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ヴァンフォーレ甲府様

自ら考える力を育む“選手機能”とは?
ヴァンフォーレ甲府様 ジュニアユースコーチインタビュー
ヴァンフォーレ甲府ジュニアユースでは、選手が練習や試合後にMethodBASEを利用して日々の振り返りを行っています。
従来のサッカーノートからデジタルへの移行により、選手個々の課題や成長過程を効率的に把握・支援できるようになりました。
今回は選手機能を使用した選手の変化についてインタビューを行いました。
アンケートで判明!「週3回以上・継続率95%」が示す選手の意識変化
MethodBASEを利用している選手40名を対象にアンケートを実施しました。
アンケートによれば、選手の約9割が「週3回以上」選手機能を利用しており、約95%が「1年以上継続」しています。
満足度においては、9割以上が「とても満足」「まあまあ満足」と回答。
選手自身が振り返りの重要性と成長実感を明確に感じていることがわかります。


選手の声
- ・自分の課題が分かり、その課題に沿って練習したりコーチとの会話が増えたことで、自分の意見を伝えやすくなった。
- ・毎回の練習を振り返ることが習慣になった。
- ・練習や試合の振り返りを通じて、自分の課題や良さを改めて確認できた。
ノート提出待ちからリアルタイム管理へ ─ 導入を後押しした課題とプロセス
ー ここからはコーチの皆様に伺っていきます
Q. Method BASEの選手機能を導入したきっかけを教えてください
吉田コーチ:
以前は選手一人ひとりがサッカーノートを使って練習後の振り返りを行っていましたが、ノートの提出がないと振り返ったかどうか確認ができず、振り返りを実施していない選手に対してフォローする手立てがありませんでした。また、提出された場合もコメント記入や返却作業に時間がかかっていました。このような課題を選手機能を導入することで、振り返り状況が一目で確認できるようになり、全選手の振り返りを「見える化」する手段として活用しています。
保坂コーチ:
これまでは「今日の練習はどうだった?」と聞く程度で、フィードバックの機会が限られていました。選手機能を活用することで、選手が感じた課題や意識しているポイントを具体的に把握できると考え、導入に踏み切りました。
Q. 導入時はどのような点を工夫しましたか
松橋コーチ:
選手機能の導入にあたって、選手に「自由に書いてほしい」と伝え、自主性を重視しました。その結果、意識の高い選手が自然と積極的に取り組むようになり、振り返りの質が自然と向上していきました。
吉田コーチ:
選手に振り返りの重要性を伝えながらも、自主性に任せるスタンスを取りました。特に、モチベーションの高い選手は継続的に取り組み、振り返りの内容を活かして成長しています。
練習・対話・理解が変わる ─ MethodBASEד選手機能”の活用法と実感できた効果

Q. ”選手機能”の具体的な活用方法や効果を実感した事例について教えてください
吉田コーチ:
選手が練習後にその日の課題を振り返りとして記入することで、コーチとして具体的な会話を引き出せるようになりました。選手自身も、振り返りを記入することで選手自身が課題を認識しやすくなり、それについて聞いてくる選手や、対話するケースが増え、コミュニケーションが生まれるきっかけになっています。この情報をもとに、トレーニングメニューの調整や個別アプローチが実現できています。最近では振り返りデータを保護者説明にも活用しています。選手の取り組み姿勢や練習内容をまとめて、保護者に具体的な例を示すことで、保護者の理解を得やすくなっています。
松橋コーチ:
振り返りを習慣化している選手は、自己理解が深まり成長が加速しています。振り返りを通じて、選手の言語化能力が育成され、課題や考えを文章にすることで、自己理解を深めるだけでなく、プレーの精度や戦術理解も向上しているように感じています。振り返りを欠かさず行う選手は、その課題を練習で意識することで課題が徐々に改善され、着実に成長できています。中にはナショナルトレセンに選出されるまで成長した選手もいます。
保坂コーチ:
疲労度の記入も可能なため、疲労度を参考に練習強度を調整しています。サッカーノート運用時と比べて、作業負担が軽減されただけでなく、選手の主観的な疲労度・振り返りを簡単に確認できるようになりました。選手が感じた課題を共有することで、対話がより深く具体的なものになっており、選手が指導の意図と異なる課題を感じている場合には、指導内容を見直すきっかけになっています。
井上コーチ:
振り返りに選手の悩みや気になる点が記載されることがあります。これをきっかけに、集中できる環境づくりのサポートを行えたケースもあり、意外な効果を実感しています。
コーチ陣が描く今後の展望と選手への期待

Q. ”選手機能”を通じて今後の展望や選手に期待するなどあれば教えてください
松橋コーチ:
振り返りを通じて選手が自ら課題を発見し、自主的に行動する力を育んでいきたいです。これにより、プロを目指す上での自己管理能力を高め、自立した選手に成長してくれることを期待しています。
吉田コーチ:
選手機能は、選手が考えていることを把握しやすく、コミュニケーションのきっかけを生むツールです。特にシャイな選手にとっては、自分からコーチに相談する第一歩になることが多く、チーム全体のコミュニケーションを促進しています。これからも選手機能を活用し、選手の成長をサポートしていきたいです。