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コーナン商事株式会社様
マニュアルレスの直感的な操作性、セルフレジへの柔軟な切り替え
次世代POSレジシステムで従業員とお客様の満足度を向上
- 業種:
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- 卸売・小売業・飲食店
- 業務:
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- 経営企画
- 営業・販売
- ICT管理・運用
- 製品:
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- その他
- ソリューション・サービス:
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- サービス/その他
事例の概要
課題背景
- 人手不足対策として、誰でも早く正確にできるレジ操作を実現したい
- 従業員の負担とお客様のストレス軽減のためにセルフレジを導入したい
- クラウド化とデータ化を推進し、DXを前進させたい
成果
マニュアルレスで誰でも直感的に操作できるレジシステム
直感的な操作性で、ベテラン、若い世代を問わず、誰でも無理なくレジ業務に対応ができる。人手不足が進む中、複雑なレジ業務が原因で離職する人が出る心配がなくなり、店舗幹部が教育にかける時間も大幅に削減できた。
既存資産を活用でき、スペースも最適化できるセルフレジの導入
セルフレジ専用端末を導入せずとも、モード切替だけで、有人レジをセルフレジとして利用することが可能。まずは検証から開始して、最適なプロセスを構築し、導入を進める。
システム連携やデータを使った業務改善、DXが加速
クラウドに集約された売上データを他システムと連携させて、売上金精算業務を大幅に効率化。今後はECやアプリとの緊密な連携など、新しいDX施策にも挑戦していく。
導入ソリューション
これからの小売業のビジネスを考え、小売業のDXを支える、次世代のPOSレジシステムとしてNECが新たに開発したNeoSarf/POS。ハードウェアフリー、有人とセルフレジなどの柔軟な切り替え、他システムとの柔軟な連携などが特長となっている。
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事例の詳細
導入前の背景や課題
人手不足への対策としてレジ業務を改善改革したい
日用品などの生活必需品を始め、DIY用品やガーデニング、レジャー商品などを扱う地域密着型の「ホームセンターコーナン」、プロ向けショップの「コーナンPRO」、キャンプ専門店の「CAMP DEPOT」、オンラインショップの「コーナンeショップ」など、多様なニーズに対応した店舗を展開するホームセンター事業者のコーナン商事様。特に業界のパイオニアでもあるコーナンPROは、建築、塗料、作業用品など、専門性の高い商品を幅広く揃えており、プロ御用達として高く評価されています。
現在、同社は第3次中期経営計画を掲げて、様々な経営基盤の強化策を進めています。背景の1つとなっているのが日本社会の少子高齢化、人口減少です。「人口が減ると、ご来店されるお客様が減る可能性があります。当然、そのための対策を講じなければなりません。同時に見逃してはならないのが労働力不足です。『コーナンで働きたい』と思う誰もが働きやすく、力を発揮しやすい環境を構築し、深刻化する人手不足に備えることが喫緊の課題となっています」とコーナン商事の濱野 崇氏は言います。
そこで取り組んだのがPOSレジシステムの刷新です。
まず目指したのが操作性を高めることです。決済手段の拡充などで、レジ操作は複雑化する傾向にあります。従業員がそれにストレスを感じたり、お客様をお待たせすることになったりしてしまわないよう、入社したての従業員でもすぐに使いこなせるレジ業務環境を実現したいと考えました。具体的には、直感的に操作できる、キーボードのないマニュアルレスのインターフェイスを志向しました。
次いで目指したのがセルフレジの実現です。
「従業員の負担軽減、お客様のレジ待ちストレスの軽減など、セルフレジはうまく活用すれば多くの課題を解決できます。ただし、商品の読み取りから決済まで、すべてをお客様に行なっていただくのか、袋詰めは従業員が行なうのかなど、導入時には最適なプロセスを設計しなければなりません。小さく開始して、トライアルを重ね、知見を積み上げたいと考えていました」とコーナン商事の亀井 学氏は言います。
選択のポイント
モードを切り替えるだけで有人レジをセルフレジに切り替え
このような目的でPOSレジシステムの刷新を決めた同社が、新たに採用したのがNECのNeoSarf/POSです。
まず人の視線の流れなどを意識した画面設計や、アニメーション・音声によるガイドで直感的かつ分かりやすい操作性を実現していること。現金精算だけでなく多様なキャッシュレス決済や、共通ポイントカードなどに対応していることなどの基本機能を評価。その上でソフトとハードを分離したハードウェアフリー設計によって、他社製のレジ専用端末やタブレット、PCなどに対応していることを評価しました。
「最近はタブレットやPCだけを前提にしたPOSレジシステムもありますが、当社の従業員の慣れや、既存資産の有効活用を考えると、レジ専用端末を廃止して、すべての端末をPCなどに置き換えるのは現実的ではありません。他社製のものも含めてレジ専用端末に対応していると聞いて、安心して検討できました」と亀井氏は言います。
加えて、高く評価したのがセルフレジへの柔軟な対応です。
NeoSarf/POSは、モードを切り替えるだけで、同じ端末を使って有人レジもセルフレジも実現できます。「他の多くのソリューションは、有人レジとセルフレジのための製品が別々に用意されており、セルフレジを検討するにも新たに投資をしなければなりませんでした。NeoSarf/POSなら導入後、いつでもセルフレジの検証を行ない、検証結果に応じてスムーズに全店へ展開していけると考えました」と濱野氏は説明します。
導入後の成果
レジ業務を中心に効率化を実現。セルフレジの検証にも取り組む
同社は約420店舗、3400台の端末でNeoSarf/POSの導入を予定しています。利用端末はNEC製ではない上、保守契約期間の関係で新旧の端末が混在していますが、先行して導入した店舗では問題なく順調に稼働しています。「ベテランから若い世代まで、ほとんどの従業員がすぐに操作に慣れ、使いこなしています。導入によってスマホ決済などは操作がシンプルになり、導入前に比べて決済が大幅にスピーディーになっています。一件当たり約40秒前後、年間では約15万時間程度の削減につながっていると試算しています」(濱野氏)。
またNeoSarf/POSにリプレースしたことで、システムは全面的にクラウド化されています。「以前は各店舗に管理サーバを設置していましたが、その必要はなくなりました。そのサーバの管理が不要になっただけでなく、決済情報がリアルタイムでクラウドに集信されるようになったことで、データ活用が進んでいます」と亀井氏。例えば、クラウド上のPOSデータを店舗事務所の仕組みと連携させることで、現金の動きをデータ化・可視化して、業務を抜本的に簡素化。閉店後の売上金精算業務の時間を大幅に短縮しました。他にもクラウド化したことで、新店を出店する際の準備期間も短縮できると考えています。
加えて、店舗運営を効率化し、顧客満足度を向上していく上で重要な施策に位置付けているセルフレジについても、大きな一歩を踏み出すことができました。まずは店舗を限定して試験的に導入し、検証と改善を図っていく計画ですが、前述した通りNeoSarf/POSは、同じレジ端末で有人レジとセルフレジを切り替えられます。「アイデアを即座に試してみることができる上、特別な機器を導入する必要がないため、店舗スペースを圧迫することがありません。お客様の目に付きやすいレジ前の商品棚を犠牲にせずにすんでいます」と濱野氏は言います。
このように同社はNeoSarf/POSによって、課題である人手不足への対策を実行しました。今後は新しい業務環境を使って、さらなるデジタル活用に取り組んでいく考えです。「POSレジとECやアプリとの緊密な連携など、サービスレベル向上に向け様々な施策が考えられます。各施策がお客様のどのようなメリットにつながるのか、しっかりと見極めながらDX施策を前進させたいですね。デジタル活用に関する幅広い知見や技術をお持ちのNECに大いに期待しています」と濱野氏はNECへの期待を述べました。
NEC担当スタッフの声
小売業のお客様のDXを強力に支援
NECがPOSシステムを開発し、新たにNeoSarfブランドの製品として加えた背景には、小売業のお客様のDXをご支援したいという思いがあります。
その軸になるのがオムニチャネルです。ECによるオンラインの最大の特長は、いつでも、どこでも、好きなときに買え、好きな場所で受け取ることができる利便性。一方、店舗のオフラインでは、今だけ、ここだけ、私だけの特別な体験を提供することができます。顧客一人ひとりの行動を把握し、それぞれのチャネルで、最適な提案を行なっていく。そのためには両者のシステムやデータを連携させることが不可欠。NECは、NeoSarf/DMという実績豊富なEC基盤を持っていましたが、新たにNeoSarf/POSを加えることで、その取り組みをトータルにサポートできる体制が整いました。
その連携などが行いやすいようNeoSarf/POSは、クラウドベースのシステムとして設計しています。今回はアマゾンウェブサービス(AWS)を採用していますが、NECはAWSの戦略的協業パートナーであり、高度な活用技術や体制、豊富な実績を持っています。
EC、小売業、そしてクラウド領域。NECの社内にいる様々な専門チームが一丸となって小売業のお客様のDXを支援していきます。
お客様プロフィール
コーナン商事株式会社
所在地 | 大阪府大阪市淀川区西宮原2丁目2番17号 |
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設立 | 1978年9月20日 |
概要 | ホームセンター事業を展開。顧客・社会への貢献、従業員の幸福・反映を求め、企業の発展を図ることを経営理念として掲げている。 |
URL | https://www.hc-kohnan.com/ |
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(2022年5月26日)