自分のパーパスを求めて全力でやればいい それを認めてくれる文化がある
四方 作刀志 | Shikata Satoshi
- プロダクトデザイン
- プロトタイピング
- UXデザイン
- エンジニアリング

四方さんは大学を理系で卒業後デザインをやりたいと専門学校に入り直し、プロダクトデザインの道に進みました。そして電機メーカー、自動車関連メーカーでキャリアを積み、NECの「社会価値創造」というPurpose(存在意義)に共感し入社。これまでのキャリアを活かし、現在は多様な分野で活躍しています。そんな四方さんに、自らのキャリアデザインと仕事に対する思い、そしてNECに転職してどう思ったか? 自由に語っていただきました。
NECのPurpose=社会価値創造と自分の「これから」が重なった
これまで複数のメーカーでデザイナーとして、数えきれないほどの「ものづくり」に携わってきました。中でもハイエンドな製品に関わることが多かったのですが、年を重ね、身の回りで様々な社会課題に触れるようになり、「自分の仕事って、本当に世の中のためになっているのかな?」と疑問を感じはじめたんです。
今後は、「世の中」や、そこで暮らす「生活者」、もっと言えば「地球環境」、そんなことを主語にしたものに貢献できるクリエイティブをやっていきたい。自分が時間を割くべき領域はそこなんじゃないかと思うようになりました。こうした思いとNECのパーパスが重なったんです。社会貢献を語る企業はたくさんありますが、NECはパーパスと事業領域がしっかりリンクしていると感じました。
もうひとつ、NECの関わる分野・領域は幅広く、自分の見識を広げ、新しいキャリアを拓くチャンスがある。そう思ったことも転職の大きな動機です。これまでのプロダクトデザインのキャリアと、世界でもトップクラスのR&D(研究開発)掛け合わせることで、新しい何かが生み出せるのではないかという期待感もあり、NECの門を叩きました。
建て前ではなかったPurposeへの本気度
入社して感じたのは、「社会価値創造」というパーパスは建て前ではなく、それを体現するビジネスをつくるための戦略や企業文化の醸成というところから経営陣が本気で取り組み、社内の改革をスピード感を持って進めていることでした。入社後すぐに経営幹部と直接対話をする機会があり、そこでも「とにかくNECに染まるな」と言われましたし、人事からのメッセージも「中途入社の方に期待するのは、これまでの経験を活かしてNECに外の風を入れること。NECをどんどん良い方向に変えていってほしい」と一貫していました。
幅広い業務領域とハイレベルのクリエイティブが求められる環境
コーポレートデザイン本部に配属されると、デザイナーの対応分野は想像以上に幅広いものでした。日々いろいろな部署から相談を受けますが、その中身ははじめて聞くような話ばかりです。自分の視野を広げるという転職の目的を実現できていますが、追いつくのがたいへん(笑)。でも、常に新鮮でエキサイティングでもあると言えます。
NECのデザインでは「ユーザー視点」「体験価値」を重視し、加えてそのクリエイティブが、本当に人の「心を動かせるのか」という点を常に意識しています。そして、その先にはNECが創るべき社会価値「安全・安心・公平・効率」の実現があります。
多様なバックグラウンドをもつデザイナーが在籍していますが、このビジョンはみんな共通してもっていると思います。
私にとってよかったことは、在籍しているデザイナーがそれぞれの専門領域においてとてもレベルが高く、学びが多いということです。私はプロダクトデザインのみでほぼ来たので、その他の世界を知らなかったわけです。NECのデザイナーは、サービスデザインやブランディングなどいろいろな領域で経験がある。ベテランの方はとてもレベルが高い。そして若手がとても優秀です。お世辞抜きに、私が若手の頃より数倍は仕事ができる(笑)。
多種多様な仕事でたいへんだけど「一人」ではない
この1年半でやってきたことは、社会公共系ハードウェアの商品企画とプロダクトデザイン/プロトタイピング、社会基盤系の新規サービスデザインやアプリのUI(ユーザーインタフェース)プロトタイピング、オンラインイベントにおけるコミュニケーションデザイン・UXデザイン、映像制作ディレクション、Webコンテンツディレクションなど多種多様です。
プロダクトデザインをやってきた自分が映像も作り、オンラインイベントも設計しているわけです。しかし、周囲の優秀なデザイナーや外注先と一緒にやっていると自分の想像を超えたものができてくるんですよね。それが楽しいことの一つです。

そしてNECではデザイン品質をより向上させるために、プロジェクトの担当者だけでプロセスを進めるのではなく、部署のメンバーが全員参加してアウトプットに対する意見を言い合うレビュー会が毎週あります。プロジェクトメンバーの中で糸口が見えてこないときはそこで相談し、突破口となる新たな視点を得ることができる。ここでは厳しい指摘も受けますが、プロジェクト内だけで問題を抱え込まなくていいという安心感がありますし、多様な視点でアイデアを揉むことでデザインの品質を高い水準で保つことができます。こうしたプロセスを踏まえ、デザインの品質に自信をもってアウトプットを出すことができます。

可視化して発信する役割とハードウェア製品の盛り上げ役に
今後も初心を忘れず、真に社会価値となるクリエイティブに取り組んでいきたいです。忙殺された時も、「なんで転職したんだっけ?」という初心は忘れないように。どんな案件であっても、1個でも2個でも、何何なら0.1個でも社会価値をデザインに組み入れたい。「世の中に喜んでもらえるもの」を追求していきたいと思っています。
自分はNECのパーパスに共感して入社したわけです。そしてNECにはパーパスを実現する技術力があります。あとはこれらをクリエイティブの力で価値に変え、「可視化して、発信する」。これをやるのはデザイナーでしょう。
NECはもっとグローバルでの市場競争力を高める必要があると感じています。NEC入社以前はコンシューマー製品を主に扱っていたので、とてもコンペティティブな環境にいました。いかに顧客に刺さるか、いかに競合に勝つか、これを常に考えてきました。今後はそんな過去の経験も生かして、ハードウェア製品領域の市場競争力をデザインの力で高めていきたい。やっぱり私はものづくりが好きなのです。デジタルやバーチャルばかりでなく、フィジカルな面(NECのものづくり)も盛り上げていきたい。
好奇心があり、より成長したい人にはチャンスがある
先ほども述べたように、大きな変革の真只中にあるNECでは、中途入社者に対する期待値が高いですし、NECに染まることも求められません。過去の経験も踏まえて、自分らしく仕事ができるような環境ですね。
また、全社的に様々なシーンでデザインの力が求められており、私自身も入社1年半の今まで、未経験領域も含め多くのチャンスを与えられ、そこでしっかりと成果が出せるように組織的な支援をもらえました。よって、想像以上の成長実感があります。
だからこそ、中途入社を考えている方に対しては、「好奇心があって、モチベーションがあって、より成長したい、キャリアアップしたい」という人にこそおすすめしたいです。
自分のパーパスを求めて全力でクリエイティブに取り組むことができる。それを認めてくれる文化がある場所です。

四方 作刀志 Shikata Satoshi
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