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TNFDレポート
TNFDレポート作成/自然資本リスク管理への活用
TNFDとは?
TNFDとはTaskforce on Nature-related Financial Disclosures (自然関連財務情報開示タスクフォース)の事です。企業や金融機関に対し、自然資本および生物多様性への依存と影響、それに伴う事業機会とリスクの情報開示を求める国際的なイニシアティブです。複数の国連機関や国際NPOの呼びかけにより、2021年に発足しました。
TNFDはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の生物多様性版と言われています。TCFDは国際的な財務開示基準であるIFRS/ISSBに織り込まれており、有価証券報告書での記載が求められています。TNFDも今後、財務開示基準に織り込まれると考えられます。
TNFDは2023年9月に情報開示のフレームワークを公表しました。NECは国際議論に参加し、フレームワークづくりに貢献してきました。世界に先駆けて、フレームワークのβ版での情報開示もしています(NEC TNFDレポート)。
図.TNFDフレームワーク
GreenGlobeXを活用した拠点のリスク管理
世界のGHG濃度が課題となっている気候変動と異なり、自然資本の分野では事業が行われている場所ごとの状況を理解する事が重要です。TNFDでは、水不足地区や野生保護区のように生態学的に大切な場所(センシティブロケーション)と、事業運営的に重要な拠点(マテリアルロケーション)を洗い出し、その両方の状況を開示する事が求められています。
図.場所/拠点の洗い出し
生態学的に繊細な場所の洗い出しは、国際機関が一般公開しているツールを用いて可能です。一方、事業拠点の環境依存度や環境影響はGreenGlobeXにより見える化しモニタリングする事が可能です。
TNFDが始まり、企業の環境/サステナビリティ部署の役割はグローバル連結のGHG排出量を合算するだけでなく、拠点ごとの環境情報(水使用量、排水量、廃棄物発生量、化学物質排出量など)から、リスクを分析し、対策を進め、投資家等に説明する事が求められています。
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