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AWS Ambassador Global Summit 2025参加レポート
こんにちは。NECで主に官公庁・自治体のお客様向けのご支援をしている堀田です。
米国シアトルにて2025年6月17日~19日の3日間に渡り、開催された、AWS Ambassador Global Summit 2025に参加してきました。
本グローバルサミットは、突出した技術力や活動実績を持つプロフェッショナルであると認定されたAWSアンバサダーしか参加できず、秘密保持の関係から現地参加者のみに情報が開示される特殊なイベントです。2025年度日本からは76名が参加、NECグループからは3名が参加しています。前述の通り、秘密保持の関係で共有できる情報は限られますが、AWS Ambassador同士での交流・議論から、非常に刺激的で今後の皆様への提案に活用できる知見も得てきましたので、今回はレポートという形でお伝えします。
INDEX

堀田 佳宏
(ほった よしひろ)NEC
パブリックビジネスユニット
官公ソリューション事業部門
官公インテグレーション統括部
上席プロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)

シアトルの街並みをイメージしたイラストが印象的です
AWS Ambassador について

AWS Ambassador Programは、AWS パートナーネットワーク (APN) 参加企業の中で突出した技術力や活動実績を持つプロフェッショナルを「AWS Ambassadors」として選出し、コミュニティを形成するグローバルプログラムです。APN参加企業(または企業グループ)から最大3名が認定されます。NECグループからは3名が認定されています。
2025 Japan AWS Ambassadors の発表
過去、日本ではAWS Ambassadorは「Japan AWS Top Engineers」(*1)から選出される仕組みでした。2024年からはこの条件は撤廃されより幅広い人材が受け入れられるようになっています。
AWS Ambassador Global Summitとは
AWS Ambassador Global SummitはAWS Ambassador限定のイベントです。秘密保持の関係から現地参加者のみに情報開示が限られる特殊なイベントとなっています。AWSの今後の方向性やサービスのアップデート情報、…etc.と様々な情報が展開され、相互に交換し合うのですが前述の理由から内容を開示することができません。本イベントは、世界各国のAmbassadorとの交流イベントのみならずAWS本国のチームとの情報交換イベントの場でもあり、日本国内では得難い経験が得られます。
Day:-1(6月15日)
2025年は、6月17日~19日の3日間で実施されました。NECグループからは、6月15日(日)に現地入り予定で出国しました。6月14日(土)には、「No Kings」デモが実施されており、外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」でも注意喚起が出されるなど少し心配しながらの訪米でした。しかし、現地シアトルについてみると何の影響も感じられず、普段通りの印象でした。


Day:0(6月16日)
6月17日からのGlobal Summitを控え、前日の16日にはAmazon Spheresの見学会が行われました。Amazon Spheresは2018年に建設されたシアトル市内のAmazonオフィスです。ただのオフィスではなく、建物内にアマゾンのジャングルを思わせる木々や川、滝が再現されています。そのような環境の中に、カフェやデスク、ミーティングスペースなどが用意されているのがとても面白いです。オフィスであるため写真の公開は原則不可となっており、詳細について知りたい方はAmazonのHPを参照いただければと思います。
Amazonのオフィスツアー vol.1:シアトルにあるAmazonの都市型熱帯雨林「The Spheres(スフィアーズ)」の16のおすすめポイント

ガラスに覆われた球状の建物内はジャングルが再現されている



左から、NECソリューションイノベータ 佐々木 航太
(ソリューションサービス事業ラインPFSI事業部門)
NEC 堀田 佳宏(官公ソリューション事業部門)
NEC 窪田 竜太(OMCS・通信キャリアソリューション事業部門)
また、当日は日本から参加したAmbassadorと米国AWSに勤務する日本人社員との特別セッションが用意され、日米のビジネス・テクニカルトレンド情報や今後の注目トピックスなどの情報交換が行われました。非常にエキサイティングな内容でした。

Day:1-3(6/17-6/19)
Global Summitは、朝8時頃に集合し17時ごろまでギッシリとセッションが用意されます。今後のビジネスの方向性や技術トピック、各種ライトニングトーク(Lightning Talk:数分程度の短い時間で行われるプレゼンテーション)まで盛りだくさんな内容でした。このような情報を持ち帰り、今後のクラウドビジネスに活かしていくことがGlobal Summitへ参加する最大のメリットと言えます。


セッションについては、詳細な内容は残念ながら秘密保持の観点から公開できません。ただ、AWSに限らずBig Techが漏れなく力を入れている生成AIに関する最新動向や、AWSの屋台骨ともいえる基盤サービスに関する技術面のセッションが用意されていました。さらに、AWS Ambassadorsに求められるマインド面に関するセッションと、少し特殊(知名度は低いがコアな利用者が多い)なサービスに関するセッションがバランスよく組まれていて、非常に満足度の高いものでした。
Golden Jacketについて
AWS AmbassadorかつAWSの全認定試験を保持しているメンバーに対して、金色のジャケット、通称Golden Jacketが与えられます。AWS関係イベント以外で普段着るには勇気がいる煌めきを持ったデザインのため、特別なイベントなどで着用しているAmbassadorも多いと思います。(私はNECが出展するイベントブースなどで着用しています)NECグループでは、佐々木、堀田が保持しています。


2024年ジャケット獲得時に撮影
さいごに
改めて、参加を通して得た情報をここで共有できないのがとても残念です。ただ、このイベントに参加している各Ambassadorが持つ人脈・ネットワーキングの広さが垣間見えるのではないでしょうか。単に技術やビジネスをリードするだけでなく、このようなネットワーキングからの知見を有していることがAWS Ambassadorの強みとなっています。
私はパブリックビジネスユニットに所属しており、官公庁や地方公共団体の情報システムのクラウド・ガバメントクラウドへの移行を支援する業務に従事しています。それら業務にこの経験を活かした支援をしていきたいと考えています。


ガバメントクラウドへの移行と運用をスマートに
NECの政府機関・地方公共団体の豊富なプロジェクト実績とクラウドに強いエンジニアが、ガバメントクラウドへの移行・環境構築をご支援いたします。
NECグループからNEC堀田のほかに、参加した2名からのコメントをご紹介します。
NECで主に通信キャリア様むけのシステムインテグレーションを担務している窪田です。
本イベントの参加を通し、AWS Ambassadorsの立ち位置、期待の高さを感じ、それをNECのビジネスに活かしてシナジーを出していくことの重要性を改めて認識しました。
最終日には日本人間での振り返りセッションがありましたが、「持ち時間では語り足りない!」という雰囲気のなか、皆さん短時間で思いをまとめて、アウトプットし、みんなに共感してもらい、しっかり時間通りにコメントを終わらせており、登壇経験に裏付けられたスキルとプロ意識を感じました。ハイレベルでそれを実践している人との情報交換があることも非常に勉強になりました。
NECの他の2名のAWS AmbassadorはGolden Jacketをゲットしていましたが、私は認定資格が足りずゲットできませんでした。例年、9月に実施されていたイベントであったので、そこに向けてAll Certifications取得を目指していたのですが、今年は6月に前倒しとなり間に合わなかったため、来年こそは入手したいです!また英語力を鍛え、海外のAmbassadorとの交流、ライトニングトークにチャレンジしたいと思います。
窪田 竜太
(くぼた りゅうた)NEC
OMCS・通信キャリアソリューション事業部門
OMCS統括部
第四サービスプラットホームSIグループ
ディレクター
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)


NECソリューションイノベータでプリセールスエンジニアを担当している佐々木です。
私は北海道在住ですが、シアトルの6月の気候は北海道の初夏のようで、湿度が低くカラッとしていて非常に過ごしやすかったです。
本イベントのセッションは9:00から17:00までびっしりとスケジュールが組まれており、Ambassadorによるライトニングトークセッションや最新のAWSの取り組みなど、多岐にわたる内容でした。英語が得意ではない私にとってはついていくだけでも必死でしたが、2回目の参加ということもあり、前回の反省を活かしてしっかりと情報をキャッチアップしました。
特に有意義だったのは、セッション後に各社の優秀なAmbassadorと活発な議論ができたことです。各分野の専門家が集まっており、より深い見解やビジネスへの応用など、非常に貴重な時間を過ごすことができました。
今回の貴重な機会を通じて、何らかの形で皆様にフィードバックできるよう努めたいと思います。また、英語力をさらに向上させて議論により積極的に加われるよう、今後も精進してまいります。

佐々木 航太
(ささき こうた)NECソリューションイノベータ株式会社
ソリューションサービス事業ラインPFSI事業部門
ビジネスPF統括部
シニアプロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)


ライト兄弟の飛行機から最新機まで約175機が展示
執筆者紹介
堀田 佳宏(ほった よしひろ)
NEC
パブリックビジネスユニット
官公ソリューション事業部門
官公インテグレーション統括部
上席プロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)
学生時代に見た「serial experiments lain」に感銘を受け、ネットワークエンジニアを夢見て上京。民需、金融、官公庁・自治体のネットワークを中心としたプラットフォーム領域のシステムインテグレーションに従事。プラットフォームシステムインテグレーションの魅力にハマる。2017年より官公庁領域でのクラウド技術検討を開始。官公庁領域におけるクラウド移行の提案や技術支援、情報集約を行うチーム Cloud Architect Team(CAT)を立ち上げ活動中。クラウド移行の提案や技術支援、情報集約から得られた知見を活用したクラウド関連サービス企画も実施中。趣味はDIY、ビリヤード。学生時代にやっていたライフル射撃(エアライフル)を再開する機会をうかがう日々を送る。
