇市、取締役頭取:玉城 義昭、以下 沖縄銀行)は、オープンAPI対応基盤に本サービスを利用し、外部の事業者システムと連携するためのオープンAPIをNECと共同で開発します。同行は、社内外のAPIを組み合わせた金融サービスを実現することで、革新的な顧客体験の提供と新たな顧客層の開拓を推進します。
さらに、沖縄県内の事業者やベンチャー企業等とのオープンイノベーションを通じて、産業の垣根を超えた新事業の創出と地域経済の活性化を目指していきます。
 
NECは、デジタル時代をリードする人材の育成と企業間のオープンイノベーションを促進するため、APIの情報共有を可能とする開発者向けのポータルサービスやOSS(Open Source Software)ベースでの開発基盤も順次提供を予定しています。
 
NECは本取り組みを通じて、お客様やパートナーとのオープンイノベーションを促進し、"Connected Industries"によるSociety 5.0(注3)の実現を推進していきます。

背景

昨今、AI・IoT技術の進化に伴い、従来の産業構造やビジネスモデルが変化しており、企業や産業の枠を超えたオープンイノベーションとそれらの活動を通じた成長フロンティアの創出、社会課題の解決が急務となっています。
日本政府が提唱する“Connected Industries”においても、Society5.0の実現に向け、様々な人・モノ・企業等が業種や地域を超えて繋がり、新たな価値を創造する枠組みが提唱されています。その一つの実現手段として、オープンAPIに注目が高まっています。
また、金融業界においては、お客様の金融資産を安全に保護しつつ、外部とのAPI連携を実現するためのセキュアな連携の仕組みが求められています。
このような背景を踏まえ、NECはセキュリティ、AI・IoT等の先端ICT技術をベースに、金融機関のセキュアな外部連携とオープンイノベーションを実現する「API連携プラットフォームサービス」を提供します。

拡大するAPI連携プラットフォームサービス概要

本サービスの主な特長

  1. 大手通信業向け実績をベースとしたAPIゲートウェイ
    API連携で先行し、高い信頼性が求められる大手通信業で採用実績のあるNEC製ソフトウェア「NC7000シリーズ」(注4)を金融機関向けに強化して提供します。金融機関のオープンAPI対応で求められるOAuth 2.0(注5)やOpenID Connect 1.0(注6)等に準拠したAPI連携が可能となります。
  2. グローバルオンライン認証規格FIDO(注7)に対応した生体認証基盤
    オプションとして、世界No.1(注8)の認証精度を有する顔認証エンジン等を搭載したFIDO認証基盤を提供します。まずは、顔認証と指紋認証から提供を開始し、今後、声紋認証や虹彩認証等を拡充することで、マルチモーダル認証を実現します。
  3. APIやモバイルアプリケーションの迅速な開発を可能とする開発基盤
    GUIベースで、外部公開APIやモバイルアプリケーションの迅速な開発を可能とする開発基盤を提供します。コーディングを不要とし、プログラムや設計書を自動で生成することが可能となります。
  4. あらゆる業種・企業で利用可能な共通API
    AI、IoT、電子マネー、ポイント管理等、業種・企業を選ばず、共通で利用可能な共通APIを提供します。これらのAPIは順次拡充し、オプションとして提供します。
  5. 金融機関にも利用が拡大しているアマゾン ウェブ サービス(AWS)に対応
    オンプレミスに加え、クラウド環境での利用をサポート。当社が提供するクラウドサービスに加え、金融機関で利用が拡大しているAWSのサポートを開始します。今回、沖縄銀行は、AWS上で稼働する本サービスを採用しています。

これらのサービスは、2017年9月19日(火)~22日(金)に開催される「FIN/SUM WEEK 2017」(注9)のNEC展示ブースに出展します。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1)Connected Industries:
    経済産業省が2017年3月に発表した日本の産業が目指す姿を示すコンセプト。
    (参考URL)http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170320001/20170320001.html
  • (注2)オープンAPI(Application Programming Interface):
    APIは「Application Programming Interface」の略で、システムへの接続仕様。オープンAPIはその仕様が外部の利用者に公開されているAPI。
  • (注3)Society 5.0:
    必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会(超スマート社会)の実現を目指す取り組み。
    (内閣府「科学技術基本計画 第5期科学技術基本計画の概要」より抜粋)
    参考URL:http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index5.html
  • (注4)NC7000シリーズ:
    NEC製のネットワークサービス基盤ソフトウェア。
    参考URL:http://jpn.nec.com/netsoft/nc7000/
  • (注5)OAuth 2.0:
    RFC 6749で提起されたAPIアクセス認可のオープン規格。OAuthを使用することで、ユーザはサードパーティにユーザ名やパスワードを知らせることなく、サーバーリソースへのアクセスを認可することが可能。
  • (注6)OpenID Connect 1.0:
    OpenIDファウンデーションが提起する認証のオープン規格。OAuth 2.0をベースに、システム間のID連携で必要となる認証機能を定義。
  • (注7)FIDO(Fast Identity Online):
    FIDO Allianceが主導するオンライン認証のオープン規格。ユーザのプライバシーに配慮し、生体情報等の認証に必要な秘匿すべき情報をサーバに送信・登録しないで認証が可能。
  • (注8)NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価を獲得
    http://jpn.nec.com/press/201406/20140620_01.html
  • (注9)FIN/SUM WEEK 2017:
    日本経済新聞社と金融庁、Fintech協会が開催するフィンテックをテーマにしたグローバルなスタートアップイベント。
    http://finsum.jp/
  • Amazon Web Services、アマゾン ウェブ サービス、AWS、Amazon Workspaces、およびAmazon Web Services ロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 第二金融ソリューション事業部 コンサルティング部
TEL:03-5746-3907

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/vision/message.html
Orchestrating a brighter world

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