NECは、サステナブル経営の基盤となるESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みを進めています。
当社はこれまで社会とNECグループの持続可能な発展に向け、ESGの観点で優先的に取り組むべきテーマを選定し、非財務面でも経営の改善に努めてきました。しかし、社会価値創造型企業として、事業をとおして社会に提供する価値を最大化するためには、ESGの取り組みでも具体的なテーマや目標を設定し、より経営と密接に結びつけてサステナブル経営を進めていく必要があります。そこで、当年度は、ESGの観点での当社の強みや課題をあらためて整理し、経営資源配分の選択と集中に資するマテリアリティの再設定に向けた取り組みを開始しました。さまざまなステークホルダーとの対話をとおして得られた社会の声をもとに、自社が社会に与える影響度をはかり、当社のマテリアリティを特定していきます。
環境

NECは、1970年に環境問題に対応する専門組織を立ち上げて以来、さまざまな課題に対して積極的に取り組んできました。そこで得たスキルやノウハウを活用し、お客さまや社会の課題解決に役立てることで、事業と一体となった活動を推進しています。中でも「気候変動」は当社の事業が社会に与える影響度が高いテーマであることから、環境活動における長期計画「環境経営行動計画2020/2030」において気候変動に対する「緩和」と「適応」を両輪とした行動計画を掲げ、重点的に取り組んでいくことを表明しました。
社会

世界的に重要なテーマである人権尊重の取り組みを社会領域の重点テーマのひとつに据えています。サプライチェーンを構成する取引先やその従業員の人権に配慮するとともに、NECがICTを活用して提供するサービスによってプライバシー侵害を引き起こすことのないよう、制度・体制を整えています。また、多様な視点やアイデアが生まれる環境の醸成はイノベーションの源泉であり、重要な経営戦略の一つであるとの認識から、多様性のある人材づくりも進めています。さらに、1899年の創業当時から当社が大切にしている価値観である「ベタープロダクツ・ベターサービス」を実践するため、ICTを活用した社会インフラを担う企業としてCSおよび品質と安全性のさらなる向上に重点的に取り組んでいます。
ガバナンス

社会価値の継続的な創出と企業価値の最大化に向けて、経営の透明性と健全性、スピード感を高めることに加え、説明責任の明確化や情報開示の公平性も考慮してコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。特に、当社がサステナブル経営を推し進めていくうえで、コンプライアンスの徹底は必要不可欠であり、「コンプライアンス最優先」の考え方を企業文化として浸透・定着させるため、よりいっそう徹底して取り組みます。