Japan
サイト内の現在位置
コープデリ生活協同組合連合会様
データの一元管理で業務効率を高め、
タレントマネジメントでの戦略的人材活用を志向
- 業種:
-
- その他業種
- 業務:
-
- 人事・総務
- 製品:
-
- その他
- ソリューション・サービス:
-
- 共通業務/その他
事例の概要
課題背景
- 事業の成長・拡大とともにデータ量が増加し、既存システムへの負荷が増大
- 照会機能がなく、人事への電話の問い合わせなどが発生
- 紙帳票によるやり取りで、手作業による入力ミスや受け渡しの行き違いなどが発生
成果
データの一元管理で業務効率が向上
人事・給与・就業のデータを一元管理。1つのシステムで処理が可能になったことにより、業務効率がアップ
業務のリードタイムを大幅に短縮
給与計算や仕訳でペーパーレス化が進み、ワークフローが整流化。データの自動送信によりスピーディな処理が可能に
データの自動送信により手作業が急減
ExcelやAccessを使った手作業が減って自働化され、ミスや改ざんなどの危険性を解消
導入ソリューション
事例の詳細
導入前の背景や課題
各部署を通貫するデータの一元管理ができず、手作業による業務負荷が増大
コープデリ生活協同組合連合会様(以下 コープデリ連合会様)は、1都7県にまたがる会員の生活協同組合様(以下 会員生協様)が参画する連合会として運営されています。今回、コープデリ連合会様および会員生協様に勤務する約26,000名にも及ぶ職員の人事・給与・就業を一元管理するために「POSITIVE」を導入しました。その背景には、事業の成長・拡大により業務処理量が増大し、10年間使用してきた既存システムでは様々な不都合が生じていたという状況がありました。
既存システムでは、すべてのデータを一気通貫で扱うことができず、紙帳票が非常に多く存在したといいます。また、職員の勤怠状況は見えても、具体的な勤務内容までは把握できないなど、人事情報全体を“見える化”したいという要望がありました。さらに、データの一元管理ができないため、その都度勤怠や人事などの各データを集め、それらを統合する煩雑な作業が大きな業務負荷になっており、手作業の工程では、データの入力ミスなども発生していました。
「各データを集める際、特定の部署でしか当該データを取り出せないという問題がありました。また、紙帳票が多かったため、それだけ人手がかかるのも業務負荷を高めてしまう切実な課題でした」と人事教育 統括部長の石井亮氏は振り返ります。
「紙の申請書が多く、処理がうまく回らないことがありました。申請書が行方不明になったり、行き違いになったりといったトラブルも発生していました。また、申請書が届いてから不備に気づき、再び戻すというような手間も発生していました」と語るのは人事課 担当課長の田所栄美子氏です。
さらに、給与計算では組織の拡大によりデータ量が増えたため、途中でシステムが停止し、処理に3~4時間かかるような不具合が生じていました。このような様々な課題を解決するために、新システムの導入が検討されたのです。
選択のポイント
コスト面、機能面に加え、手厚く丁寧なサポートが魅力
コープデリ連合会様では3社の製品を比較検討。イニシャルとランニングのトータルコストで「POSITIVE」が最も優れていると判断しました。機能面では、一気通貫で多様なデータ管理が可能な点、タレントマネジメントシステムへの拡張が容易な点、権限付与機能を使い各事業所の責任者が職員の人事情報へスムーズにアクセスできる点などが評価されました。またワークフロー全体をペーパーレス化できる点も選定のポイントとなりました。さらにNECのサポート力への期待感も大きかったといいます。
「NECのブランドやこれまでの実績には強い信頼を置いていましたので、サポート面も含めて安心感が高かったのも選定の決め手になりました」(石井氏)
「導入前のアセスメントで、課題の洗い出しから一緒にやっていただけると伺いました。そのような手厚く丁寧な対応にも魅力を感じました。」(田所氏)
コープデリ連合会様に参画する7つの会員生協様には、それぞれに人事制度があり異なるルールが設定されていたため、そのすり合わせや課題の抽出に1年半をかけました。
「実際の導入に際して、時間的にもコスト的にも余裕のない中で、新しいシステムを適用していくのは大変でしたが、NECには的確なアドバイスとサポートをしていただきました」と人事課 課長の佐野行生氏は評価します。こうして2019年10月、「POSITIVE」の運用がスタートしました。
導入後の成果
煩雑な手作業が減り、一部効率化を実現
運用開始から2カ月、現在は第1フェーズで刷新した「POSITIVE」の新システムを本格的に利用し、業務現場へ浸透させている段階です。まず、人事・給与・就業が1つのシステムで処理できるため、手作業で行っていた業務が自働化され、データ処理が格段にスピードアップした部分もあります。
例えば、給与計算後の仕訳ではペーパーレス化が進み、紙帳票で手渡していたデータがすべて自動送信されるため、書類の行き違いや入力ミスがなくなり、業務効率が向上しています。本格的なペーパーレス化は、今後予定されている第2フェーズのテーマですが、業務全般にわたり効果が期待できます。
「データ収集の際、手作業によるミスなどの恐れがありましたが、それが解消されて安心しています。また、『POSITIVE』は各機能の全体像がブラックボックスではなく、使い手に"見える"点も優れていると感じます」と給与課 課長の白鳥卓氏は強調します。
これまで別作業だったExcelやAccessを使った業務も統合され、劇的な時間短縮を実現しています。今後は、会員生協様に電子ワークフローの浸透とタレントマネジメント機能を活用する第2フェーズ、子会社様のシステム統合を行う第3フェーズへと進める予定です。
最後に人事部 部長の中村仁氏が次のように締めくくります。「所属長たちが『POSITIVE』を使うことで、様々な想像力を働かせられることを期待します。また、見たいデータを簡単に取り出せるような仕組みに成長させたいですね。今後も『POSITIVE』で何かできるのかをNECと一緒に考え、実現していきたいと考えています」
NEC担当スタッフの声
今回のプロジェクトは、中期計画や現場の課題をヒヤリングさせていただき、実行施策を策定するアセスメントからスタートしました。そこで洗い出された多くの課題を、「POSITIVE」で一気に解決するご提案をしました。競合他社もいましたが、弊社の関連部署の総力を結集して、受注につなげることができました。
現在は、「POSITIVE」を業務へ適応させる第1フェーズが終わり、第2フェーズのタレントマネジメントシステムの導入を進めていますが、お客様の人事管理やスキル管理など人材情報をデータベース化して、人事異動での活用や昇格要件をすばやく参照できるようにするなど、人事の利便性を高める仕組みづくりに取り組んでいます。これからは、コープデリ連合会様と会員生協様全体にも「POSITIVE」の運用を拡げていければと考えています。
プロジェクトに参加させていただいたのは、アセスメントの時からでした。お客様のプロジェクトメンバーや、情報システム部門の方々とタッグを組むというような意識で、緊密なサポートやフォローをさせていただきました。ご担当のみなさまは、「POSITIVE」の導入目的をしっかり認識され、システムを刷新する意義やコストなどを深く理解されていたため、それを全員で共有しながら導入作業をスムーズに進めることができました。
今後は、給与については新年度の昇給などもありますので、それらを中心にサポートしていく予定です。また、従来は紙ベースだった業務を全面的に「POSITIVE」へ移行しますので、業務フローを新たに考え直す作業もあります。これまでと同様に要件定義から構築、検証などの作業を、お客様と一体になって進めていきたいと思っています。
- ※「POSITIVE」は、株式会社電通国際情報サービス(ISID)の登録商標です。
お客様プロフィール
コープデリ生活協同組合連合会
所在地 | 〒336-8526 埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13 |
---|---|
設立 | 1992年 |
概要 | 1.関東信越の会員生協(コープみらい※・いばらきコープ・とちぎコープ・コープぐんま・コープながの・コープにいがた・コープクルコ)の連合会。 ※コープみらいは、千葉県・埼玉県・東京都を事業エリアとする生協 2.商品・物流・生産・システム・経理・人事教育などの共通基盤を整備し、宅配事業・店舗事業・サービス事業等の本部機能を共同で作り上げています。 |
出資金 | 233億円(2019年3月末現在) |
供給高 | 3,706億円(会員生協様への出荷高/2019年3月末実績) |
職員数 | 1,315名(パート職員含む/2019年3月末現在) |
URL | https://www.coopnet.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
(2020年3月2日)