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NECのサプライチェーン全体におけるCO2削減対策と「GreenGlobeX」のご紹介

ものづくりの未来

NEC ものづくり共創プログラム【2022.03.16】

カテゴリ:品質・環境・物流その他

「2050年カーボンニュートラル」の実現へ向けて、気候変動対策は企業において最重要経営課題の一つになっており、目標設定やCO2削減対策への対応が求められています。
そこで、NEC自身のCO2削減対策の取組内容と、NECが提供する環境パフォーマンス管理システムの「GreenGlobeX」について、それぞれご紹介します。

NECのサプライチェーン全体におけるCO2削減対策

NEC サステナビリティ推進本部
シニアマネージャー(Green x Digitalコンソーシアム 見える化WG主査)稲垣 孝一

NECの環境対応の足取り

NECは、「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す」というステートメントを掲げています。そこで、「NEC 2030VISION」において、環境に対して「地球と共生して未来を守る」と謳うとともに、ESG(E: Environment)、S: Social、G: Governance)視点の経営優先テーマ「マテリアリティ」を設定。“E”(環境)においては、気候変動(脱炭素)をテーマに、「SBT1.5℃の達成(2030年)に向けた環境経営の加速」と、「顧客DX化によるCO2削減への貢献」を主な取り組みとして挙げています。

NECは1970年に環境専門部署を設置して以来、一貫して環境活動に取り組んできました。2003年にはいち早く「環境経営ビジョン2010」を打ち出し、以降、2010年、2017年、2021年にそれぞれ脱炭素に向けた行動計画や指針を掲げて実践しています。2021年度は、SBTを「Well Below2℃水準」から「1.5℃水準」へ見直し、2050年にサプライチェーン全体(Scope3)からのCO2排出量実質ゼロを目指すBA1.5℃にコミットしています。

NECの気候変動対策

こうした気候変動対策の活動指針は図のとおりです。

自社の事業活動に伴うCO2排出量削減(Scope1、2)の具体的な対策としてはNECグループの設置できる全ての屋上への太陽光発電の設置や、本社ビルおよびデータセンターのNEC Cloud IaaSにおける再エネ100%活用(2022年度から)が挙げられます。Scope3では、カテゴリー1排出量の削減に向けたサプライヤーエンゲージメント強化や、カテゴリー11排出量削減に向けては2013年度製品比エネルギー効率の改善率を2025年度に90%を目指した対策を推進しています。

「Green×Digitalコンソーシアム」

Scope3カテゴリー1の排出量算出においては、多くの企業が排出原単位を用いているため、「調達額が減らないと排出量が減らない」というようにサプライヤーの削減努力が反映されないという事態になっています。こうした状況を改善すべく、2021年10月、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が「Green×Digitalコンソーシアム」を設立。現在、2つのワーキンググループが立ち上がっています。その一つ、NECが主査を務める「見える化WG」では、製造業だけでなく約70社もの様々な業種の企業が参加し、サプライヤーの削減努力が適切に反映されるように、サプライチェーン全体でCO2排出量を “見える化”する仕組みの検討を開始。国内だけでなく、グローバルへの連携も含めて23年3月までに実証を計画しています。

NECのカーボンソリューション

ICTの活用で人やモノの移動、モノの使用や保管を減らし、CO2排出削減に繋げることが可能です。半面、IT機器などの使用による電力消費は増えるので、トータルでの環境負荷削減を目指すことになります。また、ICTによるエネルギー利用(需給)の最適化にも貢献でき、こうした「カーボンニュートラル関連事業」を中期経営計画の中に位置づけ、しっかり取り組んでいくことによって脱炭素社会への貢献を目指します。
こうした中で、NECは「見える化」「業務変革・効率化」「再エネ活用」といった各種のカーボンソリューションをご用意。お客様に伴走しながら提供していく取り組みを強化しています。

その一つ、まず必要となるお客様のサプライチェーン全体におけるCO2排出量の見える化のための「GreenGlobeX」を、次にご紹介します。

環境パフォーマンス管理システム「GreenGlobeX」のご紹介

NEC 製造・装置業システム本部 エキスパート 高山 誠司

長期間の環境情報の見える化に対応

「GreenGlobeX」は、グローバルに展開するオフィスや工場に分散する様々な環境情報を、WebもしくはExcelなどからデータ投入し全社環境データベースに格納。そのデータを様々な軸での条件指定により集計・解析し、環境対策への活用に繋げるシステムです。環境だけでなく、ESGに関連する様々な非財務情報も一元管理します。

「GreenGlobeX」の機能の特徴としては、大きく3点が挙げられます。
1点目は、企業活動や環境動向の変化に追従する柔軟なマスタ情報設定。環境情報の見える化は一時的なものではなく、長期間にわたって行われるべきもの。その間に企業活動や環境動向は変化します。そこで、組織や管轄変更への対応、生産・流通のグローバル化に伴う多彩な言語や国別の物量単位への対応、規制や法律の改変への対応、施設ごとに異なる入力項目への対応といったマスタ情報の設定を柔軟に行うことができます。

多彩な入力・集計が自由に設定可能

2点目は、円滑な情報投入を可能にする多彩な入力インターフェース。Web入力画面、Excel帳票を用いた入力機能、一括データ取込機能などから運用しやすいものが選択可能です。

3点目は、様々な報告レポートへ活用するための実績データ集計機能。外部からデータ開示を求められる際にそれぞれ異なる集計範囲を自由に指定できたり、集計項目の粒度や集計スパンも自由に設定できます。そして、集計結果はExcel形式でのダウンロードやグラフで表示することができ、グラフは折れ線グラフで原単位の目標と実績の対比、棒グラフで実エネルギー消費量を表示するといった二軸表現も可能。その上、都度集計条件を設定することの煩雑さを解消するため「お気に入り条件」として保存することもできます。

また、ログイン直後にはダッシュボードが表示され、そこに常時チェックする必要のある、お気に入り条件で集計した現在の実績値やタスクなどを自由に配置することができます。 さらに、オプションとして「KINTONE」と連携し見える化の機能を拡張させることも可能です。

NECで長年培った機能を凝縮

この「GreenGlobeX」は、元々はNECが社内における当該業務の必要性から開発し活用を重ねたものを外販している形です。したがって、NECで長年培った機能が凝縮されている点が強みと自負しています。現在、グローバルに拠点を展開する大手メーカーや商社、ホテルなど様々な業種の45社のお客様に活用いただいています。

今後、環境経営ポータル、データ連携、レポート機能強化、見える化の範囲拡大という4つの領域において様々な機能強化を図っていきます。特に「Scope3」に対応する標準メニューを追加し、カテゴリー別の集計や取引先の実データ投入などが行えるよう強化。レポート出力においても、CDPやTCFDといった外部情報開示要求への対応を支援する諸機能を強化していきます。

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環境パフォーマンス管理ソリューション(GreenGlobeX:GGX)

GreenGlobeXは、工場やオフィスなど国内外複数ある拠点の環境データを効率的に収集・集計するソリューションです。

環境パフォーマンス管理ソリューション(GreenGlobeX:GGX)

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