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交通状況測定AIを用いた実験と個人情報の取り扱いに関するご案内
2024年8月9日
日本電気株式会社
NECでは、交差点周辺に設置したカメラの映像からAI(人工知能)を用いて交通状況を測定し、自動運転の支援や交通事故の抑止、交通需要の予測などに資する情報提供に活用することで、暮らしやすい街づくりへの貢献を目指しています。(注1)
この活動の一環として、以下地域の交差点にて交通状況を一時的に撮影させていただき、各種領域への道路データ活用に関する実験を行います。
撮影した映像は、厳格な安全管理を講じて取り扱い、個人を特定する利用はいたしません。
ご理解賜りますようお願い申し上げます。
実験概要
交通状況測定のためのAI(人工知能)の精度向上
NECでは、交差点周辺に設置したカメラの映像を用いて詳細な交通状況を測定するためのAIを開発しています。このAIは画像内の物体の外観から車や歩行者などの種類や状態を推測する技術であり、特定の個人を識別することはありません。このAIを使用して交通状況を測定し、交通参加者や交通管制者などへ即時に伝達することにより、安全性向上や渋滞緩和などの様々な交通サービスの高度化を目指しています。
このたびは、本実験にて撮影した映像をこのAIの精度向上のために使用いたします。
<処理内容>
- ①固定型カメラを使用して道路の交通状況を撮影します。
- ②撮影した映像から画像を取り出し、画像内の物体に対して種類や状態ごとにラベルを付与します。
この物体の画像が多様なほどAIの精度が向上します。 - ③ラベルごとに物体の特徴を統合したAIを生成します。
- ④新たにカメラで撮影した映像に対して、このAIを使用して交通状況を測定します。
- ※ここで撮影した映像は他の場所や期間に撮影した映像と組み合わせて繰り返し使用します。また、映像は個人を特定する利用を一切行わず、第三者へ提供することも一切ございません。
- ※5年後に撮影した映像データを削除します。

撮影場所・撮影範囲
川崎市
- 本実験は、元木交差点歩道橋にて実施します。
- 三脚にカメラを取り付けて撮影します。

撮影の日時と映像の保存期間
以下のスケジュールにて撮影を行います。
- 撮影実施期間: 2024年8月20日(火) ~ 8月30日(金)
- 状況によって早期終了の可能性がございます。
- 撮影映像の保存期間:
交通状況測定のためのAI(人工知能)の精度向上:2029年8月30日まで
個人情報の取り扱いについて
- 当社は個人情報の保護に関する法律、同法の政令や規則及び同法のガイドラインなどの遵守のための基本方針を策定し、データの取得、利用、保存等を行う場合の基本的な取扱方法を整備しています。整備した取扱方法に従ってデータが取り扱われていることを責任者が確認しています。カメラ等データを取り扱う機器や電子媒体の盗難等を防止するための措置を講じるとともに、不正なアクセス又は不正なソフトウェアから保護する仕組みを導入しています。
- 撮影したデータについては、個人を特定する利用を一切行いません。
- 撮影した映像は、適切な管理のもと、NECグループ会社およびパートナー企業へ委託する場合があります。
また、個人情報を含む映像については、法令等に別段の定めがある場合を除き、第三者へ提供することはありません。 - 個人情報の取り扱いについては、IoT推進コンソーシアムの「カメラ画像利活用ガイドブックver3.0(注2)」の配慮事項を参考に対応いたします。
個人情報管理責任者
NEC 研究開発部門 ビジュアルインテリジェンス研究所 研究所長
本件に関するお問い合わせ先
NEC ビジュアルインテリジェンス研究所
Email:mobility-experiment@vir.jp.nec.com
- (注1)インフラ協調による新しい道路交通: 交通/Fast Travel(Smart Transportation) | NEC
詳細はこちら https://jpn.nec.com/infrastructure-mobility/index.html - (注2)