カテゴリ：調達・生産管理品質・環境・物流スマートファクトリー（IoT基盤/AI）

成果につなげるためのAI活用

5/28、丸の内JPタワー ホール＆カンファレンスで開催された「NEC the WISE Summit 2019」。ビジネスの変革に最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用し、成果を生み出している様々な分野のリーディングカンパニーにご登壇いただき、その取り組みと成果につなげる秘訣をご紹介いただきました。

基調講演を含む11のセミナーが開催された本イベントでは、顔認証を体験いただくラウンジの設置の他、14のソリューションを紹介する展示を実施。デジタルトランスフォーメーション(DX) が加速する中、NEC the WISEを検証フェーズから実用フェーズに進めるため、技術デモではなく、サンプルデータを用い、実際の現場で用いられているソリューションの形でご紹介いたしました。

多様なAI活用例が用意されたソリューション展示

展示した14のソリューションは、それぞれに異なる業界で用いられているものとなり、一口にAIと言っても、そのコア技術もそれぞれに違っています。
例えば、「ものづくりの未来」読者の皆様におなじみのNEC DX Factoryにも組み込まれている物体指紋認証。この技術を活用し、スマートフォンのカメラやPCに接続したカメラで物品の撮影を行い、個体認証を行うことで認証タグなしでのシェアリングエコノミーを実現する、といった展示を行わせていただきました。
この他にも、先にご紹介した顔認証をはじめ、テキスト含意認識、機械学習など、NEC the WISEを構成する複数の技術群を「見える化」「分析」「対処」の各段階での用途に合わせて、実際の活用をイメージできる形で展示・ご紹介したのが今回の特徴となります。

AGV（無人搬送車）の動きの最適化から始まり、物体指紋認証によるトレーサビリティや品質管理への活用、AIによる外観検査といったファクトリー・オートメーションを推し進める様々な技術を展開。同会場を象徴する技術となっていた顔認証を用い、スキル保有者かどうかを判定する「顔認証なりすまし防止ソリューション」といった不正防止など、多様な課題への対応が含まれていた。NECの自社製品・技術に限らず、パートナー企業・団体のロボット・デバイスが惜しげもなく組み込まれているのも特徴だ。「共創型」たる所以だろう。

ノウハウも工数もかかる需要予測をAIで

このような多様なソリューションの中で、特に「ものづくりの未来」読者の皆さまとの適合性の高いものとしては、「AAPFソリューションテンプレート」を展示させていただきました。AAPFはNEC Advanced Analytics Platformの略称で、AIを用いた分析をより身近なものとするためのプラットフォームになります。
今回展示させていただいたソリューションテンプレートは、製造業における製品需要予測や保守部品需要予測に特化したものとなっており、データサイエンティストが多大な手間と時間をかけて設計した分析用のデータスキーマや特徴量、加工ロジックなどをテンプレート化し、誰でも簡単に使えるようにしたものです。テンプレートの指示に従って必要なデータを登録すると、自動的に特徴量／パラメータの設定が行われ、GUI上で予測値の他、何が影響を与えているのかといったデータの相関性なども見ることができるようになります。
この他に、製造業の共通のテーマである品質の向上に向けて不良要因の特定にAIを活用した品質不良要因分析もご紹介しました。
本稿の公開に合わせて、Tech Factory (ITmedia)様に制作いただいたAAPFに関する記事も公開しておりますので、併せて一読いただけると幸いです。

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